「まずネットで検索」が45%で最多、病院受診はわずか14%。受診をためらう最大の理由は“費用の不安”
「寝ている間に呼吸が止まっていたよ」。もし大切な家族やパートナーからそう指摘されたら、あなたはどう行動しますか? 重篤な合併症を引き起こすリスクがある「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、国内の潜在患者数が数百万人にものぼると推計されています。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、一般男女200名を対象に、SASの疑いが生じた際の行動意向に関する調査を実施しました。その結果、SASの名前や症状の認知度は高い一方で、実際に「呼吸停止」の指摘を受けても即座に病院を受診する人はわずか1割強に留まり、多くの人が「ネット検索」や「様子見」に流れるという、知識と行動の大きな乖離(ギャップ)が浮き彫りになりました。
調査背景
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧や心疾患、日中の強い眠気による事故リスクなど、健康と社会生活を脅かす深刻な疾患です。しかし、SASの危険性を訴える啓発は多いものの、「実際に自覚や指摘があった際に、人々がどう考え、何に阻まれて受診に至らないのか」という行動心理に踏み込んだ調査は多くありません。そこで当協会では、一般消費者の“本音”を可視化することで、適切な相談や早期発見を妨げている要因を明らかにし、より効果的な受診促進のあり方を模索するため、本調査を実施いたしました。調査サマリー
- 認知度は高いが「初動」は鈍い: 睡眠時無呼吸症候群の名称や症状を知っている層は9割近いが、指摘後の即受診はわずか14.0%- 受診を妨げる「情報の壁」と「心理的壁」: 受診をためらう理由として「費用の不安(26.5%)」に加え、「何科に行けばいいかわからない(20.0%)」が上位
- 非対面・自宅完結型の検査ニーズ: 最もハードルが低い検査方法は「アプリ(33.5%)」と「自宅簡易キット(33.0%)」が拮抗
- まずは“自己流”で解決したい意向: 診断後に取り組みたいのは「寝具の見直し(23.4%)」や「ダイエット(17.2%)」など、セルフケアへの関心が極めて高い
詳細データ
Q1:「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」について、どの程度ご存知ですか?
- 名前と「いびき・呼吸停止」の関係はなんとなく知っている:72.0%
- 名前は聞いたことがある程度:17.5%
- 症状・リスク・治療法まで詳しく知っている:10.0%
- 今回初めて知った:0.5%
→ 全体の約9割がSASの存在を認識しており、言葉自体の認知は広く浸透していることがわかります。一方で、治療法まで深く理解している層は1割に留まっています。
Q2:もし家族やパートナーから「寝ている間に呼吸が止まっていた」と言われたら、まず何をしますか?

- ネットで情報を調べる:45.0%
- しばらく様子を見る:14.5%
- すぐに病院を受診する:14.0%
- 生活習慣を変えてみる:10.5%
- いびき計測アプリで自分で確認する:8.5%
- その他:7.5%
→ 「呼吸停止」という危険なサインを指摘されても、45.0%が「まずネット検索」に流れる傾向にあります。即座に専門機関を頼るハードルの高さが浮き彫りとなりました。
Q3:もし自分がSASの可能性が高いとわかった場合、病院の受診をためらう理由として当てはまるものはありますか?

- 費用がいくらかかるか不安:26.5%
- 何科を受診すればいいかわからない:20.0%
- 検査のために入院するのが面倒:16.4%
- CPAP(治療器具を装着して寝る治療)に抵抗がある:10.6%
- 忙しくて通院の時間がとれない:8.4%
- その他:18.1%(いびき程度で病院に行くのは大げさに感じる:6.5%、自分で生活改善すれば治ると思う:6.0%、周囲に知られたくない・恥ずかしい:2.4% など)
→ 経済的・物理的な負担に加え、「何科に行けばいいのか」という基礎的な情報不足が、受診を思いとどまらせる大きな要因となっています。
Q4:SASの検査方法として、最もハードルが低い(受けやすい)と感じるものはどれですか?

- いびき計測アプリでのセルフチェック:33.5%
- 自宅に届く簡易検査キット(指にセンサーをつけて一晩計測):33.0%
- かかりつけ医での相談・紹介:9.5%
- 薬局・ドラッグストアでのスクリーニング:5.5%
- わからない:5.5%
- その他:13.0%
→ 病院への訪問を伴わない「アプリ」や「自宅キット」が、全体の約3分の2を占めました。手軽に、かつプライバシーを守りながら確認できる手法が求められています。
Q5:もしSASと診断された場合、治療と並行して自分でも取り組みたい対策はありますか?

- 枕やマットレスなど寝具の見直し:23.4%
- ダイエット・体重管理:17.2%
- 横向きで寝る習慣をつける:15.5%
- 鼻腔拡張テープや口閉じテープの使用:13.7%
- 睡眠スケジュールの見直し:9.9%
- その他:20.3%(飲酒量を減らす・禁酒:8.2%、寝室の加湿・空気環境の改善:5.5%、医師の指示に従うので自己対策は考えていない:4.2% など)
→ 医師任せにするのではなく、寝具やダイエットなどの自助努力で改善を試みたいという前向きな意向が強く、セルフケア市場への関心の高さが伺えます。
調査結果のまとめ
今回の調査から、日本人のSASに対する認識は「知っているが、行動に移しにくい」というフェーズにあることが判明しました。特に、指摘を受けてもまずスマホで検索し、費用の不安や受診科の不明さから受診を躊躇する姿は、現代の医療アクセスの課題を反映しています。一方で、アプリや郵送キットなどの「非対面型」の検査には強い関心が示されており、病院受診の前段階となる「セルフチェックの動線」をいかに整えるかが、早期発見・早期治療の鍵を握っていると言えます。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント

SASは単なる「いびき」の延長ではなく、寿命を縮めかねない病気です。今回の調査で「何科に行けばいいかわからない」という声が20%に達したことは、私たち専門団体の課題でもあります。まずは耳鼻咽喉科や睡眠外来、呼吸器内科など、適切な窓口を知っていただくことが重要です。また、「入院が必要な検査はハードルが高い」と感じる方が多いのも事実ですが、現在は自宅で行える簡易検査も普及しています。「自分に合った寝具を探す」という自助努力は素晴らしいことですが、それだけで根本的な無呼吸を治すことは難しいのが現実です。まずはアプリや簡易キットで自分の状態を正しく把握し、その結果を持って速やかに専門医に相談する。この「自己対策と専門相談の連携」こそが、健やかな眠りと健康を守る最善の道です。
調査概要
- 調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会- 調査期間:2026年4月29日~2026年4月30日
- 調査対象:全国の20代~60代以上の男女
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 有効回答数:200名
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