30万年前の人類からトランプ現象まで――生存のために進化した本能が、今や人類の存続を脅かしている
ひとりひとりでは弱い存在である人間は、血縁を超える集団を形成することで生き延びてきました。しかし、集団の規模が大きくなりすぎ、また集団と集団が地球規模で近接するようになったいま、集団の一員でありたいという人類の本能(トライバリズム)は、その排他性により差別と分断を生み出す根源となっています。環境に適応する過程で得た形質が環境の変化でマイナスに働くことを「進化不適応」といいますが、いわば「進化のミスマッチ」が起こっているのです。では、わたしたちは一体どうすればいいのか。世界中のメディアから注目されている進化人類学者が最新の研究成果を駆使して「集団本能の病理」の解明と克服に挑む一冊『分断と排除の人類史――暴走するトライバリズム』を4月15日、新潮社より刊行します。

【目次】
プロローグ 誰を信頼するか第1部 トライバリズムの科学
第1章 トライブ動因 トライバリズムとは何か。なぜそれが問題なのか
第2章 ミスマッチなトライバリズム 海に帰れないウミガメ
第3章 トライブの進化 トライブ、それが答えだ
第4章 トライブ行動 イーグルス対ラトラーズ
第5章 信頼のシグナル トライブが真実に勝るとき
第2部 トライバリズムの実践
第6章 トライブのメリット 夢を叶えるには他者の存在が必要
第7章 友人とトライブを築く メタ・ファミリーを築くための(進化論的)ガイド
第8章 キャンプ構築(その一) 二一世紀の(進化論的)キャンプ構築ガイド
第9章 キャンプ構築(その二) 二一世紀の(建築学的)キャンプ構築ガイド
第10章 トライブ・ウイルス
第11章 トライバリズムの未来 トライバリズムが世界を救う
エピローグ 永遠のヒーロー
訳者あとがき
■書籍内容紹介
30万年前の人類から現代のトランプ現象まで、生存のために進化した本能が「進化不適応」を起こし、差別と分断を生み出している。環境に適応する過程で得た形質が、環境の変化でマイナスに働く「進化不適応」。血縁を超える集団を形成することで生き延びてきた人類の本能(トライバリズム)は、集団の巨大化と排他性により差別を生み出す根源となっている。進化人類学者が最新の研究成果を駆使して「集団本能の病理」の克服に挑む。
■著者紹介
【著者】デイヴィッド・サムソン David R. Samsonトロント大学ミシサガ校の進化人類学准教授、睡眠と人類進化研究所(SHEL)所長。インディアナ大学で博士号を取得し、デューク大学でポスドク研究員を務めた。人類の進化における主要な行動的・生理学的変遷を学際的に研究してきた。具体的には、睡眠と人類の進化の関連性を探り、様々な霊長類の睡眠データセットと睡眠構造を記録している。サムソンの研究は、タイム誌、ニューヨーク・タイムズ紙、スミソニアン、ナショナル・ジオグラフィック誌、BBC、CBC、NPRなど、世界中で取り上げられ、その成果は現代の医療、労働、ライフスタイルの問題に重要な示唆を与えている。

(C)Blake Eligh
【訳者】赤根洋子 Yoko Akane
翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)。訳書に『ベルリンに一人死す』(ハンス・ファラダ)、『科学の発見』(スティーヴン・ワインバーグ)、『米中もし戦わば』(ピーター・ナヴァロ)、『直立二足歩行の人類史』(ジェレミー・デシルヴァ)などがある。
■書籍データ
【タイトル】分断と排除の人類史 暴走するトライバリズム【著者名】デイヴィッド・サムソン 赤根洋子・訳
【発売日】2026年4月15日
【造本】ハードカバー
【定価】4,180円(税込)
【ISBN】978-4-10-507471-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/507471/
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