京都大学と会員団体との、本気の挑戦




当コンソーシアムは、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム」の夢です。

「誰ひとり取り残さない」--この言葉は、SDGsの理念として広く知られています。同時に、宗教や思想、法の中でも繰り返し語られてきた、普遍的な価値観でもあります。
それにもかかわらず現実には、「理想論に過ぎない」「実現は難しい」といった声とともに、建前として扱われてしまうことも少なくありません。
京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアムは、この言葉を建前で終わらせず、現場での実践を通じて社会に根づかせていくことを目指しています。大学と企業、NPOや個人が立場を越えて集い、それぞれの現場での取り組みを持ち寄りながら、「コミュニケーションデザイン」を切り口に課題に向き合う。そうした試行錯誤の積み重ねによって、理想に少しずつ近づいていく--そのための「本気の挑戦」を続けています。

ここでは、知が一方向に提供されるのではなく、多様な人々が関わり合いながら「集合知」を育む場をつくります。企業、自治体、市民、そしてこどもたちまで、さまざまな立場の人々が交わる対話の中から、新たな関係性と可能性が生まれていきます。

「できない理由」ではなく、「やってみる工夫」を生み出す社会へ。
この挑戦に賛同し、ともに歩む企業・団体の参画をお待ちしています。

私たちが目指す未来像

図は、清家理(立命館大学)「多様性に寛容な社会の実現に向けた共創システムの開発」(2023年8月)を参考に作成。

私たちは、人種、性別、宗教、性的指向、社会経済的背景、民族性など、さまざまな違いを持つ人々が、互いの違いを前提として認め合い、共生していく社会を目指しています。
現在の社会では、「当事者」と「非当事者」といった区分のもとで課題が語られることが多くあります。特定の立場にある人々への支援や施策は過渡期的には重要である一方で、課題が「自分とは関係のないもの」として捉えられてしまい、結果として分断が生まれてしまう場面も少なくありません。
しかし私たちが目指すのは、そうしたカテゴリーによる分断を乗り越え、一人ひとりの背景や経験を尊重しながら、「個」として関わり合う社会です。明確な境界線で分けられるのではなく、個と個がグラデーションのように関わり合う社会。その中では、さまざまな課題が特定の誰かのものではなく、社会を構成する私たち一人ひとりに関わるものとして捉えられていきます。
一人ひとりの「個」が中心となり、それぞれの個がつながり合うことで社会が形づくられていく--私たちは、そうした「個の集合体としての社会」の実現を目指しています。
理想の実現のための活動
当コンソーシアムは、理想の実現に向けて、大きく3つの取り組みを行っています。

DE&I人材の育成




私たちは、「コミュニケーションデザイン」を切り口に、現場から社会を変えていく人材の育成に力を入れています。
困難や不正義に直面したとき、見て見ぬふりをせず、自ら行動し、それぞれの現場でDE&Iを実践していく人--私たちはそうした存在を「アクティブ・バイスタンダー(行動する第三者)」と定義しています。コンソーシアムでは、このような人材を社会に増やしていくための学びと実践の場を提供しています。
さらに、こうした実践を広げていくために、2つの役割を持つ人材の育成にも取り組んでいます。

リーダー人材:対話や学びの場をつくり、ファシリテーションを通じて人と人をつなぐ存在
デザイナー人材:場が持続的に機能する仕組みを設計し、自律・自走する状態をつくる存在



これらの人材が全国各地で自律的に活動することで、DE&Iの実践が広がっていく社会を目指しています。
現在、リーダー人材育成として「関西大学ソーシャル・コミュニケーションリーダー養成講座」、デザイナー人材育成として「京都大学ソーシャル・コミュニケーションデザイナー養成講座」を開講しており、2026年度は東京・関西の2拠点で展開予定です。今後は全国への展開を視野に入れ、ネットワークの形成を進めていきます。

集合知生成

DE&Iの推進には、変化し続ける現場の課題に向き合い続けることが不可欠です。しかし、その取り組みを1社・1団体だけで担うことには限界があります。
私たちは、さまざまな業種・セクターの人々が集い、それぞれの実践から得られた成功例や失敗例、悩みといった「分散知」を持ち寄ることで、新たな価値を生み出す「集合知」が育まれると考えています。
当コンソーシアムでは、大企業から中小企業、小規模事業者、NPO、そして個人に至るまで、多様な立場の人々が交わる対話の場を提供しています。こうした場において、立場や領域を越えた知の交換と共創が生まれています。
例えば、毎年6月には京都大学でシンポジウムを開催しているほか、東京や福岡など各地でクロスオーバー型の対話の場を展開しています。多様な人々が出会い、語り合うことで、現場に根ざした実践知が共有され、新たな「集合知」が生まれ続けています。
こうした対話の場の一例が、以下のシンポジウムでのポスター発表です。

2025年6月13日(金)に京都大学で開催されたシンポジウムにおけるポスター発表の様子

調査研究・個別相談対応

DE&Iの推進は、一度の施策で完結するものではなく、それぞれの組織の状況に応じて、継続的に取り組んでいく必要があります。
当コンソーシアムでは、特別会員を対象に、大学ならではの学術的知見を活かしながら、各組織の実践に伴走する形でDE&Iの推進を支援しています。
具体的には、ヒアリングや調査を通じて現状を把握し、施策の立案から実施、効果検証までを一体的に行います。研修の実施にとどまらず、社内イベントの企画や、社外の多様な人材を巻き込んだ対話の場づくりなど、各組織のニーズに応じて柔軟に取り組みを設計します。
こうしたプロセスを通じて、現場に根ざした実践を積み重ねながら、組織ごとの文脈に即したDE&Iのあり方をともに探究していきます。そして、それらの個別事例から生まれた分散知は、学術の知として社会に還元されます。
私たちは、完成された成果を“提供する”のではなく、ともに試行錯誤しながら前進していく「伴走者」として、本気の実践に向き合い続けます。
これからの活動

東京で人材育成講座を連続開講

京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアムは、2026年5月より東京にて、前述の人材育成講座を連続開講します。
本講座は、「場づくり」を担うリーダー人材を育成する関西大学ソーシャル・コミュニケーションリーダー養成講座(SCL)と、「仕組みづくり」を担うデザイナー人材を育成する京都大学ソーシャル・コミュニケーションデザイナー養成講座(SCD)を連続して開講するプログラムです。
それぞれの講座において修了証が付与され、京都大学ソーシャル・コミュニケーションデザイナー養成講座(SCD)は履修証明プログラムとして実施されます。
理論と実践を往還しながら、アートとサイエンスの両面からコミュニケーションを捉え、多様な立場の参加者とともに学ぶことで、現場で実践可能な力の習得を目指します。
2026年5月から10月にかけて実施予定で、東京駅近接の会場を中心に、さまざまなフィールドで展開します。
また、関西での開講は2026年度秋を予定しており、詳細は2026年6月頃に公開予定です。
人材育成講座の詳細

6月に京都大学でシンポジウム開催

京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアムは、2026年6月19日(金)、京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホールにて、「京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアムシンポジウム2026(仮)」の開催を予定しています。
本シンポジウムは、前述の「集合知生成」の取り組みに位置づけられるものであり、多様な立場の参加者が集い、対話を通じて実践知を持ち寄る場となります。
詳細は現在準備中ですが、情報公開時にご案内を希望される方は、文末の「イベント等お知らせ配信メール登録」よりご登録ください。
「誰ひとり取り残さない」という言葉を、建前で終わらせないための挑戦は、まだ道半ばです。
だからこそ、この取り組みに関わる一人ひとりの存在が、その先の社会を形づくっていきます。

この歩みをともにしてくださる方のご参加・ご連絡をお待ちしております。

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また、企業・団体としてのご参画や取材等のお問い合わせは、下記までご連絡ください。

京都大学コミュニケーションデザインとDE&Iコンソーシアム
(京都大学経営管理大学院 アート・コミュニケーションデザインと組織経営寄附講座 内)
art_cd@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
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