世界初の商用自動運航船に中高生を中心とした94人が乗船
1962年の設立以来、海や船を通じた社会課題の解決に取り組んできた日本財団(東京都港区、会長 尾形武寿)は、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として、2026年7月5日、岡山県の新岡山港を発着する「おりんぴあどりーむせと」にて、「日本財団 presents 伊沢拓司とめぐる『MEGURI2040』船上クイズツアー ~海の未来からの挑戦状~」を開催しました。
当日は、全国から応募した257人の中から選ばれた中学生・高校生を中心とした94名が、「おりんぴあどりーむせと」に乗船。クイズプレーヤーの伊沢拓司さんとともに、世界初(※)の商用自動運航船を舞台にしたクイズや謎解きに挑戦しながら、自動運航技術や海運の未来について学びました。
※「おりんぴあどりーむせと」は、一般旅客が利用する定期船として世界で初めて、自動運航機能(自動運転レベル4相当)を活用した商用運航を実現した船舶です。

クイズを通じて幅広い世代に学びの楽しさを伝えている伊沢拓司さんがプレゼンターとして登壇。参加者たちはトークの中に散りばめられたヒントを書き留めます。

海風に吹かれながら、日本の海運の現状や課題、無人運航船の秘密などに関するクイズにあたまをひねる様子。参加者同士が協力して楽しむシーンも。

約2時間の乗船イベントを終え、世界初の商用自動運航船「おりんぴあどりーむせと」の前で、参加者と伊沢さんが笑顔で記念撮影。

日本財団の野本圭介(写真右)より、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の概要を紹介
未来の海運を支える次世代に、“未来の船”を体験してもらうために
日本は四方を海に囲まれた海洋国家であり、国内物流の多くを海上輸送が支えています。一方で、海運業界では船員の高齢化や担い手不足が深刻化しており、安全で持続可能な輸送体制を維持することが大きな課題となっています。
日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」は、自動運航技術の社会実装を通じてこうした課題の解決を目指しています。同時に、その技術や産業を支える次世代の人材育成や社会の理解促進も重要なテーマです。
本イベントは、中高生に海や船、そして海事産業の魅力に触れてもらい、未来の海運について考えるきっかけを提供することを目的に開催しました。
伊沢拓司さんがクイズを通じて自動運航船の魅力を発信
イベントには、クイズを通じて幅広い世代に学びの楽しさを伝えている伊沢拓司さんがプレゼンターとして登壇しました。伊沢さんは参加者に向け、「クイズを通して、海や船について、色々なことを知っていただけたのではないかと思います。みんな、普段の生活の中で、船に乗ったり、船を間近で見たりする機会は、なかなか多くないかもしれません。ただ、その船や、海のまわりで暮らす人たちが、私たちの生活を支えてくれています。今日知っていただいたこと、理解を深めていただいたことを、ぜひ周りの方にも伝えていただいたり、時折思い出していただいたりして、私たちの暮らしを支えてくれている人たちがいるんだなと感じてもらえたら嬉しいです。本日の体験が、皆さんにとって、海や船、そして社会とのつながりを考えるきっかけになればと思います。」と、メッセージを送りました。イベントの最後には、クイズの最終問題をクリアした11名の参加者に伊沢さんのサイン入りの表彰状をプレゼント。伊沢さんご本人が、ひとりずつ表彰状に名入れをしてくれる様子に、喜びの声が上がっていました。
日本財団コメント
日本財団の野本圭介は「未来の海をつくるのは技術だけではなく、それを担う人です。だからこそ、次世代の皆さんに海や船を『難しいもの』ではなく、『面白いもの』『もっと知りたいもの』と感じてもらうことが大切だと考えています。このイベントが、海や船、そして未来の社会について考える最初の一歩になれば嬉しく思います。」とコメント。
参加者コメント
参加者からは、「船内を探検しながらクイズを解くたびに、海や船の知識が増えていくのが楽しかったです」「伊沢さんが目の前でクイズを出してくれて楽しかったです。難しい問題も解説を聞くと「なるほど!」の連続で、海のことをもっと知りたくなりました「『2040年までに船の半分を自動運転に』という目標を聞いて、自分たちが大人になる頃の海がどうなっているか、想像がふくらみました」などの感想をいただきました。
※全自動運航が一部可能な技術段階。特定エリアや条件下で人が介入不要な完全自動運転が可能であるレベルを指す。(船舶の自動運転定義は、現在、国際海事機関[IMO]等で議論中。便宜的に自動車の定義を流用) 「おりんぴあどりーむせと」は、2025年12月に国の船舶検査に合格し、本格的に商用運航を開始している。
参考:https://www.mlit.go.jp/common/001226541.pdf (外部リンク)
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