AppleやBeatsも展開 「挑戦」続けるセブン-イレブンのガジェット 売れ筋商品を聞いてみた!

【そろそろ来るか?コンビニエンスガジェット・2】巷にあふれる便利なコンビニエンスストア。最近はオリジナルアパレルまで販売し始め、注目を集めているところもある。そんな中、充電器やモバ充といったスマホ周辺機器やガジェット類も充実してきた。こちらもそろそろ注目を集めてもいい頃合いではないだろうか。そこで今回、コンビニにおける、ガジェットの現状やラインアップについて大手3社に取材してみた。第2回は、セブン-イレブンだ(BCN・寺澤 克)。

ブランド品を多数ラインアップ 商品ディスプレーもリッチな仕様に

今回取材に対応してくれたのはセブン-イレブン・ジャパン 商品本部 グロサリー商品開発部 雑貨・出版 マーチャンダイザーの大村秀和さん。ガジェット以外にも幅広い商品を担当するため、農産物の畑の中でメディアの取材を受けたことまであるのだという。取材にはもう慣れっこといったところだろうか。さっそく話を聞いてみよう。

求められている機能について抜けや漏れがない売り場とラインアップを常に心がけています。そうした売り場を実現するべく、スマホ関連商品の売り場を一つのセットとして、各加盟店(フランチャイズ)への提案も続けてきたところです。

もちろん、そのお店の状況や客層によって、品揃えが変わることはあるかと思いますが、オーナー様の中には「どんな商品を置けば良いかわからない」といった声も多い。ですから、売り場の提案は、そうしたオーナー様でも、抜け漏れのないラインアップをつくれるメリットがあるんです。こうした取り組みを通して、「どのお店でもセブン-イレブンに行けば必要な商品がそろう」、そんな環境づくりに努めています。

例えば、このAnkerの店頭ディスプレーはスチール製になっています。Apple・Beats製品も同様なのですが、高級感もあり、何より各ブランドの製品だとわかりやすい形になっています。

そして、点数が多く、高価な商品もあるので、陳列しているのは商品画像を印字したダミーカードです。Google Play ギフトカードなどをイメージしていただければ、わかりやすいと思います。ダミーカードは、限られた売り場スペースの中で、ラインアップを充実させるための工夫とも言えますね。

この中には、弊社が取り扱っている、Apple、Beats、エレコム、Ankerといったブランドも含まれています。Ankerについては、7月に取り扱い数を14商品に拡大し、さらにラインアップを拡充しました。

Beatsとの連携を強化中 セブン-イレブン限定モデルも展開

Beatsとの連携は2年目になりました。

今回発売したのは、日本国内のセブン-イレブンでしか購入できないオレンジ色の完全ワイヤレスイヤホン「Solo Buds」です。こうした限定モデルの展開については、私たちが力を入れていきたい部分でもあります。

価格が1万2800円とかなり高額なため、現物を展示というのも難しく、こちらもダミーカードとして実際の売り場に並べています。

また、単価が高かったり、回転率がなかなか読みにくかったりといった課題もまだまだあります。ここはセブン-イレブンの「挑戦」の一つと捉え、どのようにお客様の手に渡りやすくするか、今後も検討すべきところだと思います。

「ほぼどこでも買える」を実現 Appleのイヤホンが人気集める

最も売れているのはイヤホンです。それもAppleの純正イヤホン「EarPods」ですね。昨年10月頃から、常に上位となっています。

次いで、ケーブル類。こちらはiPhoneのLightningケーブルからType Cケーブルへの需要の変化が大きく進んでいるところです。

特にセブン-イレブンは、例えばAppleの商品なら、ほぼ全国で購入することが可能です。しかも公式ストアと同じ値段。信頼のブランド品がほぼどこでも手に入るという認知も、ある程度広まっているのか、「普段使っているもの」「安心・信頼できるもの」として選ばれる傾向も強いのではないでしょうか。

イヤホンもケーブルもそうなんでしょうが、やはり、出先で壊れてしまったりですとか、緊急で購入されていくのが多いんじゃないでしょうか。

具体的な年齢構成でいうと、一番多いのは30~40代です。その中では、40代の男性、次いで30代の男性が多いです。それに続くのは30~40代の女性。主な属性は、全体的にビジネスユーザーとなります。

ちなみに、Appleのイヤホンの売れ行きについては、海外インフルエンサーが愛用していたことも追い風になったのではと分析しています。また、iPhone15以降は、コネクタがType-Cに変わった事でケーブルもType-C中心の売れ方への変化にも影響しているのではないでしょうか。

主要駅や空港や学校、病院ですと、特に充電器の需要が高いですね。空港は主に外国人観光客が旅行先で購入するケースが多いようです。

それと自動車での移動が主な地方部では、車載商品。以前、アンカーのカーチャージャーに全面的に入れ替えを行ったのですが、その時には一時的に在庫が切れてしまい各店舗から問い合わせがあったくらい。それだけの需要があります。

セブン-イレブンではどのガジェットが売れている? 上位商品を紹介

Apple「EarPods(USB-C)」

よく売れているのはAppleのEarPodsです。こちらは、最近のトレンドに合わせてType-Cが人気でした。

Apple「EarPods(Lightningコネクタ)」

そして、Lightning接続対応モデルも売れ筋の一つです。Type-Cコネクタに主流は変化していますが、iPhoneユーザーには、まだまだLightning端子を採用したモデルを愛用されている人が多いのでしょう。

Anker「充電通信ケーブルCtoC 0.9m」

また、ケーブルの商品になりますが、AnkerのC to Cケーブルでは一番短い0.9mも売れています。短いものが選ばれるのは、取り回しを意識してのこととお買い求めやすい価格帯である事が理由だと思われます。

「つい欲しくなる!」限定モデルの発売など 若年層にも支持を広げたい

ニーズの変化に対応しながら、機能に抜けや漏れがないラインアップを維持していく。これは引き続き続けていきます。ですが、お客様が手に取る「楽しさ」という点では、まだ十分ではないと考えています。

現状のメイン購買層は30~40代。今後の展開も見据えれば、若年層に支持されることがポイントの一つだと考えています。そのためには、機能性だけでなく、限定カラーや限定モデルといった「これが欲しい!」をくすぐる楽しい商品も必要となってくるでしょう。

Beatsの限定カラーを販売したのは、そういった意味での「挑戦」だったわけです。今後もメーカー様と連携し、「ワクワクする商品」の展開を考えていきたいです。

最終的には「このガジェットがあるからセブン-イレブンに行きたい」と思っていただける、そんな売り場を展開できればうれしいです。