認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(本部:東京都大田区、代表理事:小泉 智)は、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(所在地:東京都千代田区、理事長:二宮 雅也、英文名:Japan Network for Public Interest Activities、略称:JANPIA)より選定された「2024年度 物価高騰及び子育て対応支援枠<第3回> 休眠預金等活用法に基づく資金分配団体」として、低所得のひとり親家庭等への支援事業を展開しました。
約10か月間にわたり、事業を実行する7団体への資金的・非資金的支援を行い、延べ64,940世帯への食支援、ならびに延べ8,035人の子どもへの体験活動・居場所支援等を実施。物価高騰の影響を受ける困窮家庭を支えるとともに、地域における支援ネットワークの構築や強化に取り組み、このたび事業を完了しました。



事業概要

経済的に困難な状況にある家庭の子どもたちは、十分な食事をとることや、多様な体験活動に参加する機会が限られる傾向があります。特に近年の物価高騰により、その影響はさらに深刻化しており、支援ニーズは高まり続けています。
こうした状況を受け、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、本休眠預金活用事業を通じて、子どもの「食」や「体験」に関する課題を抱える低所得のひとり親家庭等を支援する団体(以下、「実行団体」)に対し、資金的・非資金的支援を提供しました。これにより、各地域における支援活動の拡充や継続的な支援体制の構築を後押ししました。

取り組み

本事業では、東京・大阪・九州で活動する7つの実行団体が、それぞれの地域特性やニーズに応じて、困窮家庭への食支援や体験機会の提供に取り組みました。

<各実行団体・事業の名称>


グッドネーバーズ・ジャパンは、これまでの支援活動経験を活かし、実行団体の活動がより効果的なものとなるよう、下記の伴走支援を行いました。
- 食支援に関するノウハウ提供
毎月の面談や3か月ごとの現地訪問を通じて、各実行団体の活動状況や課題を把握し、食品の調達・保管・配布方法、ボランティアマネジメント、寄付者への報告や広報活動などに関するノウハウを共有しました。


実行団体とグッドネーバーズ・ジャパンの面談の様子

- 実行団体同士の学び合いの促進事業期間中にオンラインでの事業共有会を2回実施したほか、事業終了時には対面での活動報告会を開催し、実行団体同士の学び合いの場を創出しました。
各団体からは、「他団体の取り組みや運営方法が参考になった」などの声が寄せられました。また、事業を通じて団体間のつながりが深まり、同じ地域で活動する団体同士の連携や、遠隔地の団体間での継続的な情報交換につながるなど、新たなネットワークも生まれています。


活動報告会の様子

主な成果

本事業を通じて、延べ64,940世帯への食支援、および延べ8,035人の子どもへの体験活動・居場所支援等を実施しました。
各実行団体は、食支援による生活基盤の安定化に加え、体験活動や居場所づくり、学習支援などを通じて、子どもたちの興味・関心の広がりや将来への可能性を育む包括的な支援を展開しました。
- 食支援:各実行団体は食品の安定的な確保を図りながら、地域の支援ネットワークを通じた活動を行いました。さらに、事業終了後の継続を見据え、企業や地域からの支援獲得にも積極的に取り組みました。
また、実行団体のうち食支援対象者に対するアンケートを行った5団体すべてで、7割以上から「支援を受けたことで日常生活への不安が軽減した」との回答を得ており、食支援が生活を支える重要な役割を果たしていたことが確認されました。
さらに、想定を上回るニーズを受けて事業計画より支援規模を拡大した団体も複数あり、物価高騰下における食支援の必要性の高さが改めて示されました。
一方、夏場は食品の衛生管理を考慮し、状況に応じて支援方法や提供数を柔軟に調整した団体もありました。また、支援獲得に積極的に取り組んだことで、事業期間中に想定を上回る食品寄付が集まった団体では、寄付食品を有効活用しながら支援を実施した結果、食品購入費を当初計画より抑えることができた事例もみられました。


食支援の様子

食事風景

- 体験活動・居場所支援実行団体は、農業体験やバスツアーなどの自然体験、季節行事や異文化交流などの文化体験のほか、居場所運営や学習支援など、地域の実情に応じた多様なプログラムを実施しました。
支援を受けた家庭からは、
「子どもの興味や関心の幅が広がった」
「親子のコミュニケーションのきっかけになった」
「家庭での体験は経済的・時間的に難しいため、今後もぜひ希望したい」
といった声が寄せられました。
また、居場所や学習支援の分野では、拠点数の拡大やスタッフ育成、多機関連携の強化などを通じて、支援体制の充実が図られました。


クリスマスイベントの様子

居場所・学習支援の様子


本事業成果の詳細は、JANPIA Webサイトに掲載の事業完了報告よりご覧いただけます。本リリース末尾のURLをご参照ください。

事業を通じて生まれた変化

本事業では、活動地域や対象者、活動内容が異なる団体が支援を展開する中、事業共有会などを通じて互いの経験や工夫を共有し、それぞれの活動に活かす姿勢が見られました。
こうした学び合いは、各団体の支援の質向上だけでなく、新たな発想や連携の創出にもつながりました。
また、
・スタッフ育成による事業体制の強化
・本事業の食支援・体験活動の取り組みが評価されたことによる受賞
・本事業における取り組みのメディア報道をきっかけとした新たな支援者・連携先の獲得
など、本事業を契機としたさまざまな効果が生まれています。

今後の展望

物価高騰の影響は依然として続いており、食支援に対するニーズは高い状況にあります。また、体験活動は社会状況にかかわらず、子どもの成長や将来の可能性を広げるうえで重要な取り組みであり、各実行団体においても継続の必要性が共有されています。
実行団体は、本事業を通じて強化された人材育成や地域連携の成果を活かし、規模を調整しながらも事業を継続していく予定です。事業期間中に培われた知見やネットワークは、今後の活動を支える重要な基盤となることが期待されます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、本事業での資金分配団体としての経験を活かしながら、国内における食支援・体験活動支援のさらなる拡充を目指します。また、他団体や地域との協働を通じて、子どもたちや困窮家庭への支援の輪を広げてまいります。


各団体の事業完了報告ページ(JANPIA Webサイトに遷移します):

・認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/F203028/completion-report/

・特定非営利活動法人空家・空地活用サポートSAGA
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203242/completion-report/

・NPO法人いるか
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203248/completion-report/

・一般社団法人タウンスペースWAKWAK
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203243/completion-report/

・一般社団法人チョイふる
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203238/completion-report/

・特定非営利活動法人フードバンク北九州ライフアゲイン
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203274/completion-report/

・一般社団法人福岡国際市民協会
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203317/completion-report/

・特定非営利活動法人夢職人
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A203306/completion-report/



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■団体について
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパンは、国際組織グッドネーバーズ・インターナショナルの一員として、2004年に開設されました。「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」を目指し、国内外の子ども支援を行っています。公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受けています。
公式サイト: https://www.gnjp.org/
facebook : https://www.facebook.com/gnjapan
X     : https://x.com/GNJapan
Instagram: https://www.instagram.com/gn_japan/

■休眠預金等活用とは
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度として、2019年度より開始されました。
(参考:JANPIA Webサイト https://www.janpia.or.jp/dormant-deposits/po/#anchor01
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