安全なオンプレミス環境での本番運用に向けて、AIブループリントやインフラ機能、インテリジェントなデータ統合を強化
本件は、米国東部標準時間において、3月16日(月)16:31(日本時間3月17日5:31)に発表したリリースの抄訳版です
株式会社日立製作所(以下、日立)のグループ会社であるHitachi Vantara LLC (以下、Hitachi Vantara)は、このたび、「Hitachi iQ」ポートフォリオの拡充を発表しました。具体的には、「Hitachi iQ Studio」におけるAIブループリントの拡充とマルチエージェント連携機能の強化、NVIDIA AIインフラオプションの拡充、オンプレミスや仮想化環境で稼働するエージェント型AI向けのより高度なデータ統合です。これらにより、Hitachi iQは企業向けに最適化された包括的なAIソリューションとして、お客さまが自社の環境でAIエージェントの開発や管理を行うことを可能にします。
Hitachi iQの詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.hitachivantara.com/en-us/solutions/ai-analytics/hitachi-iq
多くの組織がAIの試験的な導入から本格的な実用フェーズに移行する中、データの複雑化やAI主権の確保、高度化するガバナンスやセキュリティ要件への対応といった課題に直面しています。最近の調査によると、米国やカナダにおいてデータ成熟度が高いと評価される企業は全体の42%にとどまり、そのうち84%がAIへの投資対効果(ROI)を実感しています。一方、残りの48%は、まだデータ基盤の整備が十分に進んでいない状況です。AIの本番環境への移行が進む中、強固なデータ運用と安全かつ適切に管理されたインフラを組み合わせることが、競合他社との重要な差別化要素となっています。Hitachi iQポートフォリオは、AIに最適化されたインフラと統合されたエージェント機能、責任ある企業向けAIの導入に必要な監視とコンプライアンス管理機能を組み合わせて提供することで、これらの課題の解決をめざしています。
日立製作所 執行役副社長の阿部 淳は、「日立ヴァンタラは、長年培ってきた信頼性の高いエンジニアリングと、グローバルで磨かれたアジャイルなビジネスアプローチを融合させ、AI時代のITインフラ事業を力強く牽引しています。今回拡充されたHitachi iQポートフォリオは、お客さまが責任あるAIを自社の環境で安全に活用するための基盤であり、まさにそのリーダーシップを具現化するものです。これによりお客さまは、AIガバナンスを維持しながら複雑なプロセスを自動化し、AIトランスフォーメーションを加速させることが可能になります。これは“真のOne Hitachi”として、お客さまのイノベーションと持続的なグローバル成長を支える上で、重要な役割を担うものと確信しています。」と述べています。
また、Hitachi VantaraのChief Product OfficerであるOctavian Tanase(オクタビアン・タナゼ)は、「AIの本番環境への移行が急速に進む一方で、多くの企業のデータ基盤の整備が追いついていない状況です。今回のHitachi iQポートフォリオの拡充は、ソフトウェアの革新、高性能インフラ、インテリジェントなデータ統合と多岐にわたり、エージェント型AIを試験的な導入段階から本番環境へ移行するお客さまに、より高い柔軟性と優れた運用性を提供します。」と述べています。
最新のAIワークロードに向けたアクセラレーテッドコンピューティングオプションの拡充
Hitachi iQは、企業が安定した性能で高信頼なAIインフラを導入および運用することを支援します。Hitachi Vantaraのハイブリッドクラウドデータプラットフォーム「Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One)」を基盤とし、AIで社会インフラを革新する、日立のより広範な次世代ソリューション群である、「HMAX by Hitachi」にも活用されています。現在、Hitachi iQはNVIDIA Blackwell GPU(空冷)、NVIDIA Blackwell Ultra GPU(空冷と液冷)およびNVIDIA RTX PROTM 6000 Blackwell Server Edition GPUを4基搭載した2UのNVIDIA MGXベースのシステムをサポートしています。新たに発表されたNVIDIA RTX PROTM 4500 Blackwell Server Edition GPUのサポートも計画中です。これらのGPUオプションにより、モデル開発やファインチューニング、推論やエージェント型アプリケーションなど、お客さまのAIワークロードにより適した計算リソースを選択しながら、冷却、電力およびスペースの制約に対応する多様なモデルをサポートし、企業向けのセキュリティ、レジリエンスおよび本番運用への対応といった要件も満たします。
Hitachi iQは、アクセラレーテッドコンピューティング、ネットワーキング、ストレージを統合した検証済みの構成で提供します。データを計算リソースの近くに配置する設計により、データ集約型AIワークロードによる利用率やその処理効率を高めます。
Hitachi iQ Studioの新たなAIブループリントとデータオーケストレーション
Hitachi iQ Studioは、組織が安全な企業内の環境でAIエージェントを設計、展開、管理することを可能にするソフトウェアです。NVIDIA AI Data Platformリファレンスデザインを基盤とし、拡充されたAIブループリントとマルチエージェント連携機能を新たに加えて、より高い可視性と運用性でAIのプロトタイプから本番への移行を支援します。
新しいAIブループリントには、スーパーバイザーとワーカーモデルなど、定義済みのエージェントロールが追加されています。ワーカーエージェントはタスクを実行し、スーパーバイザーエージェントは複数のAIエージェントによるワークフローをその実行結果に基づいて調整します。これにより、組織は複雑なプロセスを自動化しつつ、可視性や効率性、ガバナンスを維持できます。
また、Hitachi iQ Studioは、エージェント型AIシステム向けに設計された大規模言語モデルNVIDIA Nemotronのサポートを拡充します。さらに、AIシステムが過去からの履歴データのセットを文脈や時間の流れに沿って処理することを可能にするタイムマシン機能を追加します。この時間の流れを意識した処理により、AIの説明可能性を強化し、長期間にわたるデータパターンで意思決定を行う業界を支援します。
NVIDIAのStorage Technologies担当バイスプレジデントであるJason Hardy(ジェイソン・ハーディ)氏は、「企業がAIを大規模に展開し続けていくためには、アクセラレーテッドコンピューティングとソフトウェアの一貫性、そして信頼できるデータアクセスを組み合わせることが必要不可欠です。企業向けに最適化されたフルスタックのAIインフラにより、企業が求める性能、ガバナンスおよび運用の一貫性を維持しながら、より幅広い分野でのAIの成果創出を支援します。」と述べています。
Hammerspaceとの連携強化によりデータアクセスを簡素化、自動化、迅速化
Hitachi iQは、Hammerspace社との戦略的パートナーシップに基づき、Hitachi iQ StudioとHammerspaceの連携を強化し、AIエージェントが実行するワークフローによるデータアクセスを効率化します。AIシステムが外部のデータソースに安全に接続するためのオープンスタンダードであるModel Context Protocol(MCP)を活用し、Hitachi iQ StudioからHammerspaceが管理するデータに直接アクセスすることを可能にします。
これにより、お客さまはHammerspaceが管理するデータを安全に活用しながらHitachi iQ StudioでAIエージェントを開発できます。また、各所に分散して格納されたデータを必要以上に移動することなく、その処理の自動化と活用を促進します。AIエージェントがどこで稼働していても、データはVSP One内部で管理・保護され続けるため、その可用性と安定した処理性能を維持できます。
さらに、この連携強化はデータの可視性を向上し、インフラに複雑な変更を加えることなく分散して格納されたデータへのアクセスを容易にするため、AIエージェントがどこで稼働していても必要以上にデータを移動することなく利用できます。その結果、データオーケストレーションとAIエージェント管理の連携が強化され、VSP One Blockがハイブリッドクラウドの柔軟性を維持しつつ安定した性能と高いデータ可用性の提供を支援します。
AI向けストレージの高速化
Hitachi Vantaraは、AIネイティブなストレージソリューションを開発するために新たに発表されたNVIDIA STXリファレンスアーキテクチャーのサポートも検討しています。このリファレンスアーキテクチャーはNVIDIA Vera Rubin, BlueField-4, Spectrum-XネットワーキングおよびNVIDIA AIソフトウェアを活用します。
Hitachi Vantaraは、2026年3月16日から19日まで米国カリフォルニア州サンノゼで開催中のNVIDIA GTC 2026にHitachi iQおよびHitachi iQ Studioを出展しています。これらの製品が、業界を問わずエージェント型AIの開発をいかに容易かつ迅速に進めるかをご覧いただけます。GTC 2026におけるOne Hitachiの出展の詳細については、こちらをご覧ください。
https://hitachidigital.com/hitachi-at-gtc-2026/
Hitachi iQ Studioの詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.hitachivantara.com/en-us/solutions/ai-analytics/hitachi-iq-studio
訳注:日本では、NVIDIA Blackwell GPU、NVIDIA Blackwell Ultra GPUおよびNVIDIA RTX PROTM 6000 Blackwell Server Edition GPU搭載モデルは販売開始済み。
Hitachi iQ Studioは2026年度販売開始を計画中。
関連リンク
プレスリリース(英語): Hitachi Vantara Unveils Hitachi iQ Studio to Simplify and Accelerate Agentic AI Development
プレスリリース: 日立ヴァンタラは、Hitachi iQポートフォリオを拡充し、多様化するAI需要へ対応
商標注記
記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。
Hitachi Vantara LLCについて
Hitachi Vantara LLC は、データを活用してイノベーションを推進し、新たな変革をもたらします。日立製作所の 100%子会社である Hitachi Vantara LLC は、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャー、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートします。詳しくは、Hitachi Vantaraのウェブサイトをご覧ください。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jp をご覧ください。
お問い合わせ先
日立ヴァンタラ株式会社マーケティングコミュニケーション部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachivantara/site-inq/form.jsp
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