もうすぐクリスマス。筆者が暮らす東アフリカのウガンダは赤道直下で暑いですが、首都カンパラの街はクリスマスムードで盛り上がっています。
スーパーの店頭には連日たくさんのチキンが売られていて、500〜1,000円程度で手に入る丸鶏も。日本では少々高級な丸鶏……「失敗したらもったいないし」と手を出せずにいましたが、今シーズンは思い切って購入してみました。
ハーブとレモン、そして塩の効果

「もっと早くに出会いたかった!」
それが、今の丸鶏へ思い。今年11月初旬に初挑戦して以来すっかりハマってしまい、クリスマス前から週1回ほどのペースでせっせとつくっています。お腹にレモンとハーブを詰めて火を入れるだけのシンプルなつくり方で、ズボラな私でもできちゃうからです。
主役はもちろんお肉ですが、今回は臭み消しにハーブとレモンを使います。写真はローズマリー。ローカルマーケットで安く手に入るので、ドサッと購入。材料はとってもシンプルです。
・丸鶏…1羽
・ローズマリー…3〜4本
・レモン…1個
・バター…少々
・塩…少々
・コショウ…少々
・お好みの野菜(今回はパプリカ、ズッキーニなどを使いました)

丸鶏をサッと水で洗って、キッチンペーパーでふいた後、塩をふって一晩寝かせます。塩をふることで余分な水分が出て、うまみが凝縮されるのだとか。
以前、仕込みを忘れて火入れ直前に塩をふったところ、できあがりまでの時間と食感、味がずいぶん違いました! この「ひと手間」があとあときいてくるというわけですね。
「空洞」に入れる詰め物の話

火入れの前にバターを塗り込みます。オリーブオイルでもOK。

お肉の中の「空洞」に、ローズマリーとレモンを挿入。ローズマリーはたっぷり惜しみなく入れてみましたが、もっと少なくても良さそうです。
ちなみに、ハーブの代わりにスパイスごはんを入れたときも、なかなかおいしくできました。ウガンダでは「ピラウ」という炊き込みごはんがお惣菜コーナーで手軽に手に入るので、お肉と一緒に購入することも。日本の「冷凍チャーハン」でもおいしくつくれそうです。
低温でじっくり火を通す

いざ火入れ! 自宅のオーブンを使います。
まず200℃以上の強火で表面をカリッとさせたあと、110℃前後に下げてじっくり90分。150℃前後の温度で1時間ほどかけて焼く方法も試してみましたが、低めの温度でじっくり長めに火を通すほうが、肉のジューシーさが増すように思います。

こんなふうにアルミホイルで包むと、肉の脂が飛び散らずに掃除がラクですが、表面の皮をパリッとさせるには、最後にアルミホイルをとって直焼きするのがオススメです。

焼けました! 肉を焼いている途中でオーブンに投入したパプリカやズッキーニを盛り付けて、レモン汁をしぼって完成!

余すことなく丁寧に食べたい
いざ実食!
と、その前に「取り分ける」という任務があることに気づきます。

まず、ももと胴体のあいだにナイフを入れて、もも肉をカット。むね肉は中心にあばら骨が連なっているため、両端から包丁を入れて肉をはずします。
初回はむね肉をうまく切り分けられず、ぐちゃぐちゃになってしまいましたが、料理人の友人に「関節を外すような感覚で」と教えてもらってからは、その感覚を意識するようにしています。
この作業を繰り返していると、「命をいただく」という実感がわいてきます。

切った瞬間からあふれ出る肉汁は集めてソースにするもよし、残された骨はスープの出汁として使うもよし。余すことなく、丁寧に食べつくしたいものです。

少し時間はかかりますが、とってもジューシーでおいしいローストチキンが、おうちでカンタンにできちゃいました。

もうすぐクリスマス。キリスト教を信仰する人が多いウガンダでは、市場で生きた鳥を丸ごと買ってきて、クリスマス前に自分でさばいて食す家庭も少なくないそうです。ワイルド〜!

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