5人に1人が「知りつつ申告なし」。制度理解の不足が浮き彫りに

株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産利用者234名を対象に「海外取引所における利益の申告状況」に関する実態調査を実施しました。
調査の結果、海外取引所の利用経験者は全体の75.0%に達している一方、利益が出た年に全ての申告を完了させている層はわずか31.6%にとどまっていることが判明しました。
未申告の背景には「国内取引所と扱いが違うと思っていた」という誤認が42.3%にのぼるほか、海外特有の「日本円換算」の煩雑さが申告意欲を削ぐ大きな壁となっている実態が浮き彫りになっています。
本レポートでは、特に30代・40代の現役世代に目立つ「知りつつ申告していない」層の心理的障壁や、保有者が真に求めている「申告要否の判定チェック」など、健全な市場形成に向けた課題を詳しく分析しています。
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■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(海外取引所利用経験者)
有効回答数:234名
実施機関:株式会社Clabo
■ 調査内容
利用経験者は75%に達し、現役層が主流
利用経験者は4人に3人の高水準

暗号資産取引を経験したことのあるユーザー312人を対象に、海外取引所の利用状況を詳細に調査しました。
その結果、全体の75%にあたる234人が海外取引所を「利用したことがある」と回答しており、非常に高い普及率が示されました。
特に「現在も利用している」と答えた層は47.4%に達し、国内取引所のみならず、海外拠点を日常的な取引の場として活用する保有者像が浮き彫りとなっています。
一方で「利用したことはない」と回答した層は25.0%にとどまっており、投資経験者の4人に3人は一度はグローバルな市場にアクセスしている実態が判明しました。
海外取引所は、国内では取り扱いのない多様なアルトコインの存在や、高機能なチャート、柔軟なレバレッジ設定など、保有者にとって魅力的な選択肢となっています。
より高度なリサーチ能力を持つ保有者ほど、情報の源泉に近い海外プラットフォームを積極的に選好する傾向にあると考えられます。
若年層から働き盛り世代まで幅広く浸透
年代別のデータを確認すると、30代が「現在も利用している」回答数で47人と、全年代を通じて最多の数値を記録しました。
次いで40代が36人、20代が33人と続いており、20代から40代までの働き盛り世代が海外取引所のメインプレイヤーであることが鮮明になっています。
この世代はデジタル技術への適応が早く、英語を主とする海外サービスのインターフェースに対しても、柔軟に対応していると推察されます。
一方で50代以降の層を見ても、利用経験者の割合は決して低くはなく、資産運用の一環として海外取引所をポートフォリオに組み込む動きが見て取れます。
SNSや動画プラットフォームを通じて、海外の最新トレンドや特定の銘柄に関する情報が瞬時に拡散される環境が、若年層を中心とした高い利用率を支える大きな要因でしょう。
世代を問わず、情報の取得速度が投資の成否を分けるという認識が共有されていることが、海外プラットフォームへの関心を高めているのかもしれません。
年収400万円以上の層で利用継続が目立つ
個人年収別の利用状況を分析すると、年収200万円未満から600万円台までの幅広い層が、海外取引所で活発な取引を行っている現状が見えてきました。
特筆すべきは年収400万円から600万円の層であり、この区分内において「現在も利用している」と回答した割合が高く、継続的な利用実態が確認できます。
かつては特定の富裕層による投資という印象が強かった暗号資産ですが、実際には一般的な所得水準の個人保有者が市場を支える中心となっていることが分かります。
年収1,000万円を超える高所得層においては、絶対的なサンプル数は少ないものの、そのほとんどが現在進行形で海外取引所を利用しています。
資産保全や収益機会の最大化を狙う姿勢が顕著であり、海外取引所を戦略的に活用している様子がうかがえます。
暗号資産は少額から世界中の資産にアクセスできるため、所得の多寡に左右されず、個々人のリスク許容度に応じた多様な投資戦略を実行できる点が普及を後押ししています。
性別を問わず海外拠点の活用が進む
性別によるクロス集計の結果、男性の47.8%、女性の46.7%が、海外取引所を「現在も利用している」という結果が得られました。
この均衡した数値は、海外取引所の利用において、もはや性別による参入障壁や嗜好の差がほとんど存在しないことを如実に物語っています。
かつては男性比率が極端に高い分野であった暗号資産界隈ですが、コミュニティの成熟や情報の民主化が進んだことで、女性保有者の定着が目覚ましい勢いで進んでいます。
「利用したことはない」層の割合も、男性が26.8%に対し女性が21.5%と、女性の方がわずかに低い傾向さえ見られます。
グローバルな取引環境を自らの意思で選ぶ保有者の姿勢には、性差が影響していないことが分かります。
信頼できる専門メディアやSNSの普及により、誰もが高度な取引環境へ等しくアクセスできるようになったことが、このような利用率を生み出した背景にあるはずです。
市場参加者の多様化は、暗号資産エコシステムに多角的な視点をもたらし、より健全な市場形成に寄与していくことが期待されます。
「意図的な未申告」は2割と制度理解の不足が浮き彫り
「利益が出た年は全て申告」は3割

海外取引所を利用して利益を得た保有者234名のうち、すべての利益を正しく申告していると回答したのは31.6%にとどまりました。
最も多かった回答は「一部の年のみ申告した」の34.6%であり、継続的な申告の難しさが浮き彫りになっています。
さらに、申告が必要と認識しながらも「申告していない」層が18.8%存在しており、約5人に1人が意図的に未申告の状態にあるという深刻な実態が判明しました。
「知らなかった」と答えた8.1%と合わせると、多くのユーザーが税務上の義務を完全に履行できていない現状があります。
海外取引所であっても、日本居住者であれば得た利益に対して納税の義務が発生することは、国税庁の指針でも明確に示されています。
暗号資産市場が拡大する一方で、個人の税務コンプライアンス意識や制度への理解が追いついていないことが、未申告層を生み出す要因となっているようです。
4割以上が「国内取引所との扱いの違い」を誤認

前述の申告状況に至った理由を尋ねたところ、「国内取引所と扱いが違うと思っていた」という回答が42.3%で最多となりました。
国内の暗号資産交換業者は日本の法規制下にあり、取引履歴の提供なども標準化されていますが、海外拠点は別物と捉えてしまう保有者が非常に多いことがわかります。
また、39.3%のユーザーが「情報が少なく判断できなかった」としており、海外取引所特有の計算ルールや税務上の扱いに戸惑っている様子が顕著です。
利益額を過少に見積もっていたとする回答も3割を超えており、少額であれば申告は不要という誤った解釈が広まっている可能性も否定できません。
実際には、給与所得がある個人の場合、暗号資産を含む副収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
申告対象であると正しく理解していた層は26.5%にとどまっており、正しい情報の普及が急務であるといえます。
30代から40代に多い未申告層
年代別のクロス集計では、30代と40代において「知りつつ申告していない」と答えた人がそれぞれ16名、14名と、他の年代を圧倒する結果となりました。
この層は海外取引所の利用率も高い現役の保有者層ですが、同時に税務リスクを最も抱えているグループであることが浮き彫りになっています。
取引頻度が高く、計算が複雑化しやすいことも、申告をためらう心理的なハードルになっていると考えられます。
対照的に、20代では「一部のみ申告」の割合が高く、不完全ながらも申告に取り組もうとする姿勢がうかがえます。
また、50代以上では「判断不可」や「知らなかった」とする割合が若年層より高くなる傾向があり、知識の格差が直接的に申告行動を阻害している可能性があります。
自身のキャリアや社会的な信用を考慮すれば、働き盛り世代ほど税務当局からの指摘を受けるリスクは避けるべきであり、正確な知識のアップデートが求められます。
年収800万円未満の層に集中する未申告
年収別の分析においても、年収800万円未満の層に「知りつつ申告していない」回答が集中しています。
高所得層である年収1,000万円以上の保有者は、大半が申告を完了させており、資産管理に対する意識の高さがうかがえます。
一方、中低所得層においては、専門家へ計算を依頼するコストが見合わないと感じたり、独力での計算が困難であったりすることが、未申告を招く一因となっていると推察されます。
特に年収200万円未満から400万円の層では、一部のみの申告や未申告が目立ち、税務コンプライアンスの維持に苦慮している実態が見て取れます。
海外取引所を利用する場合、日本円への換算作業や国内取引所との損益通算など、事務的な負担は決して軽くありません。
しかし、納税は国民の義務であり、所得の多寡に関わらず適切な申告は不可欠です。
簡易的な計算ツールの活用や、情報の整理が、この層の申告率を向上させる鍵となるでしょう。
一度きりではなく何度も悩む保有者が3割

海外取引所の利益申告について「迷った経験」を調査したところ、実に82.0%ものユーザーが何らかの迷いを感じていることが判明しました。
「一度は迷った」が52.1%、「何度も迷った」が29.9%となっており、取引を重ねる中で継続的に疑問が解消されない状況が浮き彫りになっています。
「迷ったことはない」と言い切る層はわずか12.8%であり、海外取引所を利用するほぼすべての保有者が、税務という壁に突き当たっていると言っても過言ではありません。
何度も迷うという回答が3割近くに達している点は、海外取引所の利益計算や申告方法がいかに難解であるかを象徴しています。
毎年の法改正や、DeFi、NFTといった新しい取引形態の出現が、既存の知識をすぐに陳腐化させてしまうことも要因の一つでしょう。
保有者が安心して取引を続けるためには、こうした「迷い」を払拭できる、信頼性の高い具体的なガイドラインやサポート体制が不可欠であると考えられます。
- 情報の信頼性と「日本円換算」の難解さ
- 正しい納税への道筋は判定チェックや具体例
- まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
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■ 暗号資産投資に関する免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
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調査主体:株式会社Clabo
公式レポート:https://www.clabo-inc.co.jp/media/articles/overseas-crypto-exchange-profit-declaration-survey
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000178703.html
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所在地:〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー16階
代表取締役:上野 育真
設立:2025年7月
X(旧Twitter):https://x.com/clabo_inc
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