かつてない熱量で、原田さんが「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇小説、その主人公は小説家になることを夢見る工女・すてら。

アート小説の第一人者・原田マハさんが、さまざまな奇跡的な出会いに導かれ小説家になる少女を描く『晴れの日の木馬たち』を12月17日(水)、新潮社より刊行いたします。

カバーは、ロベール・ドアノーの写真「シャン・ド・マルスの騎馬隊、1969年6月」を掲載。




主人公、すてらとは?

母親に見捨てられた少女・すてらは、貧しい暮らしのなかで、父親の愛を一身に受けて育つ。病に倒れた最愛の父を支えるため、すてらは倉敷紡績で働くことになる。倉敷紡績社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉で見たゴッホの絵と武者小路実篤のゴッホについての批評に心打たれたすてらは、「ゴッホが絵を描いたように自分は小説を書く」と、自身の道を定める。
19歳で倉敷紡績を退職し、住み込み女中となって富家で働きはじめるが、あることをきっかけに追い出されてしまう。幼い頃から慕ってきた宣教師アリスに励まされ東京へ出たすてらは、やがて師となる流行作家の家に書生として迎え入れられるが……。

どしゃぶりの日もある。でも、雨はいつかきっとあがる――。
物語は1910年の岡山からはじまる。著者が、主人公・すてらに自らの書くことへの情熱を重ね、かつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇小説誕生!

著者プロフィール

1962(昭和37)年、東京都生まれ。作家。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍中の2000(平成12)年、ニューヨーク近代美術館に半年間派遣。その後2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、翌年デビュー。2012年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は山本周五郎賞、R-40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。2016年『暗幕のゲルニカ』がR-40本屋さん大賞、2017年『リーチ先生』が新田次郎文学賞を受賞、2024年『板上に咲く』が泉鏡花文学賞を受賞。その他の作品に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』『常設展示室』『原田マハの印象派物語』『風神雷神』『リボルバー』『たゆたえども沈まず』『美しき愚かものたちのタブロー』『黒い絵』などがある。自身の短篇小説を原作とし、監督、脚本を務めた映画『無用の人』が2027年公開予定。

■書籍データ 

【タイトル】『晴れの日の木馬たち』
【著者名】原田マハ
【発売日】2025年12月17日
【造本】 ハードカバー
【定価】(税込) 2,310円
【ISBN】978-4-10-331756-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/331756/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ