株式会社NEXER・廃線・引退車両・ローカル線への思い入れと保存意識に関する調査

■廃線になる路線や引退する車両に、鉄道ファンはどんな思いを寄せているのか
地方の駅に降り立ったとき、どこか懐かしさを感じたことはありませんか。
時刻表に並ぶ列車の本数が少しずつ減り、見慣れたローカル線が「廃線」という形で姿を消していくこともあります。
廃線になる路線や引退する車両に対して、鉄道ファンはどの程度の思い入れを持っているのでしょうか。また、それらを保存していくことについて、どのように考えているのでしょうか。
ということで今回は鉄道ひろばと共同で、事前調査で「鉄道に興味がある」と回答した全国の男女128名を対象に「廃線・引退車両・ローカル線への思い入れと保存意識」についてのアンケートをおこないました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「株式会社NEXERと鉄道ひろばによる調査」である旨の記載
・鉄道ひろば(https://www.tetuhiro.com/)へのリンク設置
「廃線・引退車両・ローカル線への思い入れと保存意識に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年4月21日 ~ 4月29日
調査対象者:事前調査で「鉄道に興味がある」と回答した全国の男女
有効回答:128サンプル
質問内容:
質問1:廃線になった路線や引退した車両に対して、思い入れや惜しむ気持ちを感じたことはありますか?
質問2:どのような路線・車両に対してそう感じましたか?(複数回答可)
質問3:なぜそう感じましたか?
質問4:「引退車両・廃線路線の記念品や部品」が販売されていれば欲しいと思いますか?
質問5:どんなアイテムに特に惹かれますか?
質問6:その理由を教えてください。
質問7:ローカル線や地方鉄道の廃線問題について、社会的な課題だと感じますか?
質問8:個人としてできることがあるとしたら、どのようなことだと思いますか?(複数回答可)
質問9:廃線・引退記念として発行された限定グッズや記念切符を購入したことはありますか?
質問10:購入した(しようとした)理由は何ですか?
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■51.6%が、廃線になった路線や引退した車両に「思い入れや惜しむ気持ちを感じたことがある」と回答
まず、廃線になった路線や引退した車両に対して、思い入れや惜しむ気持ちを感じたことがあるかを聞いてみました。

その結果「ある」と回答した方は51.6%、「ない」と回答した方は48.4%でした。
鉄道に興味がある方の半数を超える人が、消えていく路線や車両に何らかの感情を寄せていることがわかります。
■「地方のローカル線」への思い入れが54.5%でトップに
続いて「ある」と回答した方に、どのような路線・車両に対してそう感じたのかを聞いてみました。

最も多かったのは「地方のローカル線」で54.5%でした。
次いで「地元の路線」が48.5%、「有名な特急・寝台列車」が43.9%と続きます。
日々の暮らしのなかで親しんだ路線も、特急・寝台列車のように「特別な体験」をもたらしてくれた車両も、どちらも思い入れの対象になっているようです。
そう感じた理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
「地方のローカル線」と回答した方
・ローカル線ののどかな雰囲気を味わえなくなるから。(40代・男性)
・子どもの頃の楽しかった思い出が消えてしまうような切なさがあったから。(50代・女性)
・維持費が高騰している中、更地になることが悲しく思ったからです。(50代・男性)
「地元の路線」と回答した方
・子どもの頃に乗った電車がなくなると思い出が消えたような悲しい気持ちになるから。(30代・女性)
・地元の線路がなくなってほしくないから。(40代・男性)
・母親の実家のある地域のローカル線が、子どもの頃に廃線になりました。小さいころに、廃線のセレモニーを見に行ったことがあります。(40代・男性)
「有名な特急・寝台列車」と回答した方
・映像や過去の写真を見ると切なくなる。(30代・男性)
・子どもの頃や若いとき乗った列車や電車、寝台特急など思い出の列車が好き。(40代・男性)
・地方の路線縮小や、名物列車の引退などに時代の変化を感じ、少し寂しい。(50代・男性)
回答からは「思い出」「懐かしさ」「寂しさ」といった言葉が多く見られました。
子どもの頃に乗った車両、揺れや音の感触、車窓から見える景色。形にならない記憶が、車両や路線そのものと結びついている様子が伝わってきます。
廃線のセレモニーに足を運んだという具体的なエピソードもあり、鉄道が単なる移動手段ではなく、人生の一場面として記憶されていることがうかがえました。
■59.1%が「引退車両・廃線路線の記念品や部品」が販売されていれば「欲しいと思う」と回答
続いて、思い入れがあると回答した方に、「引退車両・廃線路線の記念品や部品」が販売されていれば欲しいと思うかを聞いてみました。

その結果「とても思う」が12.1%、「やや思う」が47.0%で、合わせて59.1%の方が「欲しいと思う」と答えています。およそ6割の方が、引退する車両や消えゆく路線にまつわる「モノ」を手元に置きたいと感じているようです。
■「写真集・記念冊子」が23.1%でトップに
続いて、販売されていれば欲しいと思う方に、どんなアイテムに特に惹かれるのかも聞いてみました。

最も支持を集めたのは「写真集・記念冊子」で23.1%でした。
次いで「行先表示板」が17.9%、「座席」が12.8%と続きます。
写真集や冊子のような「思い出を記録するもの」と、行先表示板や座席のような「車両の一部そのもの」、その両方に支持が集まっているようです。
それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
「写真集・記念冊子」と回答した方
・やはり写真は飾れるし、コレクションできるから。(40代・女性)
・当時の思い出や車両の記憶を色濃く残せるので。(40代・男性)
・書籍に在りし日の姿が永遠に残るから。(50代・女性)
「行先表示板」と回答した方
・その電車で使っていた感じが身にしみて感じられるから。(30代・女性)
・車両前方に取り付けられていた鉄製の行先表示板が今では珍しいものだから。(50代・男性)
・希少価値があるものがほしい。(60代・男性)
「座席」と回答した方
・座席に惹かれると思うから。(40代・男性)
・なんとなくです。(60代・男性)
写真集や記念冊子を選んだ方からは、当時の姿や思い出を残しておきたいという声が見られました。行先表示板や座席を選んだ方からは、実際に使われていたものならではの特別感や希少性に魅力を感じている様子がうかがえます。
思い出を記録として残したい方と、車両の一部を手元に置きたい方の両方がいることが、今回の結果から見えてきます。
■85.2%が、ローカル線や地方鉄道の廃線問題を「社会的な課題だと感じる」と回答
続いて、ローカル線や地方鉄道の廃線問題について、社会的な課題だと感じるかを聞いてみました。

その結果「とても感じる」が28.9%、「やや感じる」が56.3%で、合わせて85.2%の方が「社会的な課題だと感じる」と答えています。廃線が単なる「鉄道ファンの寂しさ」の話ではなく、地域社会全体に関わる問題として広く受け止められていることがわかります。
さらに、個人としてできることがあるとしたらどのようなことだと思うかを聞いてみました。

最も多かったのは「実際に乗車する」で54.1%でした。
次いで「イベントや観光で利用する」が45.0%、「グッズや記念品を購入する」が29.4%と続きます。
半数以上が「実際に乗車する」と回答しており、ローカル線を残すためには、まず利用することが大切だと考える方が多いようです。また、イベントや観光での利用、グッズや記念品の購入など、日常利用以外の形でも支援したいという意識が見られました。
■32.8%が、廃線・引退記念として発行された限定グッズや記念切符を「購入したことがある」または「購入しようとしたことがある」と回答
最後に、廃線・引退記念として発行された限定グッズや記念切符を購入した経験があるかを聞いてみました。

その結果「ある」が12.5%、「購入しようとしたことはある」が20.3%で、合わせて32.8%の方が、何らかのかたちで限定グッズや記念切符に手を伸ばした経験があると答えています。一方「ない」と回答した方は67.2%でした。
購入した、または購入しようとした理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
購入した(しようとした)理由は何ですか?
・その電車が存在していたことの記念を残すためです。(30代・女性)
・希少価値があるから。(30代・女性)
・行先表示板くらいです。(30代・男性)
・記念になにか購入しようとしたが場所や時間的な問題で購入できなかった。(40代・男性)
・悲しく思ったからです しかしながら 社会的問題ではなく 時代の流れですよね。(50代・男性)
・記念にと思いましたが、高かったので止めて、写真を撮るだけにしました。(60代・男性)
「記念に残したい」という気持ちが多く挙がりましたが、興味深いのは「買おうとしたが買えなかった」という声がいくつもあった点です。販売場所や時間、価格の壁が、購入意欲のある人を立ち止まらせている様子も見てとれます。
なかには「社会的問題ではなく時代の流れ」と冷静に受け止める声もあり、廃線というできごとへの向き合い方は人それぞれであることもうかがえました。
■まとめ
今回の調査では、鉄道に興味がある方の半数以上が、引退車両や廃線に思い入れを持っていることがわかりました。また、85.2%がローカル線や地方鉄道の廃線問題を社会的な課題として受け止めており、鉄道ファンだけでなく地域全体に関わる問題として捉えられている様子がうかがえます。
個人でできることとして最も多く挙げられたのは「実際に乗車する」で、54.1%でした。
一方で、記念グッズや記念切符を購入または購入しようとした経験がある方は32.8%にとどまり、思い入れはあっても具体的な行動にはつながりにくい面も見えてきました。
なくなりつつある路線や車両を、どう次の世代へ残していくかは、これからも考えていきたいテーマです。気になる路線があれば、ぜひ一度足を運び、車窓から見える景色や駅の空気を感じてみてはいかがでしょうか。
<記事等でのご利用にあたって>
・引用元が「株式会社NEXERと鉄道ひろばによる調査」である旨の記載
・鉄道ひろば(https://www.tetuhiro.com/)へのリンク設置
【鉄道ひろばについて】
事業者名称:株式会社ヤシマキザイ
事業責任者名:関 正一郎
事業者の住所:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町6番5号
電話番号:03-6758-2572
【株式会社NEXERについて】
本社:〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F
代表取締役:宮田 裕也
URL:https://www.nexer.co.jp
事業内容:インターネットリサーチ、SEO、WEBブランディング、レビューコンテンツ、リアルショップサポート、WEBサイト制作
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