「稼げる男=コスプレ」の意味とは?
稼げる男性の多くは、自分の好きなファッションやおしゃれをしていません。彼らが強く意識しているのは、「自分の職業『らしく』見える服装」です。つまり、自分の職業に合わせた「コスプレ」ですね。
例えば、ベンチャー企業の経営者はどのような格好をしているでしょう。Tシャツやポロシャツといったラフなスタイルを想像するのではないでしょうか。こういった格好は、親近感が持てたりフットワークの軽さをイメージさせますよね。フェイスブックCEOのザッカーバーグは、同じTシャツを20枚以上も持っているそうです。
また、元伊勢丹カリスマバイヤーの藤巻幸大さんは、政治家や大企業の経営者と会う際にも、ジーンズに襟付きシャツ・ノーネクタイのジャケットスタイルという己のスタイルを通したと同書で紹介されています。皆、自分の職業に合った服を選んでいるのです。
社会人になると、相手が認める格好をすべきだと先輩らから教わります。スーツや鞄、靴、髪型・髭などについて厳しく指導されるものです。それはあながち間違ってはいないのでしょう。
「職業にあった服装をしていると、その職業人らしい意識や振る舞いに変わっていきます」と同書でもアドバイスされています。大切なのは、その職業に合った服装を知り、それを身にまということです。「コスプレをする」と言い換えて良いでしょう。そうすることで、意識や振る舞いが変わり、その職業を深く知ることができるのです。深く知ることができれば、その分、仕事で活躍するチャンスも増えるでしょう。
ファッション誌に載る服やアクセサリーというものは、アパレル業界がその時に「売りたいもの」を「おしゃれに」提案しているので、職業人が参考にするには相応しいとは言えません。
松本さんは、「自分の職業に合った服装を知るには、ファッション誌ではなくビジネス誌、特に業界を代表してメディアに出ている人の服装に注目するといいでしょう」と同書で説明します。
小さなこだわりでファッションをしているよりも、「コスプレ」として、その仕事に合わせた自分を演出できる人の方が、業界で活躍し、稼ぐことができるのです。あなたの気になる男性がどのような格好にこだわりを持っているか、その姿勢を見ることで、将来の可能性を見ることができるかもしれませんね。是非、参考にしてみてください。
【書籍情報】『稼げる男✕稼げない男の習慣』松本利明著 アスカ