「夫の浮気が原因で家庭内別居になりました。
子どもがまだ小さいのでそのときは今すぐの離婚は考えなかったのですが、いざ寝室を分けて家のなかで会話がなくなると、反省もせずのうのうとソファで横になっている夫を目にするのが本当に苦しくなって。
別れを決意して夫に『離婚してほしい』と伝えたら、『お前の収入でどうやって生きていくんだ』と鼻で笑われて、親権も渡さないと言われました。
悩んだ挙げ句両親に相談したら、家庭裁判所で離婚調停の申し立てができることを知り、これしかないと思いましたね。
調べてみると、同居の状態でも調停の申し立ては可能ではあるけれど、裁判所からの通知が夫あてに届くし、何より裁判所で話し合いをする相手と同じ屋根の下で暮らすなんて想像したら、ものすごいストレスだなと思いました。
本当は今すぐ離婚したいし無理なら調停で話を進めたいけど、家庭内別居ではよほどの覚悟がないと難しいと思います。
私はいったん調停を諦めて、先に別居するために貯金と物件探しをがんばっているところです。
離婚を伝えてから夫の態度はどんどん嫌なものになり、『息子は渡さないからな』と脅すようなことも言ってくるので、家のなかでリラックスして過ごせるときがありません。
親の助けがあるので家庭内別居でも何とか子育てができていますが、家庭内別居で次の展開を考えるときは、本当に慎重になったほうがいいと思います」(女性/42歳/営業)
家庭裁判所で申し立てのできる離婚調停は、離婚の話し合いがこじれたときなどに誰でも利用できる制度です。
配偶者と同居か別居かは申し立て自体には関係しませんが、調停は家庭裁判所で調停委員をはさんで別々に話し合いを行い、歩み寄る点を見つけるのが目的のため、それをする相手と同じ家で暮らしていくのは相当のプレッシャーが想像できます。
家庭内別居から離婚を考えるときは、まずは物理的に離れて自身の状態を整えるのが先ともいえますね。

























