デジタル広告や患者さん体験談を通じて見逃されやすい疾患の認知向上を促進
アムジェン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:スザナ・ムルテイラ、以下「当社」)は、5月25日の世界甲状腺デー*にあわせ、2026年5月より、甲状腺眼症(Thyroid Eye Disease: TED)に関する疾患啓発キャンペーンを開始します。デジタル広告、疾患啓発サイト「甲状腺眼症.jp」のリニューアル、患者さん体験談や啓発動画の公開、メディアタイアップ等を通じて、甲状腺眼症の症状への早期の気づきと適切な受診の重要性を広く発信してまいります。
甲状腺眼症は、進行性で負担の大きい自己免疫性の希少疾患で、日本に約3万5千人の患者さんがいると推計(1)されています。主にバセドウ病(甲状腺機能亢進症)に合併して発症することが多く、顔貌の変化を伴う"目に見える"症状(まぶたの腫れや赤み、眼の充血、眼球突出など)と、視機能低下を伴う"目に見えない"症状(目の奥の痛み、複視、羞明、ドライアイなど)があり、日常生活を制限し、精神面や社会性にも大きな影響を及ぼし得る疾患です(2)。バセドウ病との関連が深い一方で、甲状腺眼症はバセドウ病とは異なる病態を有する別の疾患であり(3,4)、それぞれに応じた理解と対応が重要です。初期症状は一般的に見られる目の不調や症状が多く、他の疾患と見分けがつきにくいため、バセドウ病の患者さんであっても、目の症状が現れた際に甲状腺眼症と認識されにくい場合があります。その結果、適切な診断や専門医への相談につながるまでに時間を要し、診断までに1年以上かかった人が3割程度にのぼることも報告されています(5)。
目の症状があっても受診につながらないバセドウ病患者さんも
当社がこの度、甲状腺疾患の患者さんとご家族および一般生活者を対象に日本国内で実施したアンケート調査でも、一般の方では「甲状腺眼症(TED)」という病気を「聞いたことがない」と回答した人が83.0%、バセドウ病の患者さんでも62.9%でした(6)。バセドウ病の患者さんでは2~5割が甲状腺眼症を発症すると言われていますが(7,8)、アンケート調査では、バセドウ病患者さんで目の症状があると回答した人のうち、その症状に関して医療機関を受診していない人は39.4%にのぼりました(6)。こうした結果は、甲状腺眼症に関する認知がバセドウ病患者さんの中でもまだ十分ではない可能性を示しており、当社では甲状腺眼症に関する正しい情報へのアクセスを促し、症状への気づきや適切な相談・受診につなげるための情報発信を強化します。
疾患啓発キャンペーン「気づいてよかった。甲状腺眼症」
本キャンペーンでは、元バレーボール女子日本代表で、甲状腺眼症を経験した鍋谷友理枝(なべやゆりえ)さんを起用し、甲状腺眼症の症状への気づきを促す動画やバナーを制作、インターネットやソーシャルメディア上で年間を通じて展開します。

また、当社が運営する甲状腺眼症の疾患啓発サイト「甲状腺眼症.jp」( https://www.kojosen-gansho.jp/ )に、鍋谷さんやタレントの蔦谷里華(つたやりか)さんをはじめ、甲状腺眼症と向き合う患者さんの体験談コンテンツを新たに公開するとともに、サイト全体をリニューアルします。これにより、患者さんやそのご家族が、甲状腺眼症の症状、受診の目安、近隣の専門医などの情報によりアクセスしやすい構成とし、早期受診の後押しを目指します。
アムジェンは、「To serve patients - 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、アンメット・メディカル・ニーズが高い領域で活動する製薬企業として、治療薬を開発するだけでなく、多くの患者さんが少しでも早く適切な治療にたどりつけるように、疾患の啓発活動にも取り組んでまいります。
* 世界甲状腺デーについて
世界甲状腺デー(5月25日)は、甲状腺の健康や甲状腺疾患への理解を深め、早期発見・適切な治療につなげることを目的とした啓発デーです。甲状腺疾患は患者数が多い一方で、症状が多様なため見逃されることもあり、正しい知識の普及と検査の重要性を広く伝える機会とされています。
https://www.japanthyroid.jp/doctor/promotion/index.html
甲状腺眼症(TED)について
甲状腺眼症は、進行性かつ潜在的に視力低下の恐れがある希少で深刻な自己免疫疾患です(1)。その多くはバセドウ病に伴ってみられますが、眼窩線維芽細胞で発現する甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体とIGF-1受容体のシグナル伝達複合体を活性化する自己抗体によって引き起こされるため、甲状腺疾患とは異なる治療が必要な疾患です(3,4)。これらが一連の症状につながり、最重症例では失明など長期にわたる不可逆な損傷を引き起こす可能性があります(9,10)。甲状腺眼症の初期症状には、ドライアイ、異物感、充血、腫れ、過度の涙、眼瞼後退、眼球突出、目の奥の圧迫感や眼痛、複視などがあり、一般的な眼症状も含まれるため、適切な診断および治療に結びつかないケースがあります。また、多彩な眼症状は、日常生活における活動(読書、車の運転、仕事など)の制限や社会的心理面に著しい影響(見た目に対する懸念、気分の落ち込み・不安、公の場を避ける、など)を及ぼします(11)。
アムジェン株式会社について
アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患、希少疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、「To serve patients - 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。詳細については https://www.amgen.co.jp/ をご覧になるか、 https://www.facebook.com/amgenjapan をフォローしてください。
注意事項(アムジェン株式会社)
このニュースリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的とするものではありません。
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References
1. バセドウ病悪性眼球突出症(甲状腺眼症)の診断基準と治療指針2023(第3次案)( 日本内分泌学会 )( 日本甲状腺学会 ).
2. Shun Emoto, Yoshito Bushita, Toshio Nagase, Kunihiro Nishimura, Yuji Hiromatsu, Yukiko Nishimura, Quality of Life and Psychosocial Well-being in Thyroid Eye Disease in Japan: Pre-teprotumumab National Survey, Journal of the Endocrine Society, 2026;, bvag069,
3. Weightman DR, et al. Autoantibodies to IGF-1 Binding Sites in Thyroid Associated Ophthalmopathy. Autoimmunity. 1993;16(4):251-257.
4. Pritchard J, et al. Immunoglobulin Activation of T Cell Chemoattractant Expression in Fibroblasts from Patients with Graves’ Disease Is Mediated Through the Insulin-Like Growth Factor 1 Receptor Pathway. J Immunol. 2003;170:6348-6354.
5. Estcourt S, et al.: Eur J Endocrinol. 2009; 161(3): 483-487.
6. 甲状腺疾患認識調査(2026年:社内資料)
7. Mamoojee Y, et al.: Graves’ Orbitopathy: A Multidisciplinary Approach - Questions and Answers. Basel, Karger, 2017; 93-104.
8. Lazarus JH: Best Pract Res Clin Endocrinol Metab. 2012; 26(3): 273-279.
9. McKeag D, et al. Clinical features of dysthyroid optic neuropathy: a European Group on Graves' Orbitopathy (EUGOGO) survey. Br J Ophthalmol. 2007;91:455-458.
10. Bartalena L, Kahaly GJ, Baldeschi L, et al. The 2021 European Group on Graves’ Orbitopathy (EUGOGO) Clinical Practice Guidelines for the Medical Management of Graves’ Orbitopathy [published online ahead of print]. Eur J Endocrinol. 2021 Jul 1:EJE-21-0479.R1. doi: 10.1530/EJE-21-0479.
11. Smith TJ et al. Front Endocrinol (Lausanne). 2023 Nov 9:14:1283374.
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