「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(以下JCV)では、8月22日(土)~8月29日(土)まで、支援国の1つバヌアツを訪問し、現地視察を実施します。今回は、支援者さま7名と共に、エファテ島、エスピリトゥサント島(以下サント島)の村のコミュニティや診療所、出張ワクチン接種会場、UNICEF事務所、JICA、大使館などを訪問し、2010年より継続している、子どもワクチン支援の変化や現状を確認します。

【バヌアツ現地視察概要】
日 程: 8月22日(土)出発~8月29日(日)帰国
参加者: 支援企業7名(5社)、JCVスタッフ2名
訪問先: サント島(保健局、村のコミュニティ、母子保健クリニック等)
エファテ島(村のコミュニティ、学校、UNICEF、大使館、JICA等)
【2019年以来となるサント島の訪問】
今回訪れるサント島は、コロナ禍やバヌアツ唯一の国内航空倒産の影響もあり、7年ぶりの訪問となります。ダイビングやハイキングなどを楽しむリゾート地としても人気がある島ですが、中心地であるルーガンビルを除き、多くの人が自給自足の生活を営んでいます。
7年前の訪問時、島の多くの地域は、電波が届かずスマホも使えない場所がほとんどのため、出産の事実も“うわさ”で伝わってくるという状況でした。そんな中でも、診療所1つで地域に住む約2,000~3,000人の命を守るため、ワクチン接種から出産、一般的な病気まで全てに対応。看護師が最も遠い村まで森の中を5時間かけて歩き、出張ワクチン接種や子どもの健康診断を行うなど、小さな命を守るための懸命な努力が続けられていました。
今回の視察では、前回訪問時からコロナ禍を挟んでの7年間の変化や、現在の子どもたちの健康状況、ワクチン支援の現状を直接確認します。

エスピリトゥサント島の村
出張ワクチン接種会場に到着したバヌアツの看護師
【バヌアツの子どもワクチン支援】
バヌアツは、オーストラリア大陸の東にある、83の島々が南北約1,200kmにわたって広がる島国です。大半の人々は、畑でのキャッサバ芋や島キャベツの栽培、自生するバナナ・マンゴーの収穫などで自給自足の生活を営んでいます。
JCVが支援を始める以前のバヌアツは、多数の島に人口が散らばっているという地理的な特性から、ワクチンの運搬や温度を保ったまま運ぶコールドチェーンの整備に大きな課題を抱えていました。交通網が未整備なことも障壁となり、ワクチン接種率は低く、ヒブ(細菌性髄膜炎)による子どもの死者数が太平洋諸国で最も多い国となった年もありました。
2010年の支援開始後、JCVでは、「五価ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、B型肝炎、ヒブを予防)」、MMRワクチン(はしか、風疹、おたふく風邪を予防)などを支援。接種回数を減らすことで看護師やお母さんの負荷を軽減し、子どもたちが必要なワクチンをしっかりと接種できる体制を構築してきました。その結果、現在はワクチン接種が定着してきている一方、島によって接種率に大きな差があるなどの課題も未だ残されています。
※2022年作成。動画内にある五箇ワクチンの価格は、現在と異なります。
【途上国における感染症の脅威とJCVの子どもワクチン支援の成果】
ポリオ、はしか、破傷風などの感染症は、途上国においては日常の脅威として、日々、多くの子どもたちの命と笑顔を奪い続けています。その数は1日4,000人。20秒に1人の子どもたちが、ワクチンの接種をすれば防げるはずの病気で亡くなっています。
私たち、「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)は、途上国の子どもたちにワクチンを贈り、その命と未来を守る活動「子どもワクチン支援」を行う民間の国際支援団体です。感染症のワクチンの多くは安いもので1人分20円と、とても安価です。私たちはUNICEFや各国の保健省と協力し、1994年の創設以来、約1億4,000万人の子どもたちにワクチンを届けています。
皆さまのご支援により、昨年2025年は、ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの4カ国の子どもたちに、約1億1,775万円分のワクチンや関連機器を贈りました。


【団体概要】

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