AIを活用したシステムの開発などを手がける株式会社神戸デジタル・ラボ(兵庫県神戸市中央区、代表取締役社長 玉置慎一、以下 KDL)は、劇場型アクアリウム『atoa』(兵庫県神戸市中央区、館長:中山寛美、以下 アトア)と共同で取り組むAIを活用した生態観測の実証実験において、その取り組みにアトアの来館者が参加できるトライアル展示を初めて開催します。
本展示は、アトア開業5周年アニバーサリーイヤーを盛り上げる特別企画として実施されるもので、展示を通じて、来館者はAIの学習に必要な「アノテーション(*1)」を体験すると同時に、水族館の研究活動にも参加できる新しい体験型展示です。

AIを活用した生態観測の実証実験
アトアでは生物の飼育・展示だけでなく、生物の生態調査や研究にも取り組んでいます。飼育生物の行動を分析することで、飼育環境や展示の改善につなげたいと考えていましたが、飼育員が日常業務と並行して生物の行動を常に観察・記録することは負担が大きいという課題がありました。
一方、KDLでは、地元神戸の人材育成および雇用促進の取り組みとして、インターンシップを受け入れていますが、より魅力的なインターンシップ環境を学生に提供したいという課題がありました。
双方の課題を解決する取り組みとして、2023年4月より、共同で実証実験を開始。水族館で実際に取得したデータを用いて、KDLのインターンシップに参加する学生が、KDLエンジニアの指導のもと、飼育動物の行動を追跡・記録・可視化するためのAIおよびAIを活用したソリューションの開発などを行っています。
実証実験では、生物へのストレスや飼育環境への影響を最小限に抑えた方法でデータを取得しています。カピバラの展示エリアを天井部分に設置したカメラで撮影し、日中の行動の様子を動画として記録しています。この動画をもとに、展示エリア内のカピバラの位置や移動などの行動をAIがリアルタイムに判別・追跡できるようAIモデル(*2)をチューニングしています。そのために必要となるのが、「アノテーション」です。


展示概要
開催期間:2026年4月1日(水)~4月17日(金)10:00~19:00
展示場所:劇場型アクアリウム『atoa』(兵庫県神戸市中央区)
4階SKYSHORE(空辺の庭)
参加料 :無料 ※別途入館料必要
【展示内容】
本展示では、アトア4階「SKYSHORE」のカピバラ飼育エリア前に設置したタッチパネルを使って、来館者に「アノテーション」を体験していただきます。
来館者はゲーム感覚で楽しみながらAIの仕組みや研究の一端に触れることができます。水族館の研究活動に来館者が参加し、貢献できる取り組みはこれまで例の少ない試みです。
1.タッチパネルに表示される飼育エリアのリアルタイム映像の中からカピバラを見つけ、タッチ&ドラッグで四角く囲みます。

2.そのときカピバラがしている行動を選択肢から選びます。
例:「歩く」「泳ぐ」「転がる」「走る」「座る」など


3.来館者が入力したデータは、別画面で集計結果として表示されます。
カピバラの行動の種類と時間帯ごとの分布を一覧で確認でき、自身が入力したデータがどのように蓄積されているかを視覚的に確認することができます。

今後の展望
KDLでは、実証実験開始当初より、AIモデルおよびAIモデルを用いたソリューションの設計・構築を担当しています。本実証実験から得る成果は、AIを使った他分野での課題解決にも活用していきたいと考えています。
なお、本展示は、生物行動分析におけるデータ収集の新たな可能性を広げることも目的としています。来館者によるアノテーションは行動分析データとして蓄積し、AIモデルのチューニングに活用できるかを検証します。蓄積したデータを活用し、生物行動分析の精度向上を目指します。
インターンシップ募集中
また、本実証実験は、KDLのインターンシップ生が主体となって取り組んでいるプロジェクトです。
KDLでは本取り組みに参加するインターンシップ生を継続して募集しています。詳細はお問い合わせください。
KDLは、課題に向き合う現場の方々と同じ視点に立ち、対話を重ねながらテクノロジーの活用可能性を共に考え、創り出していくパートナーとして本実証実験に取り組んでまいります。
*1:アノテーション
AIの学習に用いるデータを、AIが正しく認識できるように加工する作業。物体検出の場合、画像に写る検出対象を長方形で囲い、その対象の種類や属性情報などを付与する(ラベリング)。これにより一つのアノテーションデータが作成される。
*2:AIモデル
AIがデータを解析し、予測や判別を行うためのプログラム。画像データなどをモデルに「入力」し、モデルが入力されたデータを「解析」し、解析に基づいた予測や判別などの結果を「出力」する、一連の流れ。
【関連プレスリリース】
AIでカピバラの行動履歴データ化・可視化に成功、水族館の課題解決に挑戦する実践型インターンシップの成果 ― 神戸デジタル・ラボ、劇場型アクアリウム「atoa」のコラボレーション ―(2024年12月)
https://www.kdl.co.jp/news/2024/12/news-6483/
【会社概要】
会社名 :株式会社 神戸デジタル・ラボ
代表者 :代表取締役社長 玉置慎一
所在地 :〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町72番地 新クレセントビル
設立 :1995年10月
資本金 :5,000万円
従業員数:172名(2026年3月1日現在)
URL :https://www.kdl.co.jp/
【アトアのお問い合わせ先】
AQUARIUM x ART atoa
担当:廣瀬、石原、半田
TEL:078-771-9393 FAX:050-3156-3232
E-MAIL: press-atoa@aquament.co.jp
【神戸デジタル・ラボのお問い合わせ先】
株式会社 神戸デジタル・ラボ
デジタルビジネス本部 データインテリジェンスチーム 山口耕平、原口俊樹、福岡太一
E-mail:info@kdl.co.jp / 電話:078-327-2280
※テレワーク推進企業です。メールでご連絡いただけますと幸いです。
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