「夫が何となく別れたがっているのは、家族旅行を避けたりベッドを別にしたり、休日はひとりで何処か出掛けることが増えたこともあって、薄々とは感じていました。
一人息子は高校生で、家族と過ごすより自分の好きなように遊びたがって、三人でいる時間が減ったことも、夫にとってはよかったのかもしれません。
口下手で息子とも長い時間話すことのない夫は、自分の実家によく足を向けているのは、義母からかかってくる電話で何となくわかっていました。
ある日、『父親が病気になったから、介護のために実家に戻る』と言われ、驚いて『私に何かできることはある?』と尋ねたら、『家族のことだから』と詳細を話してもらえませんでした。
それから夫は家を空けることがさらに増えて、二ヶ月ほど経った頃、改めて『離婚したい』と言われました。
夫に深い愛情があるわけではないけれど、こんな状態で別れるなんて納得いかなくて突っぱねて、『家族なんだから、一方的に放り出すようなことはやめて』と再構築を提案しました。
夫は渋々といった様子で頷きましたが、結局は自分の親を大事にしたいだけで、無責任さに呆れましたね……。
正直に言えば再構築なんて私自身もあまり気が進まないのですが、私の収入だけで息子を進学させるのは難しくお金のためと割り切って、それからはなるべく夫の快適さを考えて食事や掃除にお小遣いも増やして、気が変わるように仕向けました。
友人に話したら『家庭に居場所がないって思っているのかもね』と言われ、息子にも父親との会話を増やすように言ったのですが、それこそ息子にとっては『今さら』で、家族の空気はなかなか変わりません。
夫は以前と変わらず実家に戻ることが増えて家族の時間は減る一方だし、私の努力をちゃんと見ている言葉もないし、何で私だけこんなに頑張っているのだろうと、虚しくなります。
夫の無責任さが許せなくて意固地になっているのもわかっているのですが、それでもいざ離婚となればやっぱり寂しさはあって、なかなか踏ん切りがつきません。
再構築って、相手も同じ気持ちでないと難しいのだと、つくづく実感します」(女性/40代/経理)
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再構築の理由が、夫婦の絆を取り戻すためではなく今の生活の継続になるとしても、やはり相手と気持ちが揃わなければ上手くいかないですよね。
自分の都合で離婚を切り出す配偶者に腹は立つけれど、それを許してしまえば苦しいのはこちらだけ、と思うといつの間にか離婚の回避だけが目的になることも。
別れてもいいとすでに決めている配偶者が、努力している自分を改めて肯定する機会は、よほど大きな関わりがない限り難しいともいえます。
それでも、自分の納得のためには力を尽くすことも、決して無駄ではありません。
























