「夫から離婚を言われたとき、予感は少しあったものの『離婚なんて大げさなことはしないだろう』と思っていた自分が甘かったことを知りました。
ひとり息子が進学で県外に行くのと同時に夫も市外の支社へ転勤が決まり、それを『希望通りになった』と口にするのを見て、信じられない気持ちでしたね。
『この家から離れたかったってこと?』と思わず問い詰めると、『君の勝手さについていけない』と返されて、息子が家を出た後は自分の母親をこの家に呼んで一緒に暮らす考えを一方的に通したことを持ち出されました。
『反対しなかったじゃないの』と言うと、『反対したところで君が聞いたことはなかっただろう』と夫は素っ気なく答えて、これまでも常に自分は我慢する側であったことを延々と言っていました。
『合わないんだと思う』と夫はため息をつきますが、私からすれば『我慢が嫌ならもっと意見を言ってくれればいい』という気持ちが強く、何でもこっちのせいにされるようで傷つきます。
息子の部屋を母の自室にすることを夫に相談なく決めたのは、言われてみれば確かに申し訳なかったと思うけど、いきなり別居と言われても困りますよね。
いろいろと話してみたのですが夫の気持ちは変わらず、最後は『これ以上文句を言うなら離婚する』と厳しい声で言われ、そこまでイヤなのかと思ったら会話をする気が失せました。
これまでも、母から『あなたは我が強すぎる』と注意されることはあって、夫の不満そうな様子を見れば『離婚されるかも』と思ったこともありましたが、そこまではしないだろうと勝手に思い込んでいましたね。
今さら母との同居をやめたところで夫の単身赴任は変わらないし、こっちに戻るのは『息子が帰省したときだけ』と言われているし、一度『離婚』と言われてしまったらこれからどうすればいいかわからず、今も悩んでいます……」(53歳/公務員)
いきなりの離婚宣言ではなく、別居の提案から話がこじれて離婚話に発展するケースもよくあります。
熟年離婚の場合、それまでの我慢を「もうしない」と決めるきっかけに子どもの独立があり、妻との「合わなさ」に諦める自分を肯定するのですね。
長い期間に蓄積された不満は思い切った別離を選ぶことが多く、離婚ではなかったのはお子さんのことを考えたからかもしれません。
どんな気持ちであれ、言われた側はこれまでと同じでは夫婦関係を続けることは難しいのが現実で、自分はどう変わるべきなのか、考える必要があります。
























