「T-4OO」をアップデート

AI翻訳後の編集作業にかかる手間を大幅に削減する新機能が登場した。ロゼッタは、高精度産業翻訳AI「T-4OO(ティーフォーオーオー)」をアップデートし、原稿のレイアウトを保持したまま訳文を編集できる直感的UIの提供を開始した。翻訳の効率化と仕上がり品質の向上を同時に実現する。

完成形を視覚的に把握しながら作業できる

追加されたのは、これまで主流だった「原文と訳文を並べる対訳形式」に加えて翻訳後の文書を実際のレイアウト通りに表示する「レイアウト編集形式」。イメージを直接確認しながら訳文を編集できるため、後工程でのレイアウト調整が不要になる。

社内検証では、作業内容によって翻訳後の編集工数を10~20%削減できたという。5時間かかっていた作業が4~4時間半に短縮されるケースもあり、スピードと完成度の両立が可能になった。

これまでの対訳形式では、訳文修正後にレイアウト調整が必要となり、文章を再修正するケースも少なくなかった。新UIでは、訳文の編集とレイアウト調整を同時に行うことができるため、二度手間を解消。完成形を視覚的に把握しながら作業できることで、翻訳文書全体の品質向上にもつながる。実際にユーザーからは、「編集しながらレイアウトも整えられて効率がいい」といった声が寄せられているとのことだ。

また、新たにAIによる「整合性チェック」機能も追加された。過去の翻訳文書との表現の不一致や、数字・固有名詞・専門用語の揺れなどをAIが自動で検出。契約書や技術文書、研究資料など、用語の統一性が重要な文書でも、修正漏れや誤訳を未然に防げる。翻訳作業の効率化だけでなく、成果物の信頼性向上にもつながる機能だ。

T-4OOは、製薬、製造、法務、特許、金融など、2000以上の専門分野に対応し、6000社超の導入実績を持つ。生成AIのサジェストを活用しながら、専門性の高い文書を直感的に編集できる点が支持されている。今回のUI刷新によって、翻訳作業は単なる付帯業務から、ビジネス成果に直結するプロセスへと進化したといえる。