「国民病」肝炎を克服しつつある日本の知識と経験を、肝炎に苦しむアフリカ・ブルキナファソへ

命や生活が危機にさらされた人びとを国内外で支援する日本発の国際NGO、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(代表理事:大西健丞 本部:広島県神石高原町、以下ピースウィンズ)が推進する「肝炎プロジェクト」が、この度、第7回「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」の医療の部を受賞しました。
このプロジェクトは、世界で多くの犠牲者を出し続けている感染症・肝炎に対して、日本だからこそできることがあるとの思いから2023年にスタート。それ以来、肝炎が猛威をふるうアフリカのブルキナファソで、現地の行政や民間団体と連携し、検査機器の寄贈、肝炎啓発・検査の支援などに取り組んできました。加えて、日本で肝炎対策に貢献してきた「肝炎コーディネーター」の制度を参考に、現地で肝炎の正しい知識や対策を広める人材の育成を計画しています。
肝炎の脅威と日本の経験
B型肝炎やC型肝炎に代表されるウイルス性肝炎は、世界で年間130万人という大勢の人の命を奪っている脅威の病です(犠牲者数はWHOによる推定)。世界三大感染症と言われる「結核」や「HIV(エイズウイルス)」、「マラリア」に匹敵する犠牲者を出しているにもかかわらず、国際社会の関心が低く、支援が乏しいのが現状です。
日本でも、かつて「国民病」と呼ばれるほど肝炎が蔓延していました。しかし、ワクチンや治療薬の普及、そして「肝炎コーディネーター」などによる地道な啓発活動が肝炎を追い詰め、亡くなる人を大幅に減らすことができました。ウイルス性肝炎は自覚症状が出てからの治療では手遅れになることもあり、検査による早期発見やワクチンによる予防の重要性を広く知らしめる啓発活動が特に重要なのです。

肝炎はワクチンや治療薬が存在し、対策も確立している病気にもかかわらず、アフリカやアジアの貧しい地域を中心に、いまだ多くの犠牲者を出しています。その背景には、検査や治療のハードルだけではなく、肝炎に対する無理解や誤った知識、そして先進国との「肝炎格差」を是正するための支援が不足していることがあります。
ピースウィンズでは肝炎と闘ってきた日本の経験を生かし、ウイルス性肝炎が広がるアフリカのブルキナファソで、現地の人びとが主体となる持続的な肝炎対策の仕組みを整備します。この取り組みを成功させ、他の国や地域に広げることで、肝炎によって苦しむ人がいなくなる未来を目指します。
【SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞について】
国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の17分野でめざましい貢献をした個人や団体を支援するため、公益財団法人岩佐教育文化財団が2022年に創設しました。「医療の部」「教育の部」など8部門で表彰者を選考しています。
【ピースウィンズ・ジャパンについて】
国内外で自然災害、 あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する国際協力NGOとして1996年に設立されました。これまでに世界41の国と地域で活動してきた認定NPO法人です。 緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”」の運営や、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動、地域活性化などにも取り組み、社会問題の解決を目的とした幅広い活動に力を入れています。
◆ピースウィンズの肝炎プロジェクト:https://global.peace-winds.org/journal/52071
◆特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン:https://peace-winds.org/
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