株式会社新潮社は、片山杜秀著『反復する昭和史』を、本日8月19日(水)に発売しました。



2026年8月15日、日本は81回目の終戦の日を迎えました。
戦後80年以上が経ち、「薄れゆく記憶」が取り沙汰されるようになった今、たしかに昭和の時代はどんどん遠のいています。
しかし一方で、昨今のニュースには、どこか過去とオーバーラップするような状況が見受けられはしないでしょうか。たとえば、対米従属、保守・愛国、石油危機。あるいは、テロ、戦争、核の不安……。
8月19日発売の『反復する昭和史』(新潮新書)では、博覧強記で知られる思想史研究者・音楽評論家の片山杜秀氏が、過去を紐解くことによって、現在のこの国の姿を浮かび上がらせます。

【『反復する昭和史』目次より】
I 日本政治の背骨、ここにあり
二大保守政党という幻/検察で全部分かる1ページ昭和史講座/戦後政治は吉田・岸・鳩山&河野だけで分かる!/ロマン主義と機会主義──安倍晋三時代の追憶と反省 /翼賛・連立・大連立  ほか
II 「いつか来た道」忘れまじ
令和に平沼騏一郎は居るか?/真珠湾を忘れるな!/昭和17年のラスコーリニコフ──戦時期日本の罪と罰/銀幕を外れて光る螢かな──大本営発表に気をつけろ  ほか
III 不安と懐疑の物語
メディアの興亡/明治30年の“文明開化”と平成9年の“文明退化”/非常時と無駄と風流──名古屋御土居下物語/マイナとナチスとニューディール/「昭和百年」と「核」の時代  ほか
IV 表現者たちは何を見たか
戦後の偉大な2人の困った子供──大江と三島/革新の司馬遼太郎、保守の池波正太郎/油断と亡国──石原慎太郎の大予言/ごめんね、ベートーヴェン!  ほか
V 日本的、あまりに日本的な
令和の玉音を待ち望む/小林秀雄とエル・カンターレ/そのとき「正史」が途絶えた/号泣する日本──阿部詩選手と素戔嗚尊  ほか
VI 昭和100年、逝きし人の面影
ため息で歌へ舟唄──八代亜紀追悼/父と子の“王道楽土”──小澤征爾追悼/共産党体験の重要性について──渡邉恒雄と堤清二/篠田正浩と鬼女  ほか
VII 混迷と危機の時代、ふたたび
東條英機と習近平/ロシアの過去を振り返れば、アメリカの未来が分かるという話/第三次世界大戦を起こさない方法/ヒトラー・プーチン・ワーグナー/毛沢東・バカボンのパパ・トランプ大統領  ほか
VIII 破断か調和か、歴史の教訓
陸奥宗光と「臥薪嘗胆」/スカッとしてはいけません!/“親米国家”日本の完成/反米右翼と石油危機  ほか

■書籍内容紹介

戦後80年と「昭和100年」を過ぎて、時代は令和。だが今、妙に既視感のある場面が繰り返されている。国内に見る、親米、愛国、石油危機。世界に目を向ければ、テロ、戦争、核の不安――。歴史が再上演される今こそ、過去を参照せよ。往時の政治家、表現者、時代の当事者たちは、そのとき何を遺したか? 古今の書物を涉猟し続ける著者が綴った、現在と共鳴するエピソードの数々。「週刊新潮」人気コラムを書籍化。

■著者紹介:片山杜秀(かたやま・もりひで)



1963(昭和38)年宮城県仙台市生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、同大学法学部教授(専門は政治思想史)。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(吉田秀和賞、サントリー学芸賞)、『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』(司馬遼太郎賞)、『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』(芸術選奨文科大臣賞)など多数。 2026年、紫綬褒章受章。



■書籍データ

【タイトル】反復する昭和史
【著者名】片山杜秀
【発売日】8月19日(水)
【造本】新書判ソフトカバー
【定価】 1,056円(税込)
【ISBN】978-4-10-611134-1
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611134/
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