ベイルートの駐車場で避難生活を送る7歳のミラさん(左)と4歳のマリアちゃん。3月2日の敵対行為の激化以降、小さなテントでの生活が続いている(レバノン、2026年4月22日撮影) (C) UNICEF/UNI982256/Choufany

【2026年6月17日 ベイルート(レバノン)発】
攻撃が100日以上続くレバノンで子どもたちが置かれている深刻な状況について、ユニセフ(国連児童基金)レバノン事務所代表のマルコルイジ・コルシは、以下の声明を出しました。

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この3カ月余り、レバノンの子どもたちは過酷な状況を耐え忍んできました。それは、本来いかなる子どもも決して経験してはならないことです。多くの子どもが何度も家を追われ、暴力を目の当たりにし、大切な人を失いました。学校や地域社会、そして安心感は打ち砕かれました。


空爆により破壊された、レバノン南部ティールの街並み(レバノン、2026年4月23日撮影) (C) UNICEF/UNI982428/
3月2日以降、激しい敵対行為が100日以上続く中、レバノンでは247人の子どもが命を落とし、992人が負傷しました。平均すると、毎日12人の子どもが命を落とすか、重い傷を負っている計算です。こうした衝撃的な数字の一つひとつの背後には、命を絶たれたり人生を大きく変えられたりした子どもたちと、深い喪失や心の傷、先の見えない不安に直面する家族の現実があります。



数字だけでは、この危機の全容を伝えることはできません。命を奪われた子どもや重い傷を負った子どもだけでなく、子どもたちは皆、本来あるべき子ども時代を踏みにじられています。あらゆる子どもにとって健やかに育つために不可欠な「安心感」が、大きく損なわれた状態が続いています。


敵対行為が停止するという新たな希望が見えつつある中、子どもたちに必要なのは暴力の終結だけではありません。子どもたちを守ること、不可欠な社会サービスへのアクセスが復旧するよう持続的に支援すること、そして復興への確かな道筋と安全な未来をもたらすことが求められています。


国内の大部分で破壊が続き、広範にわたって住宅や学校、そして水と衛生システムを含む不可欠なサービスが被害を受けています。そのため、以前から深刻だった人道ニーズが、さらに厳しい状況に陥っています。


77万人を超える子どもたちが、暴力、喪失、避難に繰り返しさらされることで、不安をさらに募らせています。多くの子どもは、続いている戦闘と不発弾の危険のため、現在も自宅に戻ることができません。


今、目の当たりにしている身体的・心理的被害の大きさは決して容認できるものではなく、子どもたちは、この紛争の代償として、甚大な犠牲を強いられ続けています。教育やその他の基本的なサービスへのアクセスを回復し、子どもたちに復興への道筋とより安全な未来を提供するためには、暴力の終結が不可欠です。この危機の真の代償は、今日失われた命だけではなく、明日失われる機会によっても測られるでしょう。持続的な支援がなければ、多くの子どもに、今後何年にもわたってこの戦争がもたらす結果に苦しむリスクを背負わせることになります。



ベイルートで空爆により負傷し、がれきの下から父親(左)に救出された5歳のアリちゃん(レバノン、2026年4月22日撮影) (C) UNICEF/UNI982248/Choufany


ユニセフは、敵対行為の持続的な停止をあらためて強く呼び掛けます。子どもたちはこれ以上の危害から守られなければならず、学校、病院、および水道システムなどの民間インフラは緊急に保護されなければなりません。人道支援へのアクセスは確保され、国際法は遵守されなければなりません。


最も重要なことは、レバノンの子どもたちに、この危機を生き延びるだけでなく、危機から立ち直り、紛争によって脅かされた自分たちの未来を取り戻す機会を与えなければならないということです。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます


■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp
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