老後設計を揺るがす"マンション修繕積立金"の実態を独自調査

 



 マンションやビルなど大型建物の修繕工事の見積、工事支援サービスを展開する株式会社スマート修繕(本社:東京都港区)は、マンション区分所有者531名を対象に、修繕積立金に関する実態調査を実施しました。
 調査の結果、過去5年で値上げを経験した世帯の約7割が「家計への影響」を実感しており、その半数以上が「食費や光熱費」といった生活必需費を切り詰めているという深刻な現状が判明しました。 将来的な値上げに対し8割超が不安を感じている一方で、工事見直し等の具体的なコスト削減対策を実践できている管理組合はわずか20%に留まっています。
 老後資金などの生活設計を揺るがす「住居費増税」ともいえる修繕積立金の実態から、管理会社任せになりがちなコスト対策の現状まで、幅広い角度から所有者の本音が明らかになりました。

◆調査サマリー
■調査結果のポイント
- 修繕積立金がこの5年で「上がった」と回答したのは 47.3%
- 値上がり世帯の68.5% が家計への影響を実感。過半数(57.6%)が食費・光熱費を削って対応。
- 将来の値上がりに不安を感じている人は 82.9%。
- 最大の懸念は老後資金など中長期的な家計への影響(70.2%)。
- コスト削減の可能性を知りながらも27.7% が管理会社任せ。対策を実践できているのはわずか2割。

■調査概要
- 調査名 :マンション区分所有者への修繕積立金に関する意識・実態調査
- 調査対象 :マンション区分所有者
- 有効回答人数:マンション区分所有者有効回答数531名
- 調査期間 :2026年2月20日(金)~2026年2月23日(月)
- 調査エリア :全国
- 調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」利用)
- 調査実施機関:株式会社スマート修繕

◆調査背景
 近年、修繕工事に伴う建築資材費や人件費の高騰により、全国各地のマンションで修繕積立金の値上げが相次ぎ、所有者の家計を直撃し始めています。
 国土交通省の調査によれば、国内のマンションストックは2024年末時点で約713.1万戸に達しており、国民の1割超がマンションに居住しています。また、建物の高経年化、居住者の高齢化が進んでおり、修繕工事が必要にも関わらず修繕積立金が増額できず、結果、修繕工事の先送りや建物の老朽化加速につながるリスクが高いことから単なる家計問題にとどまらない社会課題としての側面も持っています。
 しかし、実態として多くのマンション所有者は積立金の値上げを「受け入れるしかないもの」として受け身で対応しており、長期修繕計画の見直しや工事会社の選定プロセスの精査など、コストを適正化するための手段が十分に活用されていない現状があります。
 こうした背景を受け、株式会社スマート修繕は「修繕費の実態と対策を正しく知ること」が重要と考え、マンション区分所有者を対象とした本調査を実施しました。値上げの実態から家計への影響、将来不安の内訳、そして対策の現状まで、幅広い角度から所有者の本音を明らかにすることを目的としています。
◆調査結果の詳細
■値上げの実態:約2世帯に1世帯が直近5年で値上げを経験。増額幅は「月額5,000円以上(年60,000円以上)増額」が約半数を占める結果に。
直近5年間で修繕積立金が「上がった」と回答した世帯は47.3%、約半数にのぼりました。
値上がりした世帯のうち、増額幅は『1,001~4,999円』が47.0%と最多。一方で、5,000円以上の負担増を経験した世帯も約47%にのぼり、大幅な負担増が発生している組合の実態も浮き彫りとなりました 。






■家計への影響:「食費・光熱費」を削って捻出。住居維持費が生活必需費を圧迫
修繕積立金の値上がりがあった人のうち、68.5%が「家計に影響が出ている」と回答する結果となりました。なお、値上げにより節約、見直しを図っている家計の具体項目(複数回答)では、「食費・光熱費などの生活必需費(57.6%)」と「娯楽・交際費(55.8%)」の比率が高く、娯楽費のみならず、日々の生活の質を削って住居の維持費を捻出せざるを得ない、所有者の苦境が鮮明になっています 。






■将来への不安:82.9%が将来の値上げに「不安」。懸念の正体は「老後資金への影響」
将来的な修繕積立金の上昇に対し、全回答者の82.9%が「不安を感じる」と回答しており、非常に高い警戒感を持っています 。不安を感じる理由の最多は「老後資金など中長期的な家計への影響(70.2%)」であり、かつて終の棲家として購入したマイホームが、老後のセーフティネットを毀損しかねない大きな社会課題となっている現状が示唆されます 。






■住み替えの意識:「月額3万円」が売却検討の閾値。住み続けたい願いとのジレンマ
現在の積立額を「高い」と感じる層は51.6%と過半数。「月額いくらになったら売却・住み替えを検討するか」という問いに対し、約3割の層は月額2万円~5万円のラインを検討の閾値として挙げています。一方で、41.1%は「上がっても今のマンションに住み続けたい」と回答しており、膨らむコスト負担への懸念と、住まいに対する愛着・定住意向の間で揺れ動く住民のジレンマが浮き彫りとなりました。






■対策の現状:コスト削減の実践はわずか20%。阻害要因は「当事者意識の欠如」か
修繕積立金を左右する長期修繕計画について、国土交通省は5年に1度の見直しを推奨していますが、アンケートでは5年以内の定期見直しはわずか26.2%という回答でした。
また、「修繕工事の内容や金額、工事会社の見直しで値上げを抑えられる可能性」を知り、かつ「組合として対応している」のはわずか20.0%に留まることが判明しました。一方で、17.3%が「知っているが組合として対応できていない」、27.7%が「管理会社に任せているので関係ない」と回答しており、対策の可能性を認識しつつも当事者としての具体的なアクションに踏み切れていない層、管理会社に任せきりの層が一定数存在していることがわかります 。






■専門家によるコメント

別所 毅謙(株式会社スマート修繕 執行役員 管理組合向けコンサルティング責任者 )
 調査結果にある「生活費を削って修繕費を捻出しなければならない」という実態は、マンションという枠組みを超えた社会課題と言えます。現在の市況では工事費高騰もあり修繕積立金の値上げは避けられない側面はあるものの、一方で、積立金額の根拠となる「長期修繕計画の定期的な見直し」や「修繕工事の適正化」を適切に実施できている組合は少数派であることが現状です。
 「修繕工事の適正化」を例に挙げると、組合主導で適切な相見積もりを行い、競争原理を働かせることで同等内容の工事でも最初の見積もりから2割程度削減できるケースは決して珍しくありません。
 マンション選びは「管理を買え」と言われますが、本質は「自分たちの資産を自分たちで守る」という当事者意識です。定期的な修繕計画見直しを徹底し、大きな工事の際は必ず組合主導で見積もりを取得し精査する。この一歩が、大切な住まいと家計を守る防波堤となります。



◆「スマート修繕」の概要



 マンションやビルなど大型建物の大規模修繕など共用部工事の見積、工事支援サービス。プロが独自の見積データベースを活用した見積査定を行うことで、修繕工事のコストダウンをかなえます。また、専門コンサルタントが劣化診断から工事会社のご紹介、工事支援まで徹底伴走し、一貫したサポートを提供。お客様に代わって各種の調整を実施することでお客様の手間を省きつつ、専門的な内容も分かりやすくご説明します。お客様にとっては契約や費用が発生しないため、すでに他社による見積がある状態でも、負担なくセカンドオピニオンとしてご活用いただけます。

サービスサイト:https://smart-shuzen.jp
オウンドメディア:https://smart-shuzen.jp/media
◆株式会社スマート修繕について
 マンションやビルなど大型建物の大規模修繕など共用部工事の見積、工事支援サービス「スマート修繕」のほか、マンションの建替バリューを見える化する「スマート建替(ベータ版)」、大型建物の修繕工事の見積金額の査定を行う「スマート修繕顧問」、管理組合向けの金融商品の共同開発等、建物再生領域における事業を展開しています。専門知識のないマンション管理組合や不動産オーナーなどが、業界の事情に左右されることなく、フェアに取引できることを目指しています。
事業拡大に伴い、採用強化中
株式会社スマート修繕では事業拡大および新規事業開始に向け、採用を強化しています。
多くのイノベーションの余地が残されている修繕市場において、「修繕工事のあたりまえを変えていく」という想いを共有できる方と、これからのチャレンジを共に成長させる仲間を探しています。
コンサルタント、マーケティングなど、幅広く仲間を募集しています。詳細は採用ページをご覧ください。
<スマート修繕の求人一覧>
https://smart-shuzen.jp/company/recruitment
◆会社概要
- 商号:株式会社スマート修繕
- 代表:豊田 賢治郎
- 資本金:8億4,996万0,994円(準備金含む)
- 入会団体:経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)企業会員
- 事務所登録:一級建築士事務所(東京都知事登録 第66294号)
- 事業内容:
- - 大型建物の共用部工事の見積もり、選定支援、工事支援サービス
- - 大型建物の修繕工事の見積金額の査定サービス
- - マンション建替の経済性、負担度可視化サービス(β版)
- 所在地:東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AkasakA 510
- 企業URL:https://smart-shuzen.jp/company

◆お問い合わせ
取材のお申込み、サービスのご利用お申込み、工事会社登録のご相談、各種提携のご相談などは、以下よりお問い合わせください。
問い合わせフォーム:https://smart-shuzen.jp/#contact
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