株式会社10(本社:東京都中野区、代表取締役:佐藤 尊紀、以下10 Inc.)は、運営する消費者オンラインコミュニティ「torio cafe」(297名)を対象に、花粉症に関する自主調査を実施しました。

花粉症は一般的に「辛い」「不快」「経済損失が大きい」といったネガティブな文脈で語られることが多い症状です。しかし今回の調査では、花粉症を経験することで生活や人間関係にポジティブな影響を感じている人が約7割にのぼることが明らかになりました。
さらに、約4割の人が花粉症を「合理的な言い訳(免罪符)」として活用しているという興味深い実態も見えてきました。

10 Inc.では、オンラインコミュニティ調査(MROC)で得られた自由回答データを、10 Inc.オリジナルAI分析エージェント「Nullo AI Studio」によって分析。定量・定性の両面から、花粉症がもたらす意外な生活・心理効果を明らかにしました。



調査サマリー

当調査から、花粉症に関して3つの特徴が明らかになりました。
約6割が花粉症の症状を経験
約7割が生活や心理面でポジティブな影響を実感
約4割が花粉症を生活の「免罪符」として活用
また、花粉症は「生活改善のきっかけ」「人間関係のコミュニケーション」「日常の幸福感の再発見」といった側面にも影響を与えている可能性が示されました。

調査結果

花粉症は6割が経験、長期化する社会現象
調査では、回答者の約6割が花粉症の症状を経験していると回答しました。
症状の重さを見ると、重度:18%、中程度:54%、軽度:28%と、多くの人が一定以上の不快感を抱えています。



特に多い症状は、「鼻水・鼻詰まり(87%)」「目のかゆみ・涙(76%)」「くしゃみ(76%)」と、呼吸器・目の症状が中心となっています。



約7割が感じる「意外なメリット」
自由回答をAIで分類・分析した結果、「社会・生活面のメリットを感じる:65%」「心身・ライフスタイルのポジティブ影響:68%」と、多くの人が花粉症に何らかのポジティブな側面を感じていることが明らかになりました。



花粉症がもたらす3つのポジティブ効果
さらに、「花粉症を“免罪符”として生活に活用した経験がある:37%」という結果も確認されています。



1. 生活の質(QOL)向上のきっかけ
花粉対策をきっかけに、生活環境の改善や健康意識の向上を経験する人が多く見られました。
<主な例と具体的な回答>
- 空気清浄機導入 → 風邪の回数減少「花粉症予防で空気清浄器を購入し、一年中つけていたら冬場に風邪をひく回数が減りました。」
- 腸活 → 免疫力改善「花粉症に良いと言われている腸活で便秘が改善したり、免疫力が高くなって風邪をひきにくくなりました」
- 乾燥機導入 → 家事効率改善「花粉シーズンは外干ししたくないので、夫に室内干しのスペースと衣類乾燥機を用意してもらった。」

つまり、花粉症という制約が生活のアップデートを促すケースが確認されています。
2. 人間関係のコミュニケーションを促進
社会的メリットとしては、コミュニケーションのきっかけが多く挙げられました。
上位項目
- 会話のきっかけ:16%
- 苦しみの共有による連帯感:13%
- 親近感の醸成:9%

さらに花粉症に関する項目から、心理的安全性を高めるアイスブレイクとして機能する可能性が見えました。
- 上司の弱さが見える「上司が毎年仕事にならないほどひどくて、いつも完璧な上司の弱いところが見られる貴重な時期です。」
- 共感が生まれる「商談の際に、お互いにマスクをしていると『あ、花粉症ですか?』という確認からはいるので、ラポール代わりになる。」
- 情報交換が起きる「『辛いですよね』と声をかけてくれて、普段あまり話さない人とも打ち解けた」

3. 日常の幸福感を再認識
心身への影響として最も多かったのは「普通のありがたさの再発見」でした。
不快な状態から解放されたときの幸福感を強く感じるという声が多く見られました。
- 花粉シーズン後の空気の美味しさ「シーズン終了後の『マスクなしで吸う空気』の美味しさに感動した」
- 食べ物の味を感じる喜び「花粉症のシーズンが終わった時に、改めて食べ物の味がわかりやすくなり、ありがたみを感じました」
- 雨の日へのポジティブな見方「雨の日は花粉が飛ばないから恵みの雨だ」


今回の調査は、花粉症というネガティブな体験の中にも新しい価値(ゲイン)が存在する可能性を示しています。
ビジネスでは「ペイン(不満)」の解決に焦点を当てることが多いですが、
- 生活アップデート
- コミュニケーション機会/人間関係の強化
- 日常幸福の再発見

というように、ネガティブ体験を価値創造へ転換する発想は、マーケティングや商品開発においても重要な示唆となります。

10 Inc.では今後も、生活者のインサイトを深く捉えるMROC調査を通じて、意思決定や価値創出につながる知見を発信してまいります。
【調査概要】
調査名:花粉症に関する自主調査
調査主体:10 Inc.(自主調査)
調査手法:オンラインコミュニティ調査(MROC)
調査対象:全国の20~69歳の男女297名
調査期間:2026年2月4日(水) ~ 2月10日(火)
※本調査結果を転載される場合は「10 Inc.調べ(https://10inc.co.jp/)」と併記ください。

▶調査結果をより深掘りしたリサーチャーの考察は、10Inc. Columnをご覧ください
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10 Inc.は、リサーチを軸に、企業と生活者の価値共創を支援するコンサルティングファームです。共創型リサーチ「MROC」は国内実績トップクラス。
リサーチ、ブランディング、マーケティング、デザインのエキスパートが連携し、インサイト発掘から戦略構築、施策までを一気通貫で支援しています。

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