学習塾「花まる学習会」や野外体験イベントなどを通じて、子どもたちの「生きる力を育む教育」を実践する花まるグループ(株式会社こうゆう、本社:埼玉県さいたま市、代表:高濱正伸)が運営する、教育・子育てを取り巻く社会課題を調査・研究する「花まる教育研究所」(URL: https://www.hanamarugroup.jp/edu-lab/ )は、第1弾の関東在住父親223名を対象とした調査に続き、関西在住の父親132名を対象に「父親の育児に対する意識・悩み実態調査」を実施しました。

調査の結果、関西の父親は、育児に意欲的になったきっかけとして「自分の親がそうしていたから」を挙げる割合が関東より高く、育児観の“原点”が自分の親世代の姿にある傾向が見られました。また、相談先は妻や両親など家庭内に集中し、関東で上位に入る「職場」とは異なる“身内で支える構造”が浮かび上がりました。
一方で、育児に関する悩みを抱える父親は9割を超え、孤独を感じる父親も3割にのぼりました。孤独の割合は関東より低いものの、前向きに育児に向き合いながらも悩みを抱えている父親の姿は東西に共通していることが明らかになりました。
※関東在住の父親調査(2026年1月27日発表):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000012991.html
■主な調査結果
- 育児参加の“原点”は「親の背中」──関西は親世代の影響が色濃く
-関西:1位「子どもの成長実感」2位「自分の親がそうしていた」3位「自分の成長や学びにつながると感じたから」
-関東:1位「子どもの成長実感」2位「自分の成長や学びにつながると感じたから」3位「自分の親がそうしていた」
- 相談先は妻・両親へ集中──“身内で支える”関西の構造
-関西:1位「妻」2位「両親」3位「職場の同僚・上司」
-関東:1位「妻」2位「職場の同僚・上司」3位「両親」
- 孤独を感じる父親は3割──関東よりやや低いが、東西とも一定数が抱える課題
育児する中で孤独を感じたことがある父親は、関西(30.3%)関東(34.5%)
- 悩みを抱える父親は9割超──“前向きでも葛藤”が令和の父親像
育児の悩みが「ある」父親は、関西(91.7%)関東(95.1%)と同様に高水準
- 約9割が「育児で自分も成長した」と実感
自己成長を実感する父親は(87.9%)関東(92.4%)と同様に高水準
- 育児の喜びトップは「子どもの成長を実感したとき」
関西(83.3%)関東(87.4%)で同水準
- 育児を通して父親が感じていること・社会に伝えたいこと(自由回答)
・「世の中全体で子育てしている環境になれば嬉しい」(30代3児の父)
・「子ども、育児を通して考え方や見え方が変わりました。育休が取りやすくなっている風潮はとても良いと思います」(30代2児の父)
・「育児と仕事の両立は想像以上に難しい。どちらかを優先すると、どちらかがたち行かなくなる」(40代2児の父)
■詳細
1.育児参加の“原点”は「親の背中」──関西は親世代の影響が色濃く
育児に意欲的になったきっかけとして最も多かったのは「子どもの成長を間近で感じたいから」(81.1%)でした。次いで「自分の成長や学びにつながると感じたから」(45.5%)が続きました。
注目すべきは3位です。関西では「自分の親がそうしていたから」(19.7%)が3位に入りました。
関東では3位が「妻や家族から感謝されたから」であったのに対し、関西では“自分が育ってきた家庭像”や“親の背中”が育児参加の原点となっている点が特徴的です。親世代から受け継いだ価値観が行動を後押ししている可能性がうかがえます。


(関東・関西の比較)
2.相談先は妻・両親へ集中──“身内で支える”関西の構造
育児についての相談相手として最も多かったのは「妻(パートナー)」(82.6%)でした。次いで「両親(実母・実父)」(31.8%)、「職場の同僚・上司」(25.8%)が続きました。
関東では2位が「職場の同僚・上司」、3位が「両親」であったのに対し、関西ではこの順位が逆転しており、職場よりも家庭、特に自分の親に相談する傾向が強いことが分かります。実際、職場への相談割合は関東より7.8ポイント低く、関西では育児に関する相談が家庭内に集まりやすい特徴がみられました。
さらに、相談相手は両親や学生時代からの友人など「もともとの人間関係」に集中する傾向がみられました。一方で、「子どもを介して新たにできた友人(パパ友・ママ友など)」は12.1%(関東:20.6%)にとどまり、保育園・学校の先生や専門家など外部への相談も限定的でした。こうした結果から、関西では、育児に関する相談が“身内中心”に行われる構造がうかがえます。
一方で、「相談相手がいない」と回答した父親も7.6%(関東:9.4%)存在しており、地域を問わず、育児の悩みを共有できる相手がいない父親が一定数いる実態も明らかになりました。


(関東・関西の比較)
3.孤独を感じる父親は3割──関東より低いが、構造は共通
育児の中で孤独を感じたことが「ある」と回答した父親は30.3%でした。
関東(34.5%)と比較するとやや低い水準ではあるものの、約3人に1人が孤独を感じている実態は重く受け止める必要があります。
育児参加が広がる一方で、悩みや葛藤を十分に共有できず、内面では孤立感を抱えている父親の姿が関西でも確認されました。

4.悩みを抱える父親は9割超──“前向きでも葛藤”が令和の父親像
育児に関する悩みについて、91.7%が「ある」と回答しました。関東(95.1%)と同様に、地域差は大きくなく、全国的に多くの父親が何らかの悩みを抱えていることが明らかになりました。

具体的な場面として最も多かったのは「子どもが言うことを聞かないとき」(57.0%)でした。次いで「夫婦関係がうまくいかないとき」(52.9%)、「子どもの人間関係やメンタル面が心配なとき」(42.1%)が続きました。
関東では「夫婦関係がうまくいかないとき」(59.0%)が最多であったのに対し、関西では「子どもが言うことを聞かないとき」(57.0%)が1位となりました。また、「家事・育児分担にストレスを感じたとき」(関西19.0%/関東31.1%)や「子どもの発達や成長の遅れを感じたとき」(関西17.4%/関東24.1%)も関東のほうが大きく上回る結果となりました。
こうした違いから、関西では家庭構造そのものよりも子どもとの直接的な関わりの中で悩みが表れやすい一方、関東では夫婦関係や役割分担に関する葛藤がより強く出ている傾向がうかがえます。


(関東・関西の比較)
5.約9割が「育児で自分も成長した」と実感
育児を通じて「自分自身が成長した」と感じている父親は87.9%でした。
関東(92.4%)と比較するとやや低いものの、いずれも9割前後という高水準であり、地域を問わず、育児が父親自身の価値観や物事の捉え方に大きな影響を与えていることがうかがえます。
悩みや葛藤を抱えながらも、父親自身が成長を実感しているという点は、今回の調査の重要な示唆のひとつです。

6.育児の喜びトップは「子どもの成長を実感したとき」
育児の中で喜びを感じる瞬間として最も多かったのは「子どもの成長を実感したとき」(83.3%)でした。次いで「子どもと一緒に笑い合えたとき」(79.5%)、「家族との絆を感じたとき」(50.0%)が続きました。
関東でも同様の傾向が見られ、地域を問わず、父親にとって最大の喜びは“子どもの変化や成長を間近で感じられる瞬間”であることが明らかになりました。

7.育児を通して父親が感じていること・社会に伝えたいこと(自由回答)
自由回答では、育児を通じて自身の価値観や物事の見え方が変化したという声や、仕事との両立の難しさを率直に語る意見、さらには「社会全体で子育てを支える環境」を求める声などが寄せられました。
家庭内の喜びや成長実感だけでなく、地域コミュニティの必要性や、社会の受け止め方への戸惑いまで、父親たちのリアルな心情が浮かび上がりました。
・「世の中全体で子育てしている環境になれば嬉しい」(30代男性/年少未満(女子), 年少(男子), 小4(男子))
・子ども、育児を通して考え方や見え方が変わりました。育休が取りやすくなっている風潮はとても良いと思います」(30代男性/年少未満(男子), 年少未満(女子))
・「育児と仕事の両立は想像以上に難しい。どちらかを優先すると、どちらかがたち行かなくなる」(40代男性/年少未満(女子), 年中(男子))
・「地域でのコミュニティは必要だと感じています」(40代男性/年中(女子))
・「育児のありがたさや難しさを直面してる事に感謝してます。社会に関しては残念ながらあきらめている節は否めない状況です」(50代男性/小1(女子))
※( )内は回答者の年代/子どもの性別・学年
■考察(花まる教育研究所 所長 高濱 正伸)
40年近く教育の現場に立ち続けてきて、大きな流れとして、イクメンという言葉の登場あたりから「父親の育児参加」は次第に増えてきた。令和の現在では平日の午前中に子育て講演会をしても父親が複数人参加してくる時代である。しかしながら、現実は横の繋がりのない、夫婦2人で繭のような中で孤立した育児をしていると、夫婦の相互理解や心の共有などで大きな壁に当たっているカップルが多いと感じる。要は恋愛は幸福だったかもしれないが、家族としての子育て段階になると大きな壁に当たっているのだ。今回のアンケート結果も如実にそのことが現れている。
9割もの父親が悩んでいるし、3割にいたっては「孤独」という。子育てを取り囲む「(繋がりの中でみんなの子育てから、夫婦だけで背負わされている孤立した子育てという)社会構造の変化」に目を向けた、親たちを孤立させない抜本的改革が求められているのだろう。
■調査概要
調査対象:子どもをもつ30代~60代以上の父親(※)
調査実施日:2025年12月7日~ 2025年12月28日
有効回答数:132名
※以下の講演会参加者へアンケート調査を実施
「父親だからできること 総論編」(2025年12月7日(日)/大阪開催)
https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/news/koenkai/detail/1091/
■花まる教育研究所について
URL: https://www.hanamarugroup.jp/edu-lab/
花まる教育研究所は、花まるグループが30年以上にわたり培ってきた教育実践の知見をもとに、教育・子育てを取り巻く社会課題を調査・研究し、発信していくことを目的として設立されました。現場の実態に根ざした情報発信を通じて、これからの教育や子育てのヒントを提示していきます。
所長には花まる学習会代表の高濱 正伸、研究員には数理思考教育の第一人者であり、栄光学園中学校・高等学校で20年以上にわたり思考力教育を実践してきた井本 陽久氏や、精神科医・医学博士である蟹江 絢子氏らを迎えました。
<所長 高濱 正伸 プロフィール>
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。
武蔵野美術大学客員教授。環太平洋大学(IPU)客員教授。日本棋院顧問。ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。
・花まる教育研究所メンバー

◼︎株式会社こうゆう会社概要・ 事業一覧
思考力・非認知能力・感性を育てる『花まる学習会』と、『幸せな受験』『自学ができる子』に育てることを目指す『スクールFC』の運営を中心に、1993 年から 30 年以上に亘り学習塾を展開しております。現在では、首都圏を中心にグループ全体で約 450 教室を展開しており、2024年よりキャス・キャピタル株式会社が株主に参画し、さらなる全国展開を目指し経営の強化を進めています。
◆会社概要
会社名:株式会社こうゆう(花まるグループ)
代表者:高濱 正伸
所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-19-10
設立日:1993年2月2日
事業内容:学習塾「花まる学習会」「スクールFC」の運営等
公式サイト:https://www.hanamarugroup.jp/
◆関連事業
・学習塾「花まる学習会」
「本質を見抜く力」「やり切る力」「人を惹きつける力」の3つの力を育てることで、将来“メシが食える大人・魅力的な人”に育てることを目的とした学習塾です。幼稚園児・小学生を対象に、毎週の授業と季節ごとの野外体験を通じて、子どもたちの学力と生きる力を伸ばしています。
URL:https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/
・野外体験|サマースクール・雪国スクール・親子企画など
年間1万人を引率する、花まるグループ会員向けの野外体験。親元を離れての宿泊経験、自然での本気の遊び、初めて出会う子どもたちとの集団生活を通じて、子どもたちは「ミニ社会」を経験します。
URL:https://hanamaruyagai.jp/
・スクールFC|「幸せな受験」を実現する進学塾
スクールFCは、花まるグループの進学塾として、一都三県で中学受験・高校受験の指導を行っています。受験はゴールではなく、その先の成長につながる大切な通過点。スクールFCでは、「やらされる勉強」ではなく、自ら進んで学ぶ“自学”の力を育てることを大切にしています。夢をかなえるだけでなく、努力する中で得られる自信や、学ぶ楽しさを味わってほしい──それが私たちの考える“幸せな受験”です。子どもたちの可能性を信じ、一人ひとりに寄り添う指導がスクールFCの強みです。
URL:https://www.schoolfc.jp
・スクールFC シグマTECHコース|オンラインと対面のハイブリッド型で受験合格はスクールFCの中でNo.1実績
夕ご飯をゆっくりおうちで食べる中学受験塾。週2日の通塾と個別指導によって、家庭の時間や子どもの多様な体験を大切にしながら、志望校合格を目指します。「ゆっくり夕ご飯をお家で食べて合格する」という新しい学習スタイルは、受験勉強と豊かな小学生時代を両立させる、花まるグループならではの提案です。
URL:https://sigmatech.schoolfc.jp/
・フリースクール事業|「花まるエレメンタリースクール」
花まるエレメンタリースクールは、学校に行かない選択をした子どもたちのためのフリースクールです。レスリングや将棋の日本一や数百年前の古字の博士など、尖った才能を持つ子も多数在籍・卒業しています。基礎学力と基礎体力の部分も大切にしながら、自ら考え自ら行動に移せるような子どもたちを育てるのが目標です。子どもは環境次第で必ず変わり、成長していきます。その成長のために我々は子どもたちと一緒に考え、子どもたちと一緒に行動し、子どもたちと一緒に歩んでいきます。
URL:https://hanamaru-eschool.jp/
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