~“重要性は認識されている一方、計画的な実施には課題が残る”保育現場に、具体的な知識と仕組みの支援を~

株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、 https://www.g-asuka.co.jp/index.htm )が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ( https://konnect-labo.jp/ )」は、勤続5年以上の常勤保育士102名(認可保育園・認定こども園・小規模保育施設などに勤務)を対象に、保育現場における暑熱順化の実態と意識に関する調査を実施しましたので、お知らせいたします。



- 01|勤続5年以上の常勤保育士の85.3%が暑熱順化を「重要」と認識する一方、園での「計画的な実施」はわずか15.7%
- 02|今年の暑さは「昨年より早く到来している」と約8割が実感
- 03|今後必要なものは「暑熱順化の正しい知識や進め方」が半数以上で最多、判断が難しいのは「外遊びを控える暑さの基準」が45.1%で上位


本調査のダウンロードはこちら:https://shorturl.at/a5c5r

■調査概要

- 調査名称:保育現場における暑熱順化の実態と意識に関する調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2026年6月12日~同年6月17日
- 有効回答:勤続5年以上の常勤保育士102名(認可保育園・認定こども園・小規模保育施設などに勤務)。

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL: https://konnect-labo.jp/

■勤続5年以上の常勤保育士の約8割が、今年の暑さは昨年より「早い時期に到来している」と実感

「Q1. あなたは、今年(2026年)の暑さは、昨年よりも早い時期に到来していると感じますか。」(n=102)と質問したところ、「非常にそう思う」が39.2%、「ややそう思う」が37.3%という回答となりました。

Q1. あなたは、今年(2026年)の暑さは、昨年よりも早い時期に到来していると感じますか。

・非常にそう思う:39.2%
・ややそう思う:37.3%
・あまりそう思わない:18.6%
・全くそう思わない:2.9%
・わからない/答えられない:2.0%

■「暑熱順化」を言葉も内容も「よく知っていた」保育士は27.5%にとどまり、「全く知らなかった」も28.4%に上る実態

「Q2. あなたは、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉や考え方を、今回の調査以前に知っていましたか。」(n=102)と質問したところ、「言葉も内容もよく知っていた」が27.5%、「言葉は知っていたが、内容はあいまいだった」が24.5%という回答となりました。

Q2. あなたは、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉や考え方を、今回の調査以前に知っていましたか。

・言葉も内容もよく知っていた:27.5%
・言葉は知っていたが、内容はあいまいだった:24.5%
・言葉は知らなかったが、体を暑さに慣らす考え方は知っていた:14.7%
・全く知らなかった:28.4%
・わからない/答えられない:4.9%

■約9割の保育士が、子どもの暑熱順化を熱中症予防に「重要」と回答

「Q3. あなたは、夏本番の前に子どもの体を段階的に暑さに慣らすこと(暑熱順化)は、子どもの熱中症予防に重要だと思いますか。」(n=102)と質問したところ、「非常にそう思う」が44.1%、「ややそう思う」が41.2%という回答となりました。

Q3. あなたは、夏本番の前に子どもの体を段階的に暑さに慣らすこと(暑熱順化)は、子どもの熱中症予防に重要だと思いますか。

・非常にそう思う:44.1%
・ややそう思う:41.2%
・あまりそう思わない:7.8%
・全くそう思わない:2.9%
・わからない/答えられない:3.9%

■暑熱順化が重要な理由、「子どもは体温調節の機能が未熟」が60.9%でトップ、「急な暑さで体調を崩しやすい」も55.2%で続く

「Q4. Q3で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方にお聞きします。暑熱順化が子どもの熱中症予防に重要だと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「子どもは大人より体温調節の機能が未熟だから」が60.9%、「急に暑くなる時期に子どもが体調を崩しやすいから」が55.2%、「段階的に慣らすことで真夏の熱中症リスクを下げられるから」が48.3%という回答となりました。

Q4. Q3で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方にお聞きします。暑熱順化が子どもの熱中症予防に重要だと思う理由を教えてください。(複数回答)

・子どもは大人より体温調節の機能が未熟だから:60.9%
・急に暑くなる時期に子どもが体調を崩しやすいから:55.2%
・段階的に慣らすことで真夏の熱中症リスクを下げられるから:48.3%
・外遊びや活動を安全に続けるために必要だから:33.3%
・現場で子どもの体調変化を実際に感じているから:14.9%
・保護者から子どもの体調を心配する声があるから:12.6%
・その他:1.1%
・わからない/答えられない:1.1%

■暑熱順化が重要な背景に、「遊びに夢中で水分補給をしたがらない」「エアコンに慣れて汗をかけない子が増えた」などの声も

「Q5. Q4で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q4で回答した以外に、暑熱順化が重要だと思う理由があれば、自由に教えてください。」(n=86)と質問したところ、52の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・子供達が暑いだけを理由に外で遊べないという判断をするのではなく、暑いからこそ何かしらの対策をした上で、遊んでいけるようにするべきだと思うため。
・最近の子はエアコンに慣れすぎて、汗をかくことが少ないから。
・子どもは遊びに夢中になると水分補給をしたがらなかったり、途中でやめることが苦手だから。
・子どもの場合、よく汗をかかないと、体に熱がこもったままの状態になってしまい、発熱につながる。絶対的に熱を出す。
・急に暑い場所で過ごすことになると、誰でも体調不良に陥る可能性があるから。

■5~6月の園での暑熱順化、「計画的に実施している」と答えた保育士はわずか15.7%、「ほとんど・全く実施していない」も34.3%という結果に

「Q6. あなたが現在働いている園では、5~6月の時期に、子どもの体を段階的に暑さに慣らす取り組み(暑熱順化)を実施していますか。」(n=102)と質問したところ、「計画的に実施している」が15.7%、「ある程度実施している」が42.2%という回答となりました。

Q6. あなたが現在働いている園では、5~6月の時期に、子どもの体を段階的に暑さに慣らす取り組み(暑熱順化)を実施していますか。

・計画的に実施している:15.7%
・ある程度実施している:42.2%
・ほとんど実施していない:16.7%
・全く実施していない:17.6%
・わからない/答えられない:7.8%

■暑熱順化が進まない理由、「具体的な方法がわからない」(31.4%)や「園全体で意識が共有されていない」(25.7%)が上位

「Q7. Q6で「ほとんど実施していない」「全く実施していない」と回答した方にお聞きします。5~6月の暑熱順化の取り組みが進まない理由を教えてください。(複数回答)」(n=35)と質問したところ、「何をすればよいか具体的な方法がわからないから」が31.4%、「園全体で意識が共有されていないから」が25.7%、「暑熱順化に関する知識を持つ職員がいないから」が22.9%という回答となりました。

Q7. Q6で「ほとんど実施していない」「全く実施していない」と回答した方にお聞きします。5~6月の暑熱順化の取り組みが進まない理由を教えてください。(複数回答)

・何をすればよいか具体的な方法がわからないから:31.4%
・園全体で意識が共有されていないから:25.7%
・暑熱順化に関する知識を持つ職員がいないから:22.9%
・5~6月は他の業務で忙しいから:17.1%
・取り組みの効果がよくわからないから:14.3%
・人手が足りず手が回らないから:11.4%
・その他:5.7%
・特に理由はない:11.4%
・わからない/答えられない:5.7%

■保育士が判断に難しさを感じる項目、「外遊びを控える暑さの基準」(45.1%)や「体調変化の見極め」(43.1%)などが拮抗

「Q8. あなたが、暑熱順化を含む子どもの暑さ対策を進めるうえで、判断や対応が難しいと感じることを教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「どのくらいの暑さで外遊びを控えるかの判断」が45.1%、「子ども一人ひとりの体調変化のサインの見極め」が43.1%、「体を慣らす活動の、適切な強さや時間の設定」が42.2%という回答となりました。

Q8. あなたが、暑熱順化を含む子どもの暑さ対策を進めるうえで、判断や対応が難しいと感じることを教えてください。(複数回答)

・どのくらいの暑さで外遊びを控えるかの判断:45.1%
・子ども一人ひとりの体調変化のサインの見極め:43.1%
・体を慣らす活動の、適切な強さや時間の設定:42.2%
・水分補給や休憩をとるタイミングや頻度:30.4%
・職員の間で対応の基準をそろえること:23.5%
・家庭での過ごし方を含めた保護者との連携:18.6%
・その他:0.0%
・特にない:5.9%
・わからない/答えられない:3.9%

■判断や対応が難しい場面として、「去年の対応が今年は通用しない」「保護者ごとに暑さへの考え方が違う」との指摘も

「Q9. Q8で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q8で回答した以外に、判断や対応が難しいと感じることがあれば、自由に教えてください。」(n=92)と質問したところ、60の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・どこまで暑さにさらさせてよいのかの判断が難しいと感じる。
・年々、暑さが増し、去年こうだったら今年もこうする!が通用せず、日々適切な判断が必要とされるから。
・小さいこどもは水分をあまり一度に飲めないため、要らないのか、必要ないのかがわからない。
・温度だけでなく湿度や、各自の登園時間にも、個々それぞれ屋外にいる時間も違うので判断が難しい。
・暑さに対する考え方が、保護者ひとりひとりで全く違うため。

■半数以上の保育士が、今後の暑さ対策に「暑熱順化の正しい知識や進め方」が必要だと実感

「Q10. あなたが、今後、子どもの暑さ対策をより安全に進めていくために、必要だと思うものを教えてください。(上位2つまで回答可)」(n=102)と質問したところ、「暑熱順化の正しい知識や進め方」が51.0%、「設備や環境の充実(空調、日よけなど)」が33.3%、「保健師など専門職からの助言や支援」が24.5%という回答となりました。

Q10. あなたが、今後、子どもの暑さ対策をより安全に進めていくために、必要だと思うものを教えてください。(上位2つまで回答可)

・暑熱順化の正しい知識や進め方:51.0%
・設備や環境の充実(空調、日よけなど):33.3%
・保健師など専門職からの助言や支援:24.5%
・暑さ対策にあてる人員や時間の余裕:20.6%
・保護者の理解や家庭との連携:12.7%
・自治体や行政からの情報・支援:6.9%
・職員向けの研修の機会:6.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:8.8%

■子・メディカルチーム 保健師のコメント
今回の調査では、子どもの成長・発達を理解しながらも、「暑熱順化」の具体的な実践方法や安全管理との両立に悩む保育現場の実態が明らかになりました。これからの保育現場には、熱中症予防だけでなく、子どもの体温調節機能を育む視点も踏まえた実践的な知識と判断基準の普及が求められます。保健師として、各園の実情に寄り添いながら、安全と成長の両立を支える支援体制の充実に努めてまいります。
■明日香の子・メディカルチームとは
当社子ねくとラボ事業部内に設置された本チームは、医療分野における「コメディカル」(医師を中心としながらも看護師・薬剤師・理学療法士等の多職種が協働してチーム医療を実践する体制)の考え方を保育・子育て支援分野に応用した組織です。保育現場を中心に、各専門職がそれぞれの知見を持ち寄り、子どもと家庭を包括的に支える仕組みの構築を目指します。
詳細内容は以下よりご確認いただけます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000043389.html

■まとめ

今回は、勤続5年以上の常勤保育士102名(認可保育園・認定こども園・小規模保育施設などに勤務)を対象に保育現場における暑熱順化の実態と意識に関する調査を実施しました。

まず、今年の暑さが昨年より早く到来していると感じる保育士は76.5%に達した。暑熱順化の重要性についても85.3%が認識している。しかし、「暑熱順化」という言葉と内容の両方を知っていた保育士は27.5%にとどまり、「全く知らなかった」が28.4%で最多となった。勤務先園での実施状況については、「計画的に実施している」と回答した保育士は15.7%にとどまり、「ほとんど実施していない」「全く実施していない」が合計34.3%を占めた。実施が進まない理由としては「具体的な方法がわからない」(31.4%)、「園全体で意識が共有されていない」(25.7%)が上位に挙がった。暑さ対策の判断で難しいと感じることは「外遊びを控える暑さの基準」(45.1%)、「子ども一人ひとりの体調変化の見極め」(43.1%)、「活動の適切な強さや時間の設定」(42.2%)が拮抗した。今後必要なものとしては「暑熱順化の正しい知識や進め方」が51.0%で最多、次いで「設備や環境の充実」が33.3%であった。

本調査から、保育現場では暑熱順化の重要性に対する認識は高い一方で、勤務先園での計画的な実施は限定的であり、具体的な知識や実践方法、判断基準の共有に課題があることが示唆されました。その背景には、暑熱順化という概念自体の認知不足に加え、園ごとに対応基準が統一されていないことや、年々変化する暑さに対して過去の経験則が通用しにくくなっている状況があると考えられます。今後は、保育士個人の経験や判断に頼るのではなく、科学的根拠に基づいた暑熱順化プログラムや明確な活動基準を園全体で共有できる仕組みづくりが求められます。自治体や専門機関が、現場で即実践できるガイドラインや研修機会を提供し、保育士が自信を持って暑さ対策の判断を行える環境を整備していくことが重要と考えられます。

本調査のダウンロードはこちら:https://shorturl.at/a5c5r

■「子ねくとラボ」について

「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。



事業名   :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL   : https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
       ・保育施設向け研修&巡回サービス
       ・保育専門実証実験 コーディネートサービス
       ・スタートアップ支援サービス

■会社概要

会社名  :株式会社 明日香
設立   :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地  :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
      ■地方自治体と連携した子育て支援事業
      (児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
      ■保育に関わる人材の派遣・紹介
      (保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
      ■訪問型子育て支援
      (ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)
      ■保育施設向け研修・巡回支援
      ■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL   : https://www.g-asuka.co.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ