新潮社が刊行する山本周五郎の短編集『生きている源八』(新潮文庫)が、俳優・山崎賢人さんを主演とした木村大作監督の新作映画『腹をくくって』(2027年公開予定)の原案になりました。映画化を記念して、映画のビジュアルを用いた新潮文庫の特別カバー版が大重版します!

山本周五郎『生きている源八』(新潮文庫)の特別カバーデザイン


■ 武士の美しく潔い生きざまを描く『生きている源八』

時代小説の名手・山本周五郎が本作で描くのは、不器用ながらも信念を貫き、まっすぐに生きる人々の姿です。友情や恋、武士としての誇りのあいだで揺れながらも、自らの信じる道を選び取る登場人物たちの姿は、ときに切なく、ときに爽やかな余韻を残します。まさに“義”や”人情”を大切にした、山本周五郎作品の魅力が詰まったような作品です。

また、どこか切なくも心温まる作品が集った本作は、時代小説を初めて読むという方にも読みやすい一冊になっています。映画特別カバーが巻かれた文庫は全国の書店にお買い求めいただけますので、お手に取ってお確かめください!

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■ 映画で蘇る「決闘」

本作のもう一つの魅力である「敵討ち」「暗殺」「決闘」といった緊迫感あふれる場面が、映画として鮮やかに蘇ります。なかでも注目したいのは、木村監督がこだわった“CGなし”のリアルな撮影。山本周五郎が描く情景や重要シーンである決闘の一幕がどのように表現されるのか、楽しみな所です。

■ 主役級のキャストが勢ぞろい

さらに映画『腹をくくって』には、実力派から話題の若手まで、主役級のキャストが集結。それぞれが確かな存在感を放ち、友情や葛藤、信念といった複雑な感情を繊細に演じます。迫力あるアクションシーンだけでなく、人間ドラマとしての厚みを支える俳優陣の演技にも注目です。

■ 書籍内容

どんな激戦に臨んでもいつも生きて還ってくるために、臆病者とさえ誤解されながら、なおも生きつづける兵庫源八郎。その細心にして豪胆な戦いぶりに託して、“玉砕”が叫ばれていた太平洋戦争末期に作者の信ずるところを強く打ち出した〈日本士道記〉シリーズの表題作。かけ違った恋に衝撃を受けつつも、剣の道を貫く『藤次郎の恋』。ほかに『立春なみだ橋』『豪傑ばやり』など全12編。

■ 収録作品

- 熊谷十郎左
- 西品寺鮪介
- 足軽槍一筋
- 藤次郎の恋
- 聞き違い
- 新女峡祝言
- 立春なみだ橋
- 豪傑ばやり
- 生きている源八
- 虎を怖るる武士
- 驢馬馴らし
- 〔戯曲〕破られた画像


■ 著者紹介

山本周五郎(やまもと・しゅうごうろう)
(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

■ 書籍データ

【タイトル】生きている源八
【著者名】山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)
【刊行日】1988年9月28日
【造本】新潮文庫・336ページ
【定価】649円(税込)
【ISBN】978-4-10-113454-3
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/113454/
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