2026年3月15日(日) 作品完成披露試写会・授賞式を開催
群馬県と株式会社Vook(本社:東京都港区、代表取締役:岡本 俊太郎、以下Vook)は、映像分野で次世代を担うクリエイターの発掘および地域の魅力発信を目的に群馬県が主催するショートフィルムコンペティション「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」において、完成作品の試写会・授賞式を開催し、受賞作品の発表および表彰を行いました。
最も優れた作品として贈られる「最優秀賞」には長尾淳史さんの「失くした風船」が選ばれました。また、「監督賞」には横山裕己さんの「flowing」、「審査委員特別賞」にはPeter Clayさんの「Flicker」がそれぞれ選ばれました。

左から 山本一太群馬県知事、「最優秀賞」を受賞した長尾淳史さん、審査委員長 奥田瑛二氏
◼︎ぐんま次世代映像クリエイターコンペとは?
群馬県を撮影地または舞台としたショートフィルムのコンペティションである、「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」は、 “世界から群馬へ、群馬から世界へ!”をコンセプトに、群馬から世界へ羽ばたくクリエイターを輩出することを目指しています。
本年度のぐんま次世代映像クリエイターコンペ「Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2025」では、応募総数290名の中から、企画審査を経て、10名のクリエイターが選出されました。選出された10名のクリエイターには100万円の制作資金が支援され、地域のフィルムコミッション等のサポートのもと、群馬県内でショートフィルムの撮影が行われました。
また、制作された10作品は、審査委員長である俳優・映画監督の奥田瑛二氏、審査委員である映画監督・脚本家・演出家の長久允氏、プロデューサーの前田浩子氏の3名の審査を受けて、その中から3つの受賞作品が選出されました。
◼︎授賞式の様子
授賞式の開会に当たり、主催である群馬県の山本一太知事は「今年で2回目となる本コンペは、群馬県から世界に羽ばたく次世代の映像クリエイターを輩出することを目的としています。今回は国内外から昨年を大きく上回る290件の応募が寄せられ、参加したクリエイターの皆さんの作品は、どれも甲乙をつけ難い力作ばかりでした。この企画をきっかけに、今後も群馬の魅力を発信し続けていただけることを期待しています。」と述べました。
その後、最終選考に進出した10作品の中から、「審査委員特別賞」、続いて「監督賞」が発表され、最後に最高賞である「最優秀賞」が発表されました。各賞の発表にあたっては、審査委員から作品の講評が述べられ、受賞者にはトロフィーと、群馬県内宿泊券が贈られました。
なお、今回受賞とはならなかった7作品にも、総勢290名の応募から選び抜かれた栄誉をたたえ、「入選作品」としてトロフィーが送られました。

山本一太群馬県知事、審査委員長 奥田瑛二 氏、審査委員 前田 浩子 氏、10名のクリエイターの皆さん
◼︎ 最優秀賞 受賞作品:長尾淳史監督「失くした風船」
作品のあらすじ

「失くした風船」ポスター
群馬県の鉄道公園で働く佐野透(40)は、公園の事務所に届く忘れ物を記録し、持ち主を待つ仕事をしている。片手だけの手袋や傘、インスタントカメラなど、行き場を失った品々を、彼は淡々と丁寧に管理している。そんなある日、少女(6)が窓口を訪れ、「赤い風船が届いていないか」と尋ねる。しかし該当する忘れ物はなく、少女は肩を落として帰ってしまう。その後ろ姿に、佐野は離れて暮らす娘の面影を重ねてしまう。
クリエイタープロフィール

長尾 淳史 監督
長尾 淳史(ながお あつし)
1994年滋賀県生まれ。立命館映像学部卒業。
東京を拠点に、映像ディレクターとして活動している。過去作では、ダマー国際映画祭2019 観客賞、カナザワ映画祭2017 期待の新人監督賞 ノミネート。
◼︎ 監督賞 受賞作品:横山裕己監督「flowing」
作品のあらすじ

「flowing」ポスター
母を亡くした独身の中年男性・賢二。静まり返った日常のなかで、喪失を抱えながら淡々と時間をやり過ごしている。感情を表に出すこともなく、彼の毎日は同じリズムで繰り返されている。そんな日常の世界に、現在と並行して存在する子供の頃の思い出が、ふとした瞬間に入り込んでくる。現在と思い出の世界、現実と記憶の境界は次第に曖昧になり、静かに交錯していく。止まっていたはずの賢二の世界は、気づかぬうちに揺らぎ始め、その揺らぎは静かに日常へと滲んでいく。
クリエイタープロフィール

横山 裕己 監督
横山 裕己(よこやま ひろき)
群馬県生まれ。大学で工業デザインを専攻。卒業後、映像制作会社にてアシスタントディレクター、ディレクターを経験後、独立。主にMV、CM、VP、ショートフィルムなどを演出。2014年、渡英。Royal College of Art 修了後、2017年に帰国。2021年以降はオランダと日本を拠点に、映像作家、アーティストとして活動。映画祭での作品上映に加え、美術館などでも上映・展示を行っている。
◼︎ 審査委員特別賞 受賞作品:Peter Clay監督「Flicker」
作品のあらすじ

「Flicker」ポスター
仕事に追われ、モニターやスマホといった「効率」という名の"◻︎"い(四角い)世界に埋没していた主人公。ある朝、横断歩道で1枚のフィルムを見つけた瞬間、突然 果てしなく続く長い階段へと迷い込む。そこには、かつて彼が「恥ずかしい」と距離を置いていた、足が不自由で夢見がちな弟の姿 。弟は「84番」という大切なフィルムを探しながら、不自由な足で1歩ずつ階段を登り続けていた。純粋に世界を切り取ろうとする弟の姿や、フィルムに収められた弟のある一面に触れ、次第に人生の"⚪︎"み(丸み)を取り戻していく。
クリエイタープロフィール

Peter Clay 監督
Peter Clay(ぴーたー くれい)
2000年生まれ東京出身。2022年から独学で映画制作を開始。短編映画『Private』が、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「Short Shorts Film Festival & Asia 2024」にノミネート。その他、優秀賞・奨励賞など国内外の様々な映画祭で入賞する。2023年から映画祭「CFF」を主催。2024年から高円寺にてBAR「Film Holic」を営業中。
◼︎ 入選作品(50音順/クリエイター名)

有里 まりな 監督
有里 まりな(ありさと まりな)
作品名「ふたりのあわい」
あらすじ:東京で働く久木深月(24)は、妹と名乗る女性・村上陽和(20)から父が危篤だという突然の報せを受け、疎遠だった父のもと群馬を訪れる。そこで待っていたのは、遺影に映る父の姿だった。陽和は父が遺したという暗号を深月に差し出し、共に解読してほしいと頼む。

久家 友哉 監督
久家 友哉(くげ ともや)
作品名「運命ハサミ少女」
あらすじ:北関東のとある町で囁かれる都市伝説──カップルの前に現れ、運命の赤い糸を切る「ハサミ女」。その正体は、恋人ができない、ぼっちの女子高生・黒霧カザミだった。偶然”運命を断ち切るハサミ”を手にした彼女は、孤独と快感を暴走させながら、町中のカップルの赤い糸を切っていく。

三本菅 悠 監督
三本菅 悠(さんぼんすげ ゆう)
作品名「崖がなくてもサスペンス」
あらすじ:群馬県某市の広報課で働く山田は、地元PR映像を火曜サスペンス風に撮ろうとする。だが「血も殺人もダメ」「崖もない」と企画は却下される。そんな中、山田は映画ならではの“嘘”をつき始める。サスペンス愛をこじらせた父と、冷めた娘の、可笑しくも切ない撮影現場の記録。

田辺 敬紀 監督
田辺 敬紀(たなべ ひろき)
作品名「ムーンサイドより」
あらすじ:夢もなく、淡々と日々を過ごしていた青年・朔夜。 ある夜、ふと起動した古いプラネタリウムをきっかけに、月が空を覆う別の世界へ迷い込む。地球の 案内人を名乗る少女と巡る見慣れたはずの町――けれど、どこか違う風景。 旅の中で少しずつ呼び覚まされていくのは、幼い頃に失った“幼馴染”との記憶だった。

中村 七瀬 監督
中村 七瀬(なかむら ななせ)
作品名「Unknown」
あらすじ:両親の借金を理由に居場所を失った小学生の裕介と妹の美沙は唯一、心を許せる幼馴染の和哉と共に秘密基地で遊んでいた。廃墟の中で思いがけず現金600万円を発見したことにより同じ環境で育った3人の関係が軋んでいく。

山田 玄徳 監督
山田 玄徳(やまだ げんとく)
作品名「ねじまきは踊る」
あらすじ:誰もが背中のねじまきで生きる世界。嬬恋村で畑を営むおじいさんのミツオとおばあさんのトヨコは、互いに背中のねじまきを巻き合いながら暮らしていた。ある日 不慮の事故からトヨコのねじまきが破損し、医者から「もってあと一巻き」と告げられてしまう。最期の1日の過ごし方に奔走するミツオであったが…

吉村 葵 監督
吉村 葵(よしむら あおい)
作品名「きおくおり」
あらすじ:ウミはいつもちょっとだけ調子が悪い。病気というほどではないけれど、健康な人よりは不健康。いつものように電車に乗れずにいたところ、ウミはふと、3年前に他界した祖父のことを思い出した。ぼんやりとしか思い出せないけれど優しい祖父の面影に、藁にもすがる思いで、3年前に他界した祖父の家に向かうのだった。
◼︎ 審査委員のコメント
審査委員長 奥田 瑛二 氏のコメント

審査委員長 奥田 瑛二 氏
次世代クリエイターコンペ第二回目である。応募者も二倍強である。作品も増えれば、それだけ良い作品も多いということか?その通り、昨年に比べ切り口はそれぞれであるが一刀両断で切り捨てる作品がないことに驚いた。よって、審査会においても意見が静かに紛糾し、言いたいことを言い合う緊張と楽しさがあった。
これは私感であるが、映画の世界においての次世代クリエイターとは何か?映画監督としての次世代の牽引者を見つける。そんなコンペでありたいと思いこの映画祭に参加し、真摯に立ち向かっている。その意味で今回は十二分に次世代監督と立ち向かう作品に出会った気がしている。
審査委員 長久 允 氏のコメント

審査委員 長久 允 氏
まずどの作品もそれぞれの監督の作家性が出ており、それが最も重要なことなので素晴らしいと思いました。みなさん上手い。しかし技術的な上手さよりも、もっと「本当に伝えたいこと」への熱量をあげてほしいと個人的に感じます。もっと破綻してても良いのではと思います。そういう意味で、私は特に横山裕己監督の「flowing」に心を動かされました。ショットの完璧なぎこちなさに、1カット目から惹きつけられました。物語も、作者の本音が色濃く出ていると感じます。群馬への感情のリアリティがあり、それはしっかりと群馬への愛だとも思うのです。審査の場では、3人の審査員の志向/分野が適切に棲み分けされており、それぞれに意見が違いましたが、非常に有意義な議論ができました。
審査委員 前田 浩子 氏のコメント

審査委員 前田 浩子 氏
「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ2025」この画期的、そして新機軸の試みに審査員として参加させていただきましたこと、心より感謝しております。
最終審査まで進まれた10名のクリエイターの皆様、おめでとうございました。
作品はそれぞれに多種多様で個性に溢れ、刺激的でした。荒削りな部分はありながらも力強く、独創的な視点で作品に真摯に取り組んでいる姿勢にも感動しました。固定観念に縛られない自由な発想にも驚かされ、その熱量に心が躍りました。物語の切り口、演出のアプローチとリアリティ、構成の工夫にも果敢に挑戦されていたと思います。貴重な映画体験をありがとうございました!この経験と出会いがクリエイターとしての新たな始まりになりますように。
株式会社Vook 概要
「映像クリエイターを無敵に。」をビジョンに掲げ、映像クリエイターを支援する事業を展開するインパクトスタートアップ。映像制作に特化した日本最大級のメディアプラットフォーム『Vook』を中心に、教育事業、キャリア事業、映像活用支援事業を展開。映像クリエイターの支援を通じ、映像業界に変革をもたらし、映像クリエイターが活躍できる環境創出に取り組んでいます。
代表者:代表取締役 岡本 俊太郎
所在地:東京都港区赤坂5-2-33-1111
設 立:2012年1月
事業概要:
・国内最大級の映像制作Tipsサイト「Vook(https://vook.vc/)」の運営
・映像制作者の育成サービス「Vook school(https://school.vook.vc/)の運営
・映像制作者の人材紹介サービス「Vook キャリア(http://career.vook.vc/)」の運営
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