岩手県一関市の染物屋・京屋染物店のブランド「縁日」と、映画『サクラマスのラストワルツ』のコラボレーション手拭いは、10月9日 (金)より映画館、公式ストア、または「縁日」にて販売開始。




東北地方の文化や、昔ながらの仕事着・野良着、郷土の衣服から着想を得て、染めや縫製の技術を生かしながら現代の暮らしに寄り添うものづくりを続ける、岩手県一関市の染物屋・京屋染物店(大正7年創業)のファクトリーブランド「縁日」。このたび、2026年10月公開の新作映画『サクラマスのラストワルツ』(監督 坂本 麻人)とのコラボレーション手拭いの発売が決定しました。



岩手県沿岸地域では、サクラマスは「ママス(真鱒)」と呼ばれ、サケと並ぶ大切な水産資源としても親しまれ、また上流域の山間地域に暮らす人々にとっての暮らしを支えてきました。山と海、そして川が繋げていた東北の風土の中で育まれてきたそのサクラマスは、まさに里山の営みとも深く結び付いています。

本企画は、自然とともに生きる人々の文化や手仕事を大切にする「縁日」と、サクラマスを通して流域のつながりを描く映画『サクラマスのラストワルツ』の世界を重ね、流域の連続性を象徴する、産卵を終えたサクラマスの「ほっちゃれ」と、その命を受け継ぐ「ヤマメ」の二つを手拭いとして表現しました。




【桜鱒】ほっちゃれ 手拭い文生地 100%(オーガニックコットン) 
日本製 [織り:愛知・知多木綿 染色:岩手] 
サイズ:約32cm × 100cm

参考上代:2,200円 + 税







ほっちゃれとは
海で豊富な栄養を蓄え、産卵のために川へ遡上したサケやマスは、卵を産むための産卵床を尾びれなどを使って掘り、産卵を終えるとその生涯を閉じる。その死骸は「ほっちゃれ」と呼ばれ、語源にはさまざまな説が伝えられている。北海道の方言に由来するという説のほか、アイヌ語で「尻からばら撒く」を意味する「ホチャリ」に由来するという説、「掘り倒れ」が転じた「ホットーレ」、「掘り腐れ」が転じた「ホックサレ」に由来するという説などがある。



地域によっては、産卵後のマスを「ソコベマス」「ホッチャレマス」「オオザレマス」などと呼ぶこともある。また、ほっちゃれをヤスで獲り、塩を控えめにして燻製にした後、昆布巻きとして食べていたという記録も残されており、その呼称や利用方法には地域ごとの文化が息づいている。
一方で、ほっちゃれは自然界においても重要な役割を果たす。キツネやヒグマなどの哺乳類、カラスやワシ、フクロウなどの鳥類の餌となり、食べ残されたものは水生昆虫や微生物によって分解される。こうして海から運ばれた栄養は森や川へと還元され、多様な生きものを支える「海と森をつなぐ循環」の一端を担っている。



【山女魚】手拭い文生地 100%(オーガニックコットン) 
日本製 [織り:愛知・知多木綿 染色:岩手] 
サイズ:約32cm × 100cm

参考上代:2,200円 + 税






山女魚の語源
ヤマメには「山女魚」のほか、「鰥(やもお)」「也麻女」「山水鮭」「似嘉魚」など、時代や地域によってさまざまな漢字が充てられてきた。その語源には諸説あるが、古くは平安時代の『宇津保物語』や『栄花物語』に「やまめ」の語が見られ、室町時代の『節用集』には「鰥、ヤマメ、男寡」と記されていることから、「やまめ」は「やもめ(寡夫・寡婦)」と同義で、独り身を表す言葉であったと考えられている。



また、10世紀末に書かれたとされている『落窪物語』の「寡臥(やもめぶし)」や、井原西鶴『懐硯』(1687年)の「寡育(やもめそだち)」などの表現がある。こうした呼び名は、雌の多くが海へ下る一方、雄の多くが河川に残るヤマメの生活史を、鰥夫 (やもめ) の姿に重ねたことに由来するという説もある。一方、「山女魚」の表記は、江戸時代中期『本朝食鑑』元禄十年(1697年)に確認され、林甕臣の『日本語原学』昭和七年 (1932年)では「山鱒群れ(ヤママスムレ)」に由来するとの説も紹介されている。

■縁日について




縁日(えんにち)は、岩手県一関市で100年以上にわたり染めの仕事を続けてきた、京屋染物店が運営するブランドです。京屋染物店は、祭り半纏や浴衣、手拭いをはじめ、鹿踊や神楽など、東北各地に受け継がれる郷土芸能の衣装制作に携わってきました。

地域の文化や風土と向き合いながら培ってきた染色・縫製技術を生かし、縁日では衣服や手拭い、暮らしの道具をつくっています。流行や派手さを追うのではなく、使うほどに愛着が深まり、日々の暮らしに馴染んでいくものを届けること。そして東北の自然や文化、そこに暮らす人々の営みを、ものづくりを通して次の世代へ繋いでいくことを大切にしています。

「サクラマスのラストワルツ」×「縁日」のコラボレーション手拭いは、劇場公開日となる10月9日 (金)より映画館、公式ストア、または「縁日」の実店舗、オンラインストアにて販売開始。

【縁日 公式サイト】https://ennichi-satoyama.jp/
【縁日 オンラインストア】https://www.ennichi-shop.com/
【縁日(Instagram)】 https://www.instagram.com/ennichi_iwate/

【映画『サクラマスのラストワルツ』公式ストア】
https://casestudystore.com/collections/atroutinthestore

■作品情報



『サクラマスのラストワルツ』A Trout and the Last Waltz

製作年 : 2026年 | 上映時間 : 95分
言語 : 日本語 | ドキュメンタリー | DCP
劇場公開日:2026年10月9日
監督・構成・編集 : 坂本麻人
監修 : 森田健太郎
構成 : 若林輝
撮影 : 田中和也, 山口雄太郎, 澤木亮平, 奈良悠生水中撮影 : 山内創, 知来要, 草川城樹, 足立聡
音楽 : DAISUKE TANABE, YOSI HORIKAWA
キービジュアル : 永沢碧衣
イラスト : Paul Vecsei
企画・配給 : 一般社団法人Whole Universe
製作 : THE LIGHT SOURCE
配給協力 : 株式会社weroll



■あらすじ
川に生まれたヤマメは海へと旅立ち、やがてサクラマスとなって再び川へ帰ってくる。その旅路が森と海をつなぎ、流域の暮らしと文化を長い時間をかけて育んできた。しかし近代社会の発展は、その往還を次第に阻んでいった。防災や発電のために建設された数万基のダムや堰堤が川と海を分断し、放棄された森林は災害のリスクを高めている。温暖化対策として進められる再生可能エネルギーの開発もまた、自然と社会のあり方そのものを揺るがしていく。経済発展の陰で失われつつある自然と文化の軌跡を、サクラマスの生き様を通して問いかけていく。

【公式サイト】https://trout-lastwaltz.com
【Instagram】https://www.instagram.com/a_trout_in_the_film
【X】https://x.com/trout_inthefilm
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