アイオーデータの細野昭雄代表取締役会長(左)とU-16旭川プログラミングコンテストの実行委員を務める小檜山淳氏

アイオーデータは、全国19の「U-15/U-16 プログラミングコンテスト」実行委員会に対し、大会などで活用できる大型ディスプレイやミニPCを寄贈することを決め、7月31日、東京国際フォーラムで寄贈式を行った。同社創立50周年記念事業の一環で、次世代を担う子どもたちに、競技の可視化を実現する設備とAI開発の基盤にもなるオープンソース環境を提供する。 寄贈品は、ディスプレイが同社製55型の4K液晶ディスプレイ「LCD-U551DX」または電子黒板機能も備えるinclo製の65インチインタラクティブスマートスクリーン「i65c01」のいずれか。さらに、Linuxディストリビューションの一つであるUbuntu 22.04 LTSがあらかじめインストールされたミニPC「MPC-NCI3W1U」の3点。各大会が希望するディスプレイ1台とミニPCがセットで贈られる。

寄贈式の冒頭で挨拶に立ったアイオーデータの細野昭雄代表取締役会長は、U-15/U-16プログラミングコンテストに長く協賛してきた経緯を踏まえつつ「50周年の節目に社会やユーザーへの感謝を形にするため、今回の事業を決定した」と話した。さらに、「急速に進む現在のAI開発環境はオープンソースが標準」としながら、これからのプログラミングにあたっては従来型のプログラマーでは不十分であり「LinuxカーネルをベースとしたUbuntuなどのオープンソースの知識は不可欠」と語り、教育現場でもオープンソース環境を浸透させていく必要性を訴えた。

また、アイオーデータの販売推進部、西田谷直弘部長は、寄贈した機器について「大会のディスプレイや運営のサーバーに使っていただくという用途も聞いている」としながら、「一人でも多くの子どもたちが自らの興味や可能性を広げるきっかけになれば」と話した。寄贈式を共催したITジュニア育成交流協会の奥田芳恵 理事長は、「社会全体で子どもたちを応援しているんだ、という大きなメッセージと思いを届けてくださった」と話した。

全国の実行委員会を代表して寄贈機材の目録を受けた、北海道旭川工業高等学校情報技術科教諭でU-16旭川プログラミングコンテストの実行委員を務める小檜山淳氏は、「改めてプログラミング教育の重要性と、それを実行することの大切さを身にしみて感じている。今後を見据えてしっかりとプログラミング教育をしていきたい」と謝辞を述べた。

寄贈式に続いて、懇親・交流会も開催。各地の実行委員会同士の交流や、アイオーデータとの意見交換、寄贈品の活用アイデアの共有などが行われた。アイオーデータは今回の寄贈を一つの出発点とし、次の50年を見据え、子どもたちの未来とIT技術の発展をつなぐ活動を継続していく構えだ。