現実を侵食する『NEWラブプラス』
『ラブプラス』というゲームをご存知でしょうか。
ご存知の方は納得していただけるかもしれませんが、このゲーム、かなりの革新作です。いまの時代を象徴しているゲームといっても言いすぎじゃないかもしれません。
ご存知ないかたのためにざっくりと説明すると、『ラブプラス』はいわゆる恋愛シミュレーションゲームの進化系です。従来の恋愛ゲームのように「女の子と恋が結ばれるまでのドラマ」を描くだけでなく、「女の子と恋人関係になってからの日常生活」を体感できるコミュニケーションゲームになっています。あえて正確なジャンルを付けるならば「恋人シミュレーションゲーム」なんて呼び名が良いのかもしれません。
このゲームの特徴はゲーム機の内蔵時計やカレンダーに連動していること。ゲーム中に登場するヒロイン(カノジョ)は時間にあわせて24時間365日間生活をしています。そこでプレイヤー(カレシ)はカノジョと会話をしたり、タッチスクリーンにタッチしてスキンシップをしたり、メールを交換したりすることでコミュニケーションを深めていくのです。2009年に最初の『ラブプラス』発売され、口コミとともにロングセラーになりました。2010年には続編の『ラブプラス+』が、2012年には携帯ゲーム機ニンテンドー3DSに対応する『NEWラブプラス』が発売されています。
さて、この『ラブプラス』のどこがすごいのでしょうか。それは――『ラブプラス』は「現実を侵食するゲーム」だからです。
その好例が最新作『NEWラブプラス』の「どこでもデート」機能にあります。これはプレイヤーがニンテンドー3DSで撮影した写真の場所へ、ゲーム中のカノジョとデートへ行くことができるという機能なのです。
(※文中掲載画面は開発中のものです。)