尿の逆戻りを防ぐ「臀部ケアシート」や水様便を透過吸収する機能を採用 長時間使用による肌の負担と、モレ対策に配慮した設計

 王子ネピア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:森平高行)は、大人用紙おむつ「ネピアテンダー」ブランドより、夜間の長時間使用によるスキントラブルの予防と、おむつ交換による介護負担の軽減を目指した新商品「ネピアテンダー夜間快眠パッド 臀部(でんぶ)ケア」シリーズを発売します。(臀部:腰骨と太ももの付け根を覆うように盛り上がった部分。お尻)
 本製品は、パッドからの尿の逆戻りを約7割軽減する「臀部ケアシート」を新たに採用したほか、尿の広がりを抑えて吸収する新構造の「中央リッチ吸収体」や、水様便を透過吸収する「3D水様便透過システム」を搭載。夜間のおむつ交換は、介護を受ける側・する側双方にとって負担となりやすい課題があります。本製品は、長時間の使用時でも尿と肌の接触を抑えながらモレを防ぐことで、スキントラブルの予防と交換負担の軽減を実現します。
 ネピアテンダーのブランドスローガン「共創介護」の発想のもと、介護現場の声をもとに開発した新設計のパッド3アイテムを、2026年5月28日(木)より順次発売します。

      発売する「ネピアテンダー夜間快眠パッド 臀部ケア ウルトラ/エクストラ/これ一枚」

■介護業界の人材不足と現場におけるスキントラブル
 日本では高齢化の進行に伴い、介護人材の不足が深刻な課題となっています。厚生労働省の推計によると、介護職員の必要数は今後も増加が見込まれており、2022年度の約215万人から2026年度には約240万人、2040年度には約272万人まで拡大すると予測されています(※1)。





 排泄した尿や便が肌に触れることで生じる「失禁関連皮膚炎(IAD: Incontinence Associated Dermatitis)」は、おむつ装着時に発生しやすい代表的な肌トラブルです。浸軟*した(ふやけた)皮膚に、排泄物に含まれる消化酵素による刺激や擦れなどが重なることで皮膚が損傷し、強いかゆみや痛みを伴うこともあります。発症すると、患者の負担はもちろん、医師の診察やケアが必要となるため、介護職員や看護師の業務を圧迫する要因にもなり、介護現場における深刻な問題となっています。パッドにスキントラブル予防の観点を取り入れることは、長時間使用でもスキントラブルのリスクを低減できる安心感につながり、少人数で対応しなければならない夜間帯において、おむつ交換回数の削減に貢献します。

※1. 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について 別紙1(厚生労働省)より抜粋
*浸軟…しんなん

■スキントラブル予防を目指す「ネピアテンダーパッド」


 「ネピアテンダーパッド」は、人材不足の環境下で求められる「誰でも使いやすく、肌にもやさしい」排泄ケアの実現を目指し、「共創介護」の発想のもと、“介護を受ける人も、する人も心地よく”をテーマに開発しています。
 失禁関連皮膚炎の予防・管理について解説している書籍『IADベストプラクティス』(日本創傷・オストミー・失禁管理学会編集)に基づく設計思想を採用し、スキントラブル予防を目的とする革新的な製品です。適切なパッドの一つとして掲載されている「吸収体の面積が小さく尿の接触面積を縮小できるパッド」(※2)を目指し、股下の吸収力を高める「中央リッチ吸収体」の搭載で尿の広がりを抑えながら、パッドサイズをコンパクトにすることで肌と尿の接触面積を抑えられるのが特長です。



 なかでも、今回発売となる「夜間快眠パッド 臀部ケア」シリーズは、長時間使用が前提となる夜間においても安心して使用できる肌へのやさしさを追求し、夜間帯の排泄介護の負担軽減を目指した製品です。
 夜間使用において特に重要となる、スキントラブル対策、モレ対策、そしてあてやすさ・フィット性の3つの観点から、夜間の排泄ケアをサポートします。

※2. 一般社団法人日本創傷・オストミー・失禁管理学会編:IADベストプラクティス,31,照林社,東京,2019.

■新しく発売される「夜間快眠パッド 臀部ケア」の特長
<長時間装着でも肌への負担を抑えるスキントラブル対策>
 夜間は装着時間が長くなるため、水分や尿・便が肌に触れる時間や面積が増えやすく、皮膚がふやける「浸軟」が起こりやすくなります。その結果、肌トラブルのリスクが高まることから、より丁寧なスキンケアへの配慮が求められます。本製品では、長時間使用でも肌への負担を抑えるため、肌への尿の付着やムレを軽減する設計を採用しています。
- 尿の逆戻りを徹底的に防ぐ「臀部ケアシート」

 パッドからの尿の逆戻りを約7割削減(※3)する「臀部ケアシート」を搭載。特殊なシートにより体圧がかかりやすい臀部の逆戻りをブロックし肌への尿の付着を抑えることができます。長時間使用による多尿や、繰り返しの尿によってパッド後部まで尿が染み広がった場合でも臀部の浸軟を防ぎ、スキントラブルのリスクを低減します。



「臀部ケアシート」

※3. 「夜間快眠パッド 臀部ケア ウルトラ」による臀部ケアシート有無の比較

- 熱や湿気を逃がす「ふわふわエンボス」

 表面には立体的な加工を施した「ふわふわエンボス」を採用し、肌との間に空気の通り道を作ることで熱や湿気を逃がしやすい構造にしています。さらにパッド外側には全面通気性シートを組み合わせることで、パッド内のムレを軽減します。エンボス加工を施したシートと、エンボス加工のないシートを比較した検証では、パッド装着時の皮膚表面温度において、熱を約45%削減(※4)する結果が確認されています。





※4. 前腕部を2分間パッドに触れさせたあと、平均的な皮膚表面温度(33℃)以上となった表面面積の比較
<夜間の便や繰り返し尿へのモレ対策>
- 便に対応する「3D水様便透過システム」
 固形分がシートに目詰まりして吸収できずモレやすい水様便に対応するため、「3D水様便透過システム」を搭載。表面シートの繊維の隙間を大きくすることで、内部の吸収体まですばやく水様便を透過吸収します。さらにふわふわエンボスによってパッド表面での広がりが抑制されることで、水様便の拡散面積を約54%削減し、モレの発生を防ぎます。




- 夜間のモレリスクにも心強い「中央リッチ吸収体」

 当社のモニター調査では、パッド内での尿モレ位置は、前側(腹側)や後側(背側)のモレよりも、尿道口に近い股下での“横モレ”の割合が高く、およそ50%に上ることがわかりました(※5)。本製品は「中央リッチ吸収体」を採用し、股下の中央部分の吸収量を高めているため、排尿後の尿の広がりを抑制し、すばやくスポット吸収することで長時間使用による多尿や繰り返し尿でもモレのリスクを低減します。





※5. 介護・医療施設における普段使用のパッドの尿モレ位置の割合、n=3,073 枚、複数回答

<おむつ交換時の作業負担を軽減する、あてやすさと高いフィット性>
 特に吸収量の多さから分厚くなりがちな夜用パッドにおいて、あてやすい工夫は交換業務の負担軽減につながるだけでなく、フィット感の向上により不快感が軽減され、介護を受ける人が夜間をより快適に過ごすことにも貢献します。
- 装着しやすく、様々な体型にフィットする「股幅ぴったりスリット」

吸収体にはスリット構造を採用。パッド幅より狭い閉じた脚の股部にも無理なく差し込むことができ、脚が開きにくい拘縮*(関節の固まり)のある方や、さまざまな体型の方でもスムーズな装着をサポートします。股部にぴったりフィットすることにより隙間モレも防ぎます。





*拘縮…こうしゅく

■介護現場の課題と向き合い、現場の声を起点にした商品開発
 ネピアでは、介護職員不足や在宅介護の増加など、介護現場を取り巻く環境変化の中で顕在化している「スキントラブル」や「夜間介護の負担」といった課題に向き合い、現場の声を起点とした商品開発を進めています。
 その根底にあるのが、現場とともに課題を捉え、その解決策を製品開発へと活かしていく「共創介護」の考え方です。専門カウンセラーによる現場訪問やヒアリングを通じて得られる実態や課題を、開発へと還元し続けることで、現場の実態を反映した製品づくりを通じて、介護を受ける人・する人双方にとって使いやすく、安心して使える商品をお届けしています。





 こうした中で開発担当者が重視しているのは、機能面の検討にとどまらず、「実際の使用シーンでどのような負担や違和感が生じているか」を介護を受ける人・する人双方の視点から具体的に捉えることです。開発段階では、現場から得た示唆をもとに試作と検証を繰り返し、初期段階では手作業による試作を行うなど、実使用を前提とした精度の高い検証を重ねながら仕様を具体化。こうしたプロセスを経て、「誰でも使いやすく、肌にもやさしい」設計の実現を目指しています。






■「排泄にかかわる解決策」を、共に創る。介護現場でのカウンセラー活動
 当社では介護の現場に寄り添う「共創介護」の考えのもと、専門カウンセラーが病院・介護施設を定期訪問し、最適な紙おむつの使い方提案や困難事例へのアドバイス、現場の声の収集を通じて製品・サービスの改善を進めています。ケアの質向上・業務負担軽減に取り組み、現場発の解決策をかたちにします。






■商品概要
発売日:2026年5月28日(木)全国発売
ブランドサイト:https://www.nepia.co.jp/tender/kyosokaigo.html



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