石川県・和倉温泉の被災設備を金沢で再生し、能登の里海の魅力を「食と体験」として届ける取り組みを開始します。


石川県で旅館事業を営む「株式会社のと楽」(本社:石川県七尾市)は、同社が運営する金沢犀川温泉「滝亭」(金沢市末町)において、令和6年能登半島地震により被災し、和倉温泉「日本の宿 のと楽」で使用が困難となった活魚水槽設備を敷地内に移設し、2025年冬より宿泊者向け「活ガニ付き夕食プラン」および日帰り客向け「里海ランチ+活魚体験」の提供を開始します。和倉の被災資産を金沢で活かし、能登・加賀の里海の魅力を体験として提供する取り組みです。
和倉で使えなくなった活魚水槽、その行き先をどうするか

「滝亭」敷地内に移設・設置した活魚水槽。今後、周辺の意匠や導線を整え、体験提供に向けた環境を整備します。
令和6年能登半島地震により、「株式会社のと楽」本社・和倉温泉「日本の宿 のと楽」では建物や設備に大きな被害が生じ、活魚水槽についても安全な再設置が困難な状況が続いていました。給排水や温度管理など高度な管理が求められる設備であるため、現地での再稼働は現実的ではないと判断しました。
なぜ金沢・滝亭だったのか

金沢犀川温泉「滝亭」
一方、金沢犀川温泉「滝亭」は営業を継続しており、設備環境や運営体制が整っていることから、被災設備を早期に再生・活用できる拠点として位置付けました。金沢という観光拠点で里海体験を提供することで、滞在中に能登への関心を喚起し、将来的な周遊や送客につなげる狙いがあります。
和倉で使えなくなった設備を、金沢で再生する
本事業は、令和6年能登半島地震により和倉温泉「日本の宿 のと楽」で使用が困難となった活魚水槽を廃棄せず、金沢犀川温泉「滝亭」で再生・活用する取り組みです。設備としての再利用にとどまらず、能登・加賀の里海の恵みを「食と体験」として届ける拠点とすることで、金沢滞在の中から能登への関心喚起と将来的な周遊につなげていくことを目指します。
提供する具体的なサービス内容
【宿泊】冬季限定「活ずわいがにプラン」(活ガニ付き特別会席)

敷地内に新設した活魚水槽を活用し、最適な状態でご用意する石川県産ブランドずわいがに「加能蟹」を用いた特別会席を提供します。料理人による旬や産地、食文化の解説を交え、滞在の中で能登・加賀の里海の恵みを体験できる宿泊プランです。
開始時期:2025年冬(加能蟹のシーズン)
提供場所:滝亭 館内 食事処
冬季限定【“活”ずわいがにプラン】|金沢犀川温泉 川端の湯宿「滝亭」
【日帰り】通年「里海ランチ+活魚体験」

活魚水槽で管理する魚介を用いたランチと、里海体験を組み合わせたプログラムを提供します。冬季は「活ガニ付き特別会席」を日帰り向けに展開し、春以降は能登・加賀の魚介や貝類を活かしたランチコースを季節ごとに提供します。

オプションとして日帰り温泉の利用も可能です。
開始時期:2025年冬以降、通年
提供場所:滝亭 館内 食事処
里山 × 里海 × 読書滞在という新しい旅の価値

館内にはテーマの異なる3つのライブラリーを設け、合計で約7,000冊以上の蔵書を備えています。


金沢の里山の中に佇む「滝亭」では現在、7,000冊以上の蔵書を備えたライブラリーを整備し、「読書滞在」を軸とした施設価値の再構築を進めています。今回の活魚体験を組み合わせることで、里山の環境と里海の食を同一施設内で体験できる滞在として提案します。金沢滞在の中で能登・加賀の文化資源に触れる機会を増やし、能登への関心喚起につなげます。
本取り組みが目指すこと

滝亭 スタッフ一同
本事業は、和倉で使用が困難となった活魚水槽を金沢で再生し、能登・加賀の里海の魅力を「食と体験」として届ける取り組みです。金沢滞在の中で能登への関心を高め、将来的な周遊や再訪につながる流れを育てていきます。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事

























