「みんなのため」が失敗し、「ひとりのため」が社会を変える理由

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2026年4月17日に書籍『当事者発想 あなたの「誰かのため」は、何のためか?』を刊行しました。
本書は、「誰かのためになりたい」と願いながらも、善意が空回りしてしまう構造を解き明かし、当事者と共に未来をつくるための思考法=「当事者発想」を体系化した一冊です。SDGs、DE&I、DXなど「正しい」とされるテーマに賛成はできても、自分ごととして動けない──そんな違和感を抱えるすべてのビジネスパーソンに向けて、デザインリサーチャー・佐藤徹氏、デザイナー・川合俊輔氏、建築家・各務太郎氏の3名が、児童福祉・小児医療・企業の新規事業開発など多領域の実践知をもとに、「問いを立て直す技術」を提示します。曲がるストロー、字幕、カーブカットなど身近な事例から、AI時代に人間だけが担える「問いを立てる力」まで、理論と実装を往復する360ページの実践書です。
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295412052/
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4295412058/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18547548/
●善意はなぜ空回りするのか──「する側」と「される側」の構造を問い直す
「誰かのために」という言葉は美しい。しかし本書は、その美しさの裏側にある構造的な問題を正面から扱います。助ける側は「これが役に立つはずだ」と合理的に判断する。しかし助けられる側には、自尊心や過去の経験から来るこだわり、不安がある。同じ行為でも「自分を否定された」「管理されている」と受け取られることがある──。
本書はこの「前提の不一致」を、社会的構造(権力の非対称性)、経済的構造(市場による善意の回収)、心理的構造(「やった感」という認知バイアス)の3層に分解し、善意が支配に変質するメカニズムを明らかにします。
●失敗する「みんなのため」、成功する「ひとりのため」―― N=1から社会を変える技術
本書の核心は、「みんなのため」から始めると誰にも届かず、「ひとりのため」から始めた解だけが結果として社会を変える、という逆説にあります。
曲がるストローは、コップを傾けられない子どものために生まれ、やがて世界中の飲食体験を支えるインフラになりました。字幕は聴覚障害者のための補助技術から、いまや若年層が「ないと見づらい」と感じるほどの文化に変化しています。カーブカット(縁石の切り下げ)は車椅子ユーザーのために設計され、ベビーカーや旅行者、高齢者など都市を移動するすべての人に恩恵をもたらしました。
本書はこれらの事例を「点→線→面」というフレームワークで構造化します。
1.当事者の具体的な困難を「点」として定義し、2.現状(As-Is)とありたい未来(To-Be)を結ぶ「線」=戦略を見出し、3.同じ構造に巻き込まれる可能性のある領域へと「面」として普遍化する。
この3ステップを、フットマークの通学カバン「ぴったセル」、小児がん経験者の経験談でつくられるWebサイト『シャイン・オン! フレンズ』など、企業の実践事例とともに詳細に解説します。
●AI時代に人間だけが担える仕事は「問いを立てること」
本書は、AI時代における当事者発想の不可欠性にも踏み込みます。ChatGPTやGeminiは、すでに言語化された課題を要約・整理・組み替えることに長けています。しかし、まだ名前のない違和感、当事者自身も言葉にできていない問題を生成することはできません。
見えている問題はより見えるようになり、見えていない問題はより見えなくなる──この逆説的な状況において、当事者発想は「問いを立てる技術」として決定的な意味を持ちます。現場に身を置き、当事者と同じ時空を共有し、データには現れない文脈を身体感覚で察知する。このプロセスは原理的にAIには代替できません。
本書は、当事者発想を実務で使うためのフレームワーク「N=1キャンバス」も付録として収録。6ステップで「答えるべき問い」を体系的に整理しています。
▼こんな方におすすめ
・「社会のため」「誰かのため」と思って行動したのに、なぜかポジティブな反響が得られていない人
・SDGsや多様性など正しいとされるテーマに賛成はできるが、自分の問題として動けず、どこか遠い 話に感じてしまう人
・良いことをしたいのに現場ではうまくいかず、誰かを助けたつもりが相手に嫌がられたり、関係が悪くなったりした経験がある人
・新規事業開発やサービスデザインで「ユーザーの声を聞いた」のに、本質に届いていない感覚を抱えている人
・支援・福祉・教育・医療の現場で、善意と現実のギャップに悩んでいる人
▼本書の構成
第1章 "誰かのため" がすれ違う理由
第2章 当事者発想の技術[Do]
第3章 当事者発想をドライブさせる思考[Think]
第4章 当事者発想を育む土壌となる技術[Cultivate]
第5章 分野を横断する当事者発想のこれまでとこれから
●著者紹介
佐藤 徹(さとう・とおる)
STYZ CEO室長/デザインリサーチャー
コンサルティングファーム、小児総合医療施設、小児クリニックでの実務を経て、社会課題解決を事業として推進する株式会社STYZに参画。大手企業との新規事業開発や、小児医療・福祉を中心とした次世代支援領域の実証プロジェクトを推進するほか、非営利団体の運営支援や政策提言にも携わる。2026年より共創型R&D組織「当事者発想ラボ」リードリサーチャー。当事者発想と生成AIを掛け合わせ、複雑化する社会課題を構造的に捉え直し、多様なステークホルダーとともに問いを設定し、社会的インパクトの設計と検証を行う。TRIO JAPAN理事。
川合 俊輔(かわい・しゅんすけ)
CULUMU代表/デザイナー/研究者
海外拠点のデザイン会社を経て、インクルーシブデザインスタジオ「CULUMU」を設立。多様なユーザー・生活者とともに課題を捉え直す共創型デザインプロジェクトを、さまざまな業界・企業と実践している。芝浦工業大学非常勤講師としてUXデザイン演習等を担当し、人間工学を基盤としたユーザー中心設計、デザイン評価手法、UX研究・教育に従事。
共著に『ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン』(マイナビ出版)など。理論と実践を横断しながら、インクルーシブデザインの社会実装を探究している。
各務 太郎(かがみ・たろう)
SEN代表/建築家/Identity Academy理事
早稲田大学理工学部建築学科卒業後、電通にてコピーライター・CMプランナーとして活動。2014年退社後、都市と社会課題に向き合う建築家を志し渡米。2017年ハーバード大学デザイン大学院(都市デザイン学修士)修了。2018年株式会社SEN創業。「泊まれる茶室」ホテル事業を経て、現在はヘルスケア領域でウェルビーイングを可視化する事業を展開。建築・都市・事業を横断しながら、N=1の当事者視点から問いを立て、社会実装へと接続する実践を続けている。著書に『デザイン思考の先を行くもの』『アイデンティティのつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)。
●書籍情報
『当事者発想 あなたの「誰かのため」は、何のためか?』

著者:佐藤 徹、川合 俊輔、各務 太郎
定価:2,035円(本体1,850円+税10%)
体裁:四六判/360ページ
ISBN:9784295412052
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2026年4月17日
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295412052
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4295412058/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18547548/
▼リンク一覧(クロスメディアグループ)
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株式会社クロスメディア・マーケティング https://cm-marketing.jp/
クロスメディアグループ株式会社 https://cm-group.jp/
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