(株)以友社は、人文書出版で知られる(株)以文社(1971年創業)より独立(2025年創業)しました。1年間の準備期間を経て、今夏に最初の書籍(2冊)を刊行します。

創業55年を迎えた人文書出版の(株)以文社では、部門独立に伴い、新会社・以友社を設立いたしました(以友社書籍は以文社を通じて各取次に搬入いたします)。
以文社の品切れ・絶版書籍の復刊事業を手がけるとともに、独自レーベルとして人文書・一般書籍の新刊を発行・発売していきます。


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2026年8月には、篠原雅武/ティモシー・モートン/ビョークの『増補新版 複数性のエコロジー』、唐澤太輔『粘菌哲学』の2冊を刊行いたします。


篠原雅武×T・モートン×ビョーク『増補新版 複数性のエコロジー』(8/12発売)

篠原雅武、ティモシー・モートン、ビョーク『増補新版 複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学』(8/12発売)

以文社より2016年に刊行した篠原雅武『複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学』では、長らく都市空間の「荒廃」を問題にしてきた著者が、「自然」概念を刷新し新たなエコロジー思想を展開するティモシー・モートンの哲学との出会いを通じて、人と人間ならざるものの新しい関係のあり方を思考した意欲作でした。

「人新世」という言葉も、現在では一般にも広く知れ渡っていますが、その「人新世」を引き受けた人文学の先駆けとなり、まだ当時は日本で1冊も翻訳書が出ていなかったティモシー・モートンの思想を本格的に紹介・導入した書籍となりました。

著者の篠原氏は、モートン作品に触れるだけでなく、モートン本人に直に対面、実際の対話を通して、本書を書き上げました。千葉・幕張の埋立地をフィールドワークしながら、現代都市は「うつの空間」になっているというモートンの言葉を頼りに、思索を深めていきます。篠原氏とモートン氏の対話は、「ティモシー・モートン・インタビュー2016」として同書に収録。

刊行後、重版された同書ですが、長らく品切れの状態でした。以文社の品切れ・絶版書籍の復刊事業も手掛ける以友社の立ち上げに伴い、初版刊行より10年を経た2026年8月に、装いを新たに増補新版を制作、お届けする次第です。

増補新版に伴い、モートンの愛読者で知られる世界的アーティストのビョーク(Bjork)と、モートンの往復書簡を訳出し、旧版付録の「ティモシー・モートン・インタビュー2016」と合わせて、特別収録しました。

加えて、この10年のうちに、インドの歴史学者ディペシュ・チャクラバルディとの出会いを経て、より問いを深化させた篠原氏による書き下ろし「人為と惑星」を掲載。人間と人間以外の存在を含む、エコロジカルなケアの始まりを告げる一書です。

【目次】
序 章
第1章 アンビエント・エコロジーへ
第2章 荒廃のエコロジー
第3章 「もの」のエコロジー
第4章 幕張ダークエコロジー
第5章 死んでゆく世界と一緒にいること
第6章 内的空間へ
終 章
注 解
ティモシー・モートン・インタヴュー 2016
ティモシー・モートン×ビョーク往復書簡
人為と惑星
増補新版 あとがき


【書籍概要】
書名:増補新版 複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学
著者:篠原雅武+ティモシー・モートン+ビョーク
価格:本体3500円+税
仕様:四六判並製(ソフトカバー)、416ページ
ISBN:978-4-7531-0600-4
発行:以友社
発売:以文社

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唐澤太輔『粘菌哲学』(8/19発売)

唐澤太輔『粘菌哲学』(8/19発売)


2026年8月はもう1冊、新刊をお届けします。唐澤太輔『粘菌哲学』です。
長年、南方熊楠の思想を研究してきた唐澤太輔氏。秋田公立美術大学に赴任したことを契機に、大学校内で粘菌を採集し、顕微鏡で観察する日々を送りながら、改めて熊楠の思想と年金の存在の関係についての思索を深めていきます。
動物と植物、生と死を超越する粘菌にインスピレーションを受けたアート実践、熊楠が影響を受けたとされる華厳思想を手引きに、南方熊楠が粘菌に見た哲学の深淵へと分け入っていく本書では、人間中心主義が瓦解しつつある今日、熊楠思想の現代的意義へと迫ります。
とりわけ、「台湾植物学の父」とも称され異端の植物学者・早田文藏が描くダイアグラムと、熊楠の粘菌マンダラの偶然の重なりを指摘する部分は、非常にスリリングな一章となっています。

さらに本書では、カラー口絵で、著者の唐澤氏が撮影した粘菌の、妖しく美しい写真を多数掲載。熊楠が実際に見たであろう、粘菌の不思議を体感いただけます。


ススホコリの変形体 撮影:唐澤太輔

ハチノスケホコリの子実体 撮影:唐澤太輔


【目次】
まえがき
序 章
第一章 粘菌哲学の視座―― 触覚と原形質流動
第二章 粘菌と華厳思想
第三章 tactに関する哲学的考察
第四章 早田文藏のダイアグラム―― 四次元的分類法へ
終 章
あとがき



【書籍概要】
書名:増補新版 複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学
著者:篠原雅武+ティモシー・モートン+ビョーク
価格:本体3500円+税
仕様:四六判並製(ソフトカバー)、416ページ
ISBN:978-4-7531-0600-4
発行:以友社
発売:以文社

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