不安は大きいが満足度は高い、オンライン中古ブランド市場の現在地




フリマアプリやECモールの普及により、中古品をオンラインで購入する行為は以前よりも身近なものとなりました。しかし、バッグや時計などの“ブランド品”となると、その購買心理はどのように変化するのでしょうか。

そこで今回、中古ブランド品通販サービスを手掛けるTORAFUKUと共同で、全国の20歳~69歳の男女500名を対象に「中古ブランド品購入に関するアンケート調査」を実施しました。

本調査では、ネット購入経験の有無、購入時の慎重度、重視ポイント、満足度、不満理由までを分析し、オンライン中古ブランド市場の実態を明らかにしました。

<記事等のご利用にあたって>
本リリースの内容を引用・転載いただく際は、以下の対応をお願いいたします。
・引用元を「TORAFUKUとプラスト株式会社の共同調査」と明記
・中古ブランド品通販サービス(https://torafuku-online.jp/)へのリンクを設置
・該当記事(https://torafuku-online.jp/magazine/sale-report-1/)へのリンクを設置


■調査概要
調査名:中古ブランド品購入に関するアンケート調査
調査手法:インターネットアンケート
調査期間:2026年2月12日~2月19日
調査対象:全国の20歳~69歳の男女
有効回答数:500件

■質問内容:
質問1:ネットで中古ブランド品を購入した経験はありますか?
質問2:ネットで中古ブランド品を購入する際、どの程度慎重になりますか?
質問3:ネットで中古ブランド品を購入する際、重視するポイントはどれですか?(複数選択可)
質問4:ネットで中古ブランド品を購入した際の満足度に最も近いものはどれですか?
質問5:ネットで中古ブランド品を購入して「満足できなかった」と感じた理由を教えてください。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。


中古ブランド品のネット購入、経験者はまだ一部層ながら今後の“伸びしろ”に注目





まず、「ネットで中古ブランド品を購入した経験はありますか?」と尋ねたところ、「購入したことがある」と回答した人は13.4%でした。

「購入したことはないが、検討したことはある」は12.0%、「ネットでの購入は考えたことがない」は74.6%という結果となり、現時点では未経験層が多数派であることが分かります。

【ネットで中古ブランド品を購入した経験】
購入したことがある:13.4%
購入したことはないが、検討したことはある:12.0%
ネットでの購入は考えたことがない:74.6%


一方で、アパレルやアクセサリーなどのファッションアイテムをネットで購入すること自体は、今やごく一般的な行為となっています。EC市場は年々拡大し、フリマアプリやオンラインモールの普及により「中古をネットで買う」という体験も広く浸透してきました。

その中で、ブランド品に関しては、高額商品特有の真贋リスクや実物確認ができない不安といったハードルはあるものの、オンライン消費が日常化している現在、信頼性や情報開示が整えば市場が広がる余地は十分にあると考えられます。

中古ブランド品のネット販売市場は、すでに一定の利用者層を獲得しながらも、今後さらに成長可能性を秘めた分野であることがうかがえる結果となりました。


92.2%が購入時に「慎重になる」、高額商品ならではのリスク心理





次に、ネット購入経験者または検討経験者(127名)に対し、購入時の慎重度を尋ねたところ、「とても慎重になる」59.1%、「やや慎重になる」33.1%となり、合計92.2%が慎重になると回答しました。

ブランド品は数万円から数十万円に及ぶケースも多く、日用品とは異なる“高額・高価”な買い物です。そのため、「もし偽物だったらどうしよう」「思っていた状態と違ったらどうしよう」といったリスクへの不安が強く働きやすいと考えられます。特に真贋リスクは、ブランド品ならではの懸念点といえるでしょう。

【購入時の慎重度】
とても慎重になる:59.1%
やや慎重になる:33.1%
特に慎重にならない:7.9%


一般的な中古品以上に、ブランド品は価格帯や資産性、再販価値が意識されやすい商品です。そのため、ネット購入時にはより強いリスク管理意識が働いていることが、今回の結果から浮き彫りになりました。


重視ポイントは「正規品であること」76.4%がトップ





購入時に重視するポイントでは、「正規品であること」が76.4%で最多となりました。
続いて、「商品状態が正確に伝わっていること」63.0%、「価格の納得感」59.1%と続いています。

【購入時に重視するポイント】
正規品であること:76.4%
商品状態が正確に伝わっていること:63.0%
価格の納得感:59.1%
販売元の信頼性:42.5%
返品・保証対応の分かりやすさ:28.4%
問い合わせ対応のしやすさ:18.1%
その他:0.8%


価格以上に“本物であるかどうか”“状態が正確に開示されているか”が重視されている点は象徴的です。
個人間取引も昔に比べて一般的になり、個人間でもブランド品を売買できる環境は整いましたが、その一方で真贋やコンディションに対する不安が完全に払拭されたわけではありません。

今回の結果からは、単に「安く買えるか」ではなく、「安心して購入できるか」が重要視されていることが明らかになりました。ブランド品市場においては、価格競争だけでなく、正規性の担保や情報開示の透明性といった“信頼設計”が、選ばれる理由になっていることがうかがえます。


購入者の約7割が「とても満足」、経験者の評価は高水準





続いて実際にネットで中古ブランド品を購入した人(67名)に満足度を尋ねたところ、「とても満足している」は68.7%に達しました。
「あまり満足できなかった」は29.9%、「まったく満足できなかった」は1.5%にとどまっています。

【ネット購入後の満足度】
とても満足している:68.7%
あまり満足できなかった:29.9%
まったく満足できなかった:1.5%


今回の調査では、ネットで中古ブランド品を購入した経験がある人は13.4%にとどまり、さらに購入時には92.2%が「慎重になる」と回答しています。つまり、多くの消費者にとって“ネットでブランド品を買う”という行為は、依然として心理的ハードルの高い選択肢であることが分かります。

それにもかかわらず、実際に購入した層の約7割が「とても満足」と回答している点は注目に値します。

この結果からは、「不安は大きいが、適切な情報と信頼材料が揃えば満足度は高い」という消費者心理の構図が浮かび上がります。ネット中古ブランド市場は、 “信頼をどう設計するか”が、今後の市場拡大の鍵を握っているといえるでしょう。


不満の中心は「状態のギャップ」、写真と実物の差が課題

満足できなかった理由として多く挙げられたのは、「状態が思っていたより悪かった」「写真では分からなかった」「キズや汚れがあった」といった、商品状態に関するギャップでした。

具体的には、
「かなり汚れていた」
「質感が思ったより悪かった」
「写真ではよく分からなかった」
「割とすぐ故障してメンテが必要だった」

などの声が寄せられました。

中には「商品に髪の毛が付着していた」といった衛生面に対する不満もあり、状態説明の精度や情報開示の透明性が、満足度を大きく左右していることが分かります。

上記の結果からは、中古ブランド品のネット購入において最大の課題は“価格”よりも“状態認識のズレ”であることがうかがえます。詳細な状態開示や多角的な画像掲載、コンディション基準の明確化といった取り組みが、購入後の満足度をさらに高める重要なポイントになると考えられます。


【まとめ】市場拡大の鍵は“価格競争”より“信頼の可視化”

今回の調査では、ネットで中古ブランド品を購入した経験がある人は13.4%と限定的である一方、購入者の約7割が高い満足度を示しました。一方で、購入時には9割以上が慎重になると回答しており、「正規性」「状態の透明性」「販売元の信頼性」が重視されています。

中古ブランド市場は、オンライン取引の普及により拡大の土壌は整いつつあるものの、ブランド品に関しては依然として“安心材料の設計”が重要です。価格の安さだけでなく、真贋保証、詳細な状態開示、返品対応の明確化など、信頼を可視化する仕組みが整うことで、未経験層の心理的ハードルはさらに下がる可能性があります。

ネット中古ブランド市場は、慎重な消費者心理を背景にしながらも、信頼性を高めることで今後さらなる拡大余地を持つ分野であることが、今回の調査から示唆されました。

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