ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』などが受賞した、スペイン語圏の作品に贈られる権威あるエラルデ小説賞2019年受賞作!
アルゼンチンのホラー王女の代表作に新たな栄冠! 新潮文庫〈海外名作発掘Hidden Masterpieces〉シリーズのマリアーナ・エンリケス『秘儀〔上・下〕』(宮崎真紀訳)が、『このホラーがすごい! 2026年版』(宝島社)海外編第1位に選ばれました。

一昨年の『このホラーがすごい! 2024年版』海外編第1位に選ばれた短篇集『寝煙草の危険』に続き、“アルゼンチンのホラー王女(プリンセス)”マリアーナ・エンリケスがまたもや快挙を達成! 彼女の代表作にして最大の長篇『秘儀〔上・下〕』が、『このホラーがすごい! 2026年版』海外編第1位に輝きました。永遠の生命を渇望する一族が司る〈教団〉と、そこでの儀式に霊媒として利用されてきた男とその妻、息子の物語を軸に描きながら、独裁政権時代から1990年代までのアルゼンチン史を浮き彫りにするという壮大なる物語は、ひとつの作品のなかで様々なスタイルを融合させ、ジャンルを越えてラテンアメリカ文学界を席巻した、まさに規格外のモダンホラー作品。ホラーというジャンルのもつ可能性をまた大きく広げた作品として評価されたのだと思われます。
■書籍内容紹介
“闇”の力を借りアルゼンチンの政財界の裏側で暗躍する〈教団〉と、それを司るブラッドフォード家。生贄を捧げる儀式で“闇”を呼びだす霊媒として利用され続けてきたフアンは、息子ガスパルも同じ力を有することに気づく。死期が間近の自分が倒れる前に、息子を逃がす計画をたてるが、〈教団〉の包囲網は次第に狭められていった。そもそもガスパルの母ロサリオは〈教団〉創立家に生まれつきながら、一族の残虐さに反発し不審死を遂げていた。そして、霊媒行為が心臓疾患を悪化させ死を迎えようとしている父フアン。ガスパルは、父が隠してきた闇の向こう側の存在を知り、避け続けてきた〈教団〉と相まみえることを決意する――。独裁政権時代から1990年代までのアルゼンチン史をも呑み込み、ジャンルを超えてラテンアメリカ文学界を席巻した、アルゼンチンのホラー王女による闇の一大叙事詩!■著者紹介:マリアーナ・エンリケス Mariana Enriquez
1973年ブエノスアイレス生れ。ラ・プラタ大学卒業後、’95年に長篇小説Bajar es lo peorで作家デビュー。その後、『寝煙草の危険』(2009年)、『わたしたちが火の中で失くしたもの』(’16年)等の短篇集が国際的に評価され、ノンフィクションや伝記の分野でも活躍。超自然要素を取り入れつつ現実の不安や恐怖を描く手法は、カズオ・イシグロらに絶賛され、「アルゼンチンのホラー・プリンセス(王女)」「文学界のロック・スター」と称されている。■訳者紹介:宮崎真紀 Miyazaki Maki
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。スペイン語圏と英米の文学/ノンフィクション翻訳家。アルボル『終焉の日』、ポーラン『意識をゆさぶる植物 アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性』、パルマ『怪物のゲーム』、ナバロ『兎の島』、エンリケス『寝煙草の危険』、シュウェブリン『救出の距離』など、訳書多数。■書籍データ
【タイトル】秘儀〔上・下〕【著者名】マリアーナ・エンリケス/宮崎真紀訳
【発売日】2025年9月29日、絶賛発売中
【造本】文庫
【定価】上下各1,265円(税込)
【ISBN】978-4-10-241061-5(上)、978-4-10-241062-2(下)
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/241061/
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