東芝ライフスタイルのまんなか冷凍室シリーズ「FREEZA」
東芝ライフスタイルは、業界トップクラスの大容量冷凍室と3ステップで冷凍食材の品質保持を高めた冷蔵庫の新シリーズ「FREEZA(フリーザ)」を発売した。同シリーズは名称のとおり、冷凍機能を強化したまんなか冷凍室タイプだ。
本体サイズは省スペースでも冷凍室は大容量
新製品は定格内容積586LのGR-A590WFS(以下、GR-を省略)と同535LのA540WFS。いずれも本体の幅は685mmで、高さは1855mm。奥行はA590WFSが699mm、A540WFSが650mmと省スペース設計である。ドアはフロスト加工を施したガラス素材で、本体カラーはフロストグレージュとフロストホワイトの2色だ。
東芝ライフスタイルでは野菜室にこだわったVEGETA(ベジータ)を展開しており、野菜の鮮度が10日間長持ちする機能の搭載や独自の特許技術による薄型大容量化を進めてきた。しかし、近年の冷蔵庫を取り巻く環境は変化してきたという。
この変化の代表例としては、住宅面積の縮小による省スペース志向の高まりや物価高騰によるセール時の買いだめニーズなどが挙げられ、冷蔵庫はさらなる省スペースかつ大容量が求められている。
また、食品・食材の買い物スタイルにも変化がみられる。フルタイムの共働き世帯増加で買い物頻度は高い層と低い層に分かれ、この頻度は冷蔵庫の活用スタイルの二極化にもつながっているという。
同社では、頻繁に買い物をして食材を新鮮なうちに使い切るため、冷蔵室や野菜室に入れた食材の回転率が高い層を「サイクルタイプ」、まとめ買いを基本として冷凍食品・食材を活用し、効率とおいしさを重視する層を「ストックタイプ」と分類した。
このストックタイプのライフスタイルに最適な冷蔵庫として開発されたのが、まんなか冷凍室の新シリーズFREEZAである。同社が冷凍室をまんなかに配置した製品を発売するのは、実に25年ぶりだ。
FREEZAの最大の特徴は、業界トップクラスの大容量冷凍室。A590WFSでは製氷室も含めて182Lと、買い物かご約3個分の食品・食材が収納できる。A540WFSも同様に冷凍室は165Lと大容量で、いずれも他社製品と比べて本体容量に占める冷凍容量の割合が圧倒的に大きいという。
冷凍室は大きくても前述のとおり、本体サイズは同容量帯クラスと比較してコンパクトである。これは同社独自の特許技術で薄壁化を実現したことによるもの。容積が大きいウレタン量を削減し、その代わりに真空断熱材がカバーする範囲を広げた。
また、ファンの小型化と従来のツイン冷却器からシングル冷却への変更、さらに庫内の凹凸を抑えてスペース効率を高めたことなどを組み合わせ、大容量冷凍室と本体の省スペース化を両立できたと同社では話す。
整理しやすく視認性も良い3段の冷凍室
FREEZAの冷凍室は深さの異なる3段に分かれている。1段目は冷凍肉や小分けにした冷凍ごはん、2段目は作り置きのおかずのホームフリージングや小型の冷凍食品、最も深さがある3段目は市販の冷凍食品を立てて収納できるという具合に冷凍食品・食材の大きさによってストックする段を使い分けられるので便利だ。
また、3段目の底面には収納物を整理しやすいように可動式の仕切りを配置し、収納スペースを縦横4分割できるので視認性が良く、使い忘れ防止にも役立つ。
縦の仕切りは取り外しが可能で位置を決めて固定し、横の仕切りはスライド式で前後に動かせる。この固定とスライドの2つの方式は、冷凍食品の詰め方や並べ方を想定して採用したという。
3つのステップに対応した機能で冷凍食材の品質を保持
一般的に冷凍した食品・食材は、冷凍状態のまま劣化せず品質が保たれていると考えられがちだ。しかし、実は冷凍していても品質は劣化するのだ。
東京海洋大学の鈴木徹名誉教授によると、冷凍食品・食材の品質は凍結・保存・解凍の掛け算で決まるという。特に問題となるのは保存と解凍である。保存温度が高い、または変動すると食材内部の氷結晶同士が結合して大きくなり、解凍時に旨味成分がドリップとして流出する。
また、食材は凍っていても内部では化学反応が続いており、赤魚などはマイナス20℃付近でも変色が進行する。
解凍では、氷結晶が最大化しやすいマイナス5℃~マイナス1℃の温度帯と酵素の活性化で変色やニオイが発生しやすい15~30℃の2つの温度帯に長くさらされないことが重要という。
FREEZAは、この凍結・保存・解凍の3つのステップに着目し、凍結では「おいしさ密封急冷凍」、保存では「おいしさ持続上質冷凍+(プラス)」、解凍では「ブースト解凍」の機能を搭載することで、冷凍食品・食材の劣化を抑え、素材本来のおいしさをキープする。
おいしさ密封急冷凍は吹き出し口から強力な冷気を送ることで、素早く食材をおいしいまま凍らせる。目指したのは業務用レベルの急冷凍だ。
おいしさ持続上質冷凍+は、通常冷凍よりも低い温度で食材を保存。ドアの開閉などで庫内の温度が上昇するとセンサーが検知し、ドアが閉まった後ですぐに急速冷凍を行う。庫内の温度変化を最小限に抑えることで、霜付きや冷凍焼け、食材同士のくっつきを防ぐ。
冷凍した食材の解凍は、冷凍室より庫内温度が高い冷蔵室やチルドルームで行うのが一般的だ。FREEZAはチルドルームにブースト解凍機能を搭載し、解凍スピードを短縮。約20分で包丁が入るマイナス7℃の硬さまで素早く解凍する。
ブースト解凍は、チルドルームの奥に配置した専用のファンと底面のアルミプレートの相乗効果で解凍を促進させる機能。冷凍室とチルドルームの庫内温度差に加えて、専用ファンによる送風と食材を熱伝導率の高いアルミプレートの上に置くことにより、解凍スピードが速まるのだ。
さらに前述の氷結晶が生成・最大化しやすいマイナス5℃~マイナス1℃の温度帯を短い時間で通過させることで、解凍時のドリップ発生を抑え、食材の旨味と栄養素もしっかり守る。
冷凍だけでない便利な各種の機能も搭載
FREEZAは冷凍食材の品質保持を追求した冷蔵庫だが、冷凍以外の機能も充実している。最下段の野菜室には「ハンドル付き使い切り野菜BOX」を搭載。透湿シートでうるおいをコントロールし、ラップなしで使いかけの野菜を約10日間新鮮に保存できる。
使い切り野菜BOXは同社のVEGETAにも採用されていたが、FREEZAの野菜室はVEGETAと異なり最下段にある。そこで、立った状態でも取り出せるようにハンドルを付け、サイズを見直して従来よりも多くの野菜を収納できるようにしたという。
野菜室と冷凍室の底面にはフタ付きの穴が空いており、掃除の際はケースを外さなくても細かいゴミを穴から捨てられるので、掃除の省力化が図れる。冷蔵室のドアは手がふさがっていてもタッチで開けられるタッチオープンを採用し、内側のフリードアポケットはワンタッチで高さが変えられる。
ニオイのある食材を庫内に入れると、他の食材にニオイが移ってしまう場合がある。冷蔵室と野菜室の通り道には「きれいループ」と「Ag+マルチバイオ脱臭」を搭載し、ニオイ成分の脱臭・除菌機能により庫内の空気を清潔に保つ。
また、半ドアを検知するとメロディーに加えて音声アナウンスが流れ、庫内の温度上昇を検知した場合も音声アナウンスで通知する。スマートフォンとペアリングするとBluetoothスピーカーとしても使用可能。音楽やポッドキャストを聞きながらキッチンで作業ができる。
なお、A590WFSおよびA540WFSと同容量で、きれいループと音声アナウンス、Bluetoothスピーカー機能を省き、クリアガラスのドアを採用したミドルクラスのA590WFとA540WFも発売されており、計4機種が新シリーズFREEZAのラインアップとなっている。
VEGETAとFREEZAが揃い、野菜室重視派にも冷凍室重視派にも対応できるようになった東芝ライフスタイルの冷蔵庫。冷凍食品・食材の使用頻度が高く、まんなか冷凍室タイプの購入を考えているのであれば、冷凍室の使いやすさと冷凍食品の品質保持にこだわったFREEZAを検討してみてはいかがだろうか。







