3組のアーティストによるグループ展やワークショップを実施

Leonor Serrano Rivas, "Where We Expect to Find Flowers n3" / 2025 / Courtesy of the artist and carlier | gebauer / Photo: Roberto Ruiz
エルメス財団では、2021年から自然素材を巡る職人技術や手わざのプログラム「スキル・アカデミー」を開催しています。2025~2026年は「金属(メタル)」をテーマに、書籍『Savoir & Faire 金属』の出版、展覧会、春のワークショップを開催してきました。7~8月「夏のオープンクラス」では3組のアーティストによるグループ展、素材に触れるワークショップなどさらなる探求を行います。
金属と対話する:3組のアーティストによるグループ展「結合」
金属のミクロな構造やメカニズム、それが応用されてきた科学・技術史を参照しながら、実験的な手つきで金属と対話し、作品へと昇華させる3組のアーティストに着目します。レオノール・セラーノ・リヴァスは、無機物(金属)と有機物(植物)が結合したハイブリッドな生態系へと観客を誘います。電解溶液の中で金属の被膜を生成する電気鋳造を応用することで、朽ちゆく植物の身体を、金属の「第二の皮膚」で保護し、金属が植物を宿主として結晶化する様を作品とします。ハイブリッドなリヴァスによる植物の傍らで、金属の甲羅に覆われたPlayfoolによるカメ型ロボットは、周囲の環境に呼応しながら自律的に動き、私たちに接近します。カメに手で触れ、コミュニケーションを図ろうとする時、私たちは電気や電子機器を通して、目に見えない金属のふるまいに日常的に関わっていることに気づかされます。そして、熱を加えられることで金属原子から分離した電子は、その不安定な状態から安定した軌道に戻ろうとする瞬間に金属固有の「色(光の波長)」として知覚されます。この炎色反応の原理を応用したのが花火です。花火師としても活動する島田清夏は花火の背景にある物質性を問いかけます。

Playfool, Installation view of "a re(imitation) of Life", 2024 / Courtesy of the artist / Photo: Naoya Toita

Sayaka Shimada, Fireworks for "another world that never came", 2022 (C)Sayaka Shimada
関連企画:ワークショップ、トーク
会場となるSKACを手がけたDAIKEI MILLSとともに足場を組んで建築づくりを体験したり、ジュエリーデザイナーの奥山慎とともにジュエリーづくりをするワークショップを開催します(要事前申し込み)。
中学生・高校生向け「春のワークショップ」の報告展示
10組の専門家を迎え、中学生・高校生のみなさまと共に「金属の入り口」に立った春のワークショップの成果を、金属に触れることで紡ぎだされた言葉、実際の道具や記録映像とともに発表します。
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スキル・アカデミー「金属に学ぶ、五感で考える:夏のオープンクラス」
■会期:2026年7月15日(水)~ 8月16 日(日)
■開館時間: 11:00~19:00
■休館日: 月・火 ※ただし、7/20(月・祝)、8/11(火・祝)は開館
■入場料: 無料
■会場: SKAC (SKWAT KAMEARI ART CENTRE) 東京都葛飾区西亀有3-26-4
■主催: エルメス財団
■URL: https://www.hermes.com/jp/ja/content/401293-maison-ginza-skillsacademy-metal-summer
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