「記録の終わり」は「物語の終わり」ではない

特別展ロゴマーク
四国水族館(所在地:香川県綾歌郡宇多津町)では、2026 年3 月20 日(金・祝)より、本館棟2 階 特別展示室にて特別展「ニホンカワウソ大捜索隊司令部」を開催いたします。
本特別展では、特別天然記念物「ニホンカワウソ」に焦点を当てます。
ニホンカワウソは、かつて日本各地の水辺に広く生息していましたが、1979 年に高知県須崎市での目撃を最後に確かな生存情報が途絶え、環境省は2012 年に「絶滅」を宣言しました。一方で、今なお生存への期待を抱かせる情報が後を絶たず、愛媛県、高知県、徳島県のレッドリストでは絶滅危惧種に留めおかれています。
当館では当初より『川獺がいた景』と名付けたエリアを設けて、近縁種であるコツメカワウソを飼育展示し、かつてニホンカワウソが四国の水辺の主役であったことと、水辺環境の保全の重要性を来館者に訴えてきました。
こういった状況の中、高知県須崎市での最後の目撃から間もなく50 年が経とうとしており、当館として『「記録の終わり」は「物語の終わり」ではない』のキャッチコピーのもと、改めて本種に焦点を当て、私たちが自然とどうか関わっていくべきか、考えるきっかけ作りを行いたいと考え企画いたしました。
過去の記録や学術的な紹介にとどまらず「大捜索隊司令部」として空間演出を行い、来場者が捜索隊員になった目線で学ぶエンタメ要素を加えました。本展示が、皆さまにとって身近な自然に目を向け、親しむきっかけとなれば幸いです。
特別展「ニホンカワウソ大捜索隊司令部」概要
1.開始日:2026年3月20日(金・祝) ※ 開催期間は5年程度を予定2.場 所:本館棟2階 特別展示室(約200平方メートル )
3.観覧料:無料 ※ 四国水族館入館料が必要
3.主 催:四国水族館
4.協 力:愛媛県愛南町、愛媛県総合科学博物館、愛媛県立とべ動物園、高知県大月町、大月町教育委員会、わんぱーくこうちアニマルランド、高知県立のいち動物公園、認定NPO法人四国自然史科学研究センター、高知県須崎市、須崎市教育委員会
※順不同、2026年3月3日時点
6.特設サイト:https://nihonkawauso.jp ※ 3/20(金・祝)9:00より公開予定
プロローグ
「記録の終わり」は「物語の終わり」ではない
ニホンカワウソ(画像:愛媛県立とべ動物園提供)
かつて、日本中の川辺や海辺に、人々の暮らしのすぐそばにその姿を見せていたニホンカワウソ。しかし、その最後の確かな目撃から、およそ半世紀が経ちました。今や、過去の記録の中にしか存在しない彼らですが、その物語はまだ終わっていません。
この展示は、四国の自然の中で、人々の暮らしと繋がりながら生きていたニホンカワウソの生態や減少の経緯をたどりながら、「もしかしたら」「まだどこかに」という希望とともに、私たちが自然とどう向き合っていくべきか、を考えるきっかけとなることを目指しています。
過去を知り、今を見つめ、未来を創造する―いのちの繋がりを見つめなおすための静かな旅のはじまりです。
展示構成および概要
本展示は大きく6つのゾーン(セクション)で構成されます。「捜索」というワードと各ゾーンテーマが来場者自身の参加意識を高め、来場者が物語を追うように学びを深められる設計としています。
1. イントロ ガイダンス ― 手がかりは、ここから始まる
ニホンカワウソの特徴や生態を紹介し、捜索に必要な基礎知識を身につける導入ゾーンです。キャラクター化したニホンカワウソのお景(おきょう)が大捜索隊の隊長として登場し、これから始まる大捜索に向けて、隊員としての心構えを伝えます。

大捜索隊 お景(おきょう)隊長
2. 記録資料室 ― 残された記録が、沈黙を破る
生存ストーリー(歴史年表)や飼育記録など、ニホンカワウソに関する資料をまとめた記録ゾーンです。ニホンカワウソが"確かにいた"ことが、残された資料から実感できます。また、須崎市教育員会が所蔵しており、高知県外への搬出が初なる貴重な毛皮も期間限定で公開いたします。

展示イメージ
3. 作戦指令室 ― 捜索の核心は、ここにある
多くのモニターに貴重な記録映像が流れ、実物標本や大判マップが存在感を放つ司令部のコアゾーンです。スクロールビジョンでは、目撃情報や来場者(隊員)の声がリアルタイムに更新されます。指令室には、大月町教育員会が所蔵している貴重なニホンカワウソ剥製も展示されます。

展示エリアイメージ

ニホンカワウソ剥製(大月町教育委員会保有)
4. トレーニングlabo ― 野に残る痕跡は、嘘をつかない
足跡の見分け方や糞のにおい、毛や骨格の特徴など、捜索に役立つ情報の習得と、フィールド調査の模擬体験ができる学びのゾーンです。 "捜索の技"を身につけながら、観察の視点を広げられます。

展示エリアイメージ
5. 未来デスク ― 明日を変えるのは、あなたの視線
絶滅の危機に瀕した生きものたちの保護を考え、自然を守る想いを育む展示ゾーンです。巨大ニホンカワウソ(造形)との記念撮影が楽しめ、未来の自然を思い描くきっかけになります。

展示エリアイメージ
6. カワウソショップ おった ― 発見の喜びを、次の一歩
"おった!(いた!)"と otter をかけた遊び心あるショップです。「おった!(いた!)」という発見の喜びと otter の響きを重ねた遊び心あるショップ。カワウソグッズやレアアイテムがそろい、ワークショップも楽しめる"隊員の補給基地"です。

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四国水族館 営業概要
瀬戸大橋のたもと四国の玄関口に位置する香川県宇多津町にある「四国水景」をコンセプトにした水族館です。約400種の生きものを展示しており、生きものの展示だけでなく、四国の文化やそこで暮らす人の営みとともにある環境も水槽内で表現しています。時間帯や季節によって異なる楽しみ方ができるのも特徴です。四国にお住まいの方には、身近な水の景色の豊かさを再発見していただける場に、また四国以外から訪れる方には、四国を巡りたくなるきっかけとなる施設を目指しています。
所在地:香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4
通常営業時間:9:00~18:00 ※最終入館は17:30
入館料:大人(高校生・16歳以上)2,600円、小中学生1,400円、幼児(3歳以上)700円、3歳未満無料
アクセス:JR宇多津駅から約1km(徒歩約12分)、坂出I.Cまたは坂出北I.Cから約10分
TEL:0877-49-4590
WEBサイト:https://shikoku-aquarium.jp/
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