皮膚科医が解説する「5月病肌」のメカニズムと対処法|自律神経の乱れと肌荒れの医学的関連性
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、5月病による肌荒れはストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌と自律神経の乱れが皮脂分泌を増加させ、肌のバリア機能を低下させることで起こります。GW明けに急にニキビが増えるのは、連休中の生活リズムの乱れが自律神経に影響を与え、その結果が1~2週間後に肌症状として現れるためです。症状が2週間以上続く場合は、皮膚科での治療が効果的です。
・78.3%がGW明けに肌トラブルを経験、最多症状は「ニキビ・吹き出物」で52.7%
・睡眠時間6時間未満の人は7時間以上の人と比較してニキビ発生率が2.4倍
・「倦怠感」を感じる人の83.6%が同時期に肌荒れも経験している
用語解説
■ 5月病肌とは
5月病肌とは、ゴールデンウィーク明けから5月中旬にかけて発生しやすい肌トラブルの総称である。生活リズムの乱れや環境変化によるストレスが自律神経系に影響を与え、皮脂分泌の増加やターンオーバーの乱れを引き起こすことで、ニキビ・肌荒れ・くすみなどの症状が現れる状態を指す。
■ コルチゾール(ストレスホルモン)とは
コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるストレス応答ホルモンである。過剰に分泌されると皮脂腺を刺激して皮脂分泌を増加させ、また肌のバリア機能を低下させることで、ニキビや肌荒れの原因となる。
■ アダルトニキビ(大人ニキビ)とは
アダルトニキビとは、20代以降に発生するニキビの総称である。思春期ニキビと異なり、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、乾燥などが主な原因となり、顎やフェイスラインに発生しやすい特徴を持つ。
5月病肌の主な症状と対処法の比較

※一般的な目安であり、個人差があります。症状が2週間以上続く場合は皮膚科受診をお勧めします。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、ゴールデンウィーク明けに増加する肌トラブルの実態を把握するため、全国の20~50代の男女300名を対象に「GW明けの肌状態に関する調査」を実施しました。本調査では、いわゆる「5月病」の症状と肌荒れの関連性について、医学的な観点から分析を行いました。
調査背景
毎年5月になると「5月病」という言葉とともに、心身の不調を訴える人が増加します。当院でも例年GW明けから5月中旬にかけて、ニキビや肌荒れを主訴とする患者様の来院が約1.5倍に増加する傾向があります。しかし、倦怠感や睡眠不足といった「5月病」の症状と肌トラブルの関連性については、一般的にあまり認識されていません。本調査では、ストレスや生活リズムの乱れが肌に与える影響を明らかにし、適切な対処法の啓発を目的として実施しました。
調査概要
調査対象:全国の20~50代の男女で、普段から肌の状態に関心がある方
調査期間:2026年4月13日~4月22日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】約8割がGW明けに肌トラブルを経験
設問:例年、ゴールデンウィーク明けから5月中旬にかけて、肌トラブルを経験することはありますか?

78.3%の人がGW明けに何らかの肌トラブルを経験していることが判明しました。特に「毎年経験する」と回答した人が34.7%と高く、季節性の肌トラブルとして認識されている実態が明らかになりました。
【調査結果】最多は「ニキビ・吹き出物」で52.7%
設問:GW明けに経験する肌トラブルとして、最も気になるものは何ですか?(複数回答可)

ニキビ・吹き出物が最多で、特に20~30代では61.2%と高い割合を示しました。これはストレスによる皮脂分泌の増加が原因と考えられ、いわゆる「大人ニキビ」の特徴と一致しています。
【調査結果】「倦怠感・だるさ」が最多で67.3%
設問:GW明けに感じる身体的・精神的な不調として当てはまるものを選んでください(複数回答可)

88.0%の人がGW明けに何らかの不調を感じており、特に倦怠感と睡眠の質の低下が上位を占めました。これらの症状は自律神経の乱れを示唆しており、肌トラブルとの関連が示唆されます。
【調査結果】睡眠6時間未満でニキビ発生率が2.4倍に
設問:GW期間中の平均睡眠時間と、GW明けの肌状態について教えてください

睡眠時間が短いほど肌荒れの発生率が高くなる明確な相関が確認されました。特に6時間未満の睡眠では肌荒れ発生率が7割を超え、7時間以上確保した人と比較して約2.4倍のリスクがあることが判明しました。
【調査結果】約6割がセルフケアのみ、皮膚科受診は15.3%にとどまる
設問:GW明けの肌トラブルに対して、どのような対処をしていますか?

約6割の人がセルフケアで対処している一方、皮膚科を受診する人は15.3%にとどまりました。しかし皮膚科受診者の87.0%が「症状が改善した」と回答しており、専門的な治療の有効性が示されています。
調査まとめ
本調査により、GW明けの肌トラブルは約8割の人が経験する一般的な現象であることが明らかになりました。特に注目すべきは、倦怠感や睡眠不足といった「5月病」の症状と肌荒れの間に強い相関関係が存在することです。睡眠時間6時間未満の人は肌荒れリスクが2.4倍になることも判明し、生活リズムの管理が肌の健康に直結することが示されました。一方で、皮膚科を受診する人は15.3%と少数派であり、適切な医療介入の認知度向上が課題として浮かび上がりました。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、GW明けの肌トラブルは単なる偶然ではなく、医学的に説明可能なメカニズムによって引き起こされています。ストレスと肌荒れの関連は科学的に立証されており、適切な対処で多くの方が改善可能です。
5月病による肌荒れの主なメカニズムは、ストレスホルモンであるコルチゾールの過剰分泌にあります。コルチゾールは皮脂腺を刺激して皮脂分泌を増加させ、同時に肌のバリア機能を低下させます。この二重の作用により、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや炎症が発生しやすい状態になります。
特にGW期間中は、夜更かしや不規則な食事、長時間の移動などで生活リズムが大きく乱れます。この影響は即座に現れるのではなく、肌のターンオーバー(約28日周期)を考慮すると、1~2週間後に症状として現れることが多いのです。そのため、GW明けの時期に肌トラブルが集中するのは、医学的に合理的な現象といえます。
日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドラインでも、ストレス管理と睡眠の確保が補助的治療として推奨されています。しかし、それだけでは改善しない場合も多く、2週間以上症状が続く場合は皮膚科での治療をお勧めします。外用薬や内服薬による治療は、セルフケアよりも高い改善率が期待できます。
また、この時期の肌トラブルを単なる季節性のものと軽視することは危険です。繰り返す炎症は色素沈着やニキビ跡の原因となり、長期的な肌質の悪化につながる可能性があります。早期の適切な対処が、将来の肌の健康を守ることになります。
【エビデンス】
日本皮膚科学会「尋常性痤瘡治療ガイドライン2024」では、ニキビ治療において生活習慣の改善とともに、症状に応じた外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル等)や内服薬の使用が推奨されています。皮膚科医としての臨床経験からも、適切な医療介入により約85%の患者様で2~4週間以内に症状の改善が見られています。
5月病肌を予防する生活習慣
・睡眠は7時間以上を確保し、就寝・起床時間を一定に保つ
・GW中も平日と同じ時間に起きることで体内時計の乱れを最小限に
・カフェインやアルコールは就寝3時間前までに控える
皮膚科受診の目安
・ニキビや肌荒れが2週間以上改善しない場合
・炎症を伴う赤いニキビが複数発生している場合
・市販薬やスキンケアで改善しない、または悪化する場合
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 5月病で肌荒れするのはなぜですか?
A. ストレスホルモンの増加と自律神経の乱れが、皮脂分泌の増加と肌バリア機能の低下を引き起こすためです。
ストレスを受けると副腎皮質からコルチゾールが分泌され、これが皮脂腺を刺激して皮脂分泌を増加させます。同時に自律神経の乱れにより血行不良や代謝低下が起こり、肌のターンオーバーが乱れます。今回の調査でも、倦怠感を感じる人の83.6%が肌荒れを経験しており、両者の強い関連が確認されました。
Q2. GW明けに急にニキビが増えるのはなぜですか?
A. GW中の生活リズムの乱れが、1~2週間後に肌症状として現れるためです。
肌のターンオーバーは約28日周期であるため、GW中の夜更かしや不規則な生活の影響は即座に現れません。本調査では睡眠6時間未満の人の肌荒れ発生率が82.4%と、7時間以上の人(34.2%)の約2.4倍でした。連休中の睡眠負債がGW明けの肌トラブルとして現れることが、データからも裏付けられています。
Q3. ストレスによるニキビと思春期ニキビは何が違いますか?
A. 発生部位と原因が異なり、ストレス性ニキビは顎やフェイスラインに発生しやすい特徴があります。
思春期ニキビは成長ホルモンの影響で皮脂分泌が増加し、Tゾーン(額・鼻)に発生しやすいのに対し、ストレス性の大人ニキビはホルモンバランスの乱れにより顎やフェイスラインに発生しやすい傾向があります。今回の調査でも、20~30代の回答者の61.2%がニキビ・吹き出物を経験しており、大人ニキビの深刻さが浮き彫りになりました。
Q4. 5月病による肌荒れは皮膚科で治療できますか?
A. 皮膚科での治療は非常に有効であり、受診者の約9割が症状の改善を実感しています。
本調査で皮膚科を受診した人の87.0%が「症状が改善した」と回答しています。皮膚科では症状に応じて外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル等)や内服薬(抗生物質、漢方薬等)を処方し、原因に合わせた治療が可能です。セルフケアのみで対処する人が60%以上いる現状ですが、2週間以上改善しない場合は受診をお勧めします。
Q5. 5月病肌を予防するために最も効果的な対策は何ですか?
A. 睡眠時間7時間以上の確保が最も効果的で、肌荒れリスクを約60%低減できます。
本調査では、睡眠7時間以上を確保している人の肌荒れ発生率は34.2%と、6時間未満の人(約77%)と比較して半分以下でした。特にGW中も平日と同じ時間に起床し、生活リズムを大きく崩さないことが重要です。また、連休明け1週間は特に睡眠を意識的に確保することで、肌トラブルの予防効果が期待できます。
放置のリスク
・繰り返す炎症により色素沈着やニキビ跡が残る可能性がある
・適切な治療を受けないと慢性化し、治療期間が長期化する
・ストレスと肌荒れの悪循環により、精神的な負担が増加する
こんな方はご相談ください|受診の目安
・ニキビや肌荒れが2週間以上改善しない場合
・炎症を伴う赤いニキビや膿を持ったニキビがある場合
・市販薬を使用しても効果が見られない、または悪化する場合
・ニキビ跡や色素沈着が気になる場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・平日夜間・土日祝日も診療可能で、仕事終わりや休日に受診しやすい
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院を展開し、通院に便利
・皮膚科・形成外科の医師が連携し、症状に応じた適切な治療を提案
・ニキビ治療から美容皮膚科まで、幅広い肌の悩みに対応可能
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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