2018年に女性誌としては世界で初めて「一冊丸ごとSDGs号」を刊行し、これまで28冊目の1冊丸ごとSDGs&サステナビリティ号を発行してきた雑誌『FRaU』(株式会社 講談社)は、2026年にサステナビリティ分野でも最も注目すべき6つのキーワードを発表しました。

FRaUが注目する2026年SDGs&サステナビリティ 注目キーワード

(1)「もったいない」
(2)ニッポンのウェルビーイング
(3)スポーツと創る未来
(4)S-TRIP ~わが地域のすばらしさ再発見
(5)話そう、気候危機のこと。
(6)木と森がつくる未来。

2026年サステナビリティ分野の最注目キーワードの詳細

(1)「もったいない」

サステナビリティ業界では2020年頃から、“サーキュラー・エコノミー”“循環型経済”という表現で普及の兆しをみせていた、リサイクル(再生利用)、リユース(再利用)、アップサイクル(創造的再利用)、リジェネラティブ(再生・回復)の流れが、近年社会実装のフェーズに入ってきました。
その理由としては、『循環』という考え方が社会に広く浸透してきたこと、特にアップサイクルの分野において企業によるビジネス開発の努力が実を結んできたことがありますが、もう一つの大きな要因として、日本文化がもともと持っていた『もったいないの精神』が環境意識と強く結びついたことが挙げられます。
日本人にとっての「もったいない」は、物質的な倹約意識にとどまりません。他人の行動や発言をリスペクトすること、自身の生き方における価値を大切にすること、そして自然と調和していく持続可能意識なども「もったいないの気持ち」として日本文化の中に深く根付いています。
社会実装が進む2026年以降、日本ならではの持続可能性のひとつとして「もったいない」がより強く社会に影響を与えていくと、FRaUは予想しています。

(2)ニッポンのウェルビーイング

「ウェルビーイング」は、WHOの憲章にも「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」と記されているように、すべての人が「幸せ」を享受できる社会を目標としています。
ここ数年、国や多くの自治体・団体が、サステナビリティと関連して様々な立場から「ウェルビーイング」の推進に注力し、また企業では自社ビジネスへの導入に向けた開発や研究が進んできました。
2025年はまさに日本でウェルビーイング・カルチャーが開花した年と言えるのではないでしょうか。
でも、「もったいない」と同じくらい、私たち日本人のなかには「ウェルビーングの魂」が根付いているとFRaUは考えています。そこで2026年、FRaUは「ニッポンのなかのウェルビーイング」探しの旅をはじめます。
2025年11月号でFRaUが提案したテーマは「ウェルビーイングって魔法みたい」でした。「私たちひとりひとりが幸せを感じる」ことが魔法のように伝播し「家族や仲間、そして目の前にいない世界中の人をも元気にする」という意味です。
日本のウェルビーイングが世界に素敵な魔法をかける、そんな時代が目の前に近づいてきています。

(3)スポーツと創る未来

今年も大谷選手の活躍や世界陸上をはじめとする多くのスポーツが、私たち日本人を勇気づけてくれました。また、スポーツを通じて「健全な心が宿る」ことは言うまでもありません。
一方で現在、スポーツにかかわる多くの団体や企業、チームが「スポーツを通じた社会貢献、地方創生」に注力しています。各企業の努力は、観客との共感、チーム所在地の持続的発展などの成果を上げてきました。
2026年、これらの成果や活動が、「点」から「線」「面」になり、日本中を包み込んで社会や暮らしを支えていくことが期待されます。観る・プレイする・応援することで生まれるコミュニティはそのままウェルビーイングにもつながります。FRaUも、そのネットワークづくりのお手伝いに力を入れていきます。

(4)S-TRIP ~わが地域のすばらしさ再発見

S-TIRPは、「サステナブル・トリップ」「SDGsトリップ」をあらわす造語。
FRaUでは、これまでも日本の各エリアのサステナビリティや“日本らしいエシカル・ラグジュアリー”を探し、紹介してきました。
現在、移住や2拠点生活が当たり前のようになり、また一次産業の魅力に気づき転職を志す人も増加するなど、地方エンパワーメントの環が確実に大きく広がってきています。
単なる「地方創生」に終始せず、日本各地で培われてきた様々な魅力やノウハウが、日本全体のサステナビリティに新たなエネルギーを注ぎ込む、2026年はそんな予感に満ちてます。

(5)話そう、気候危機のこと。

FRaUが継続的に挑む課題のひとつです。多くの意見や新事実の発見、そしてフェイクニュースまでもが行き交う「気候危機」という課題。それらの正否を差し置いても、気候のバランスが崩れ、生態系に異常が起こり、未曽有の気象災害が世界を襲いつつある事実は否定のしようがありません。
大切なことは、声が大きな人の発言だけに惑わされず、みんながちゃんと話し合うこと。様々なメディア、国、団体そして個人が議論を重ね、解決の道を探すこと。
20年後、50年後を生きる子孫の幸せのために、何をすれば間に合うのか。何ができるのか。2026年、もうデッドラインに差し掛かってくることは間違いありません。

(6)木と森がつくる未来。

古くから日本の生活に根ざしてきた木や森。日本の森林率は現在約67%ですが、適切な整備がなされないまま放置されている森が、たくさんあります。多くの木は伐採適齢期を越えつつあり、成長が止まった樹木はCO2の吸収量も大幅に低下し、このままでは朽ちるのを待つだけの状態になっています。戦後一斉に行われた針葉樹の植樹など、人が一度手を入れた森林は、そのままでは自然に帰ることができません。
伐採すべき木は切って有効活用し、そこにちゃんとバランスを考えた植樹をして、健全な森を復活させ、いきものの多様性をも守ることは急務です。
FRaUでは12月17日発売の最新号を含めて、過去に二度、「木と森がつくる未来」関連特集を刊行しました。2026年も勢いはそのままに、読者と一緒に考えていきます。

FRaU SDGsについて


12月17日発売の、FRaU SDGs MOOK 森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし。

FRaUは1991年創刊のワンテーマ・マガジン。2018年12月に女性誌としては世界で初めて一冊丸ごとSDGs特集号を刊行し話題に。その後、17テーマ全般を扱うFRaU SDGs号、海洋プラスチックやフードロスを扱うFRaU SDGs MOOKなど28冊の一冊丸ごとSDGs号を刊行してきました。
2025年12月17日には、29冊目となる『FRaU SDGs MOOK 森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし 』が発売になります。
 また、並行して2021年には『サステナブルな旅』をテーマにした『FRaU S-TRIP』シリーズをローンチ。『FRaU S-TRIP徳島』『FRaU S-TRIP 和歌山』などは大きな話題を呼びました。雑誌やメディアに限らず、消費財の開発など(2025年、2026年にはFRaU×スコッティ コラボティシューも発売!)様々な視点でサステナブルな暮らしを応援しています。

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