
株式会社LITALICO(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥)が運営する、働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」は、9月1日の「防災の日」に合わせ、障害のある方に向けた「福祉×防災」に関する新しいコンテンツを公開いたしました。
これに伴い、LITALICO仕事ナビに会員登録している障害や難病のある方を対象に「防災への備えと避難に関するアンケート調査」を実施したほか、跡見学園女子大学教授で日本災害福祉学会共同代表理事の鍵屋一先生への特別インタビュー、および日本災害福祉学会の取材記事も公開いたします。(インタビュー・取材は順次公開予定)
障害のある方が、いざというときに命を守り、安全な避難生活を送るための具体的な備えや周囲との連携方法について、リアルな声と専門家の知見を交えてお届けします。
▼【特集ページ】記事の全文・防災チェックリストはこちら(無料)
https://snabi.jp/article/787
▼【井上雅彦先生(鳥取大学 大学院 教授/LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー)より】
障害のある方の防災対策は、一人ひとりの障害特性や家族や地域の状況によって、避難のタイミングや必要な備えも異なるため、ご本人やご家族の状況に合わせた「個別の避難計画」を立てることが大切です。
例えば、日常的に服薬されている方や障害者手帳をお持ちの方は、周囲に配慮のニーズを知らせるための手帳のコピーや処方箋のコピーを避難袋に入れたり、感覚過敏を和らげるグッズを備えたりと、一般的な防災用品にプラスした個別の準備があると思います。
防災の備えは必要だと頭で分かっていても、一人で進めるのはなかなか大変なものです。だからこそ、一人で行うのではなく、周囲の人たちと楽しみながら準備を進めていけるような機会や活動が所属機関などで提供されるとよいと思います。
【今回の発表のサマリー】
- 当事者アンケート:避難生活への不安の実態や、障害や特性に合わせた「自分に必要な備蓄・グッズ」など、当事者のリアルな防災意識を公開
- 障害のある方の防災特集ページを更新:防災チェックリストや当事者体験談など、防災に関する記事をまとめて確認
- 鍵屋一先生インタビュー・学会取材:災害対策における「公助」と「共助」の重要性、福祉の専門家がどう備えているのかなどを紹介
1.アンケート結果:避難生活への不安と当事者の声
災害時の避難生活、回答者の大多数が不安。大きな障壁は「避難所の環境(音・光・過密など)」
LITALICO仕事ナビに会員登録する障害や難病のある方を対象に、災害時の避難生活への不安度を尋ねたところ、「とても不安(56.5%:26名)」「やや不安(34.8%:16名)」と回答者の大多数(91.3%:46名中42名)が心理的負担を感じていることが分かりました。
特に不安を感じること(複数回答)としては、「避難所の環境(騒がしさ、明るい照明、過密状態など)に耐えられるか」が38件で最多、次いで「トイレやお風呂など、衛生面の対策(35件)」、「服用している薬や医療器具の備えが何日分あれば足りるか分からない(27件)」、「困ったとき、必要な配慮やケアを相談できる支援者がいるのか(27件)」「薬や医療器具が足りないとき、入手できるのか(27件)」が上位に挙がっています。

「環境への不安」から在宅避難を想定する声多数。当事者のリアルな実践例
避難先として想定している場所(複数回答)を聞いたところ、集団生活を行う「指定避難所(63.0%:29件)」、「在宅避難(58.7%:27件)」と回答した方が多くいました。住み慣れた自宅で過ごせるように平時からの備えを重視する声や、自分に合った環境を選択しようとする姿勢がうかがえます。【当事者が実践するリアルな備え(アンケート自由記述より一部抜粋)】
「うつ状態がひどいと避難先へ行くのこともできなくなるので、食料品の備蓄は多めにしておいた方がいいです」
「避難用品や薬の準備は早めに」
「無理に周りの環境に合わせない」
「私のように『目に見えないハンデ』がある場合、大勢が集まる避難所に留まるよりも、在宅で安全なのであれば自宅に待機しようかと考えています」
2.詳細レポート・解説記事のご案内
LITALICO仕事ナビでは、今回のアンケート集計結果をまとめた詳細記事に加え、防災に役立つ各種解説記事を公開しています。
▼【特集ページ】防災チェックリストなど、防災に関する記事の一覧はこちら(無料)
https://snabi.jp/article/787
▼ 当事者のリアルな声や、今日から取り組める具体的な備えのアドバイスはこちら
- 調査レポート本編: https://snabi.jp/article/1042
- 解説記事:https://snabi.jp/article/1039
▼ 平時からの登録・備えとして重要な制度「個別避難計画」の解説はこちら
- 解説記事【避難行動要支援者名簿と個別避難計画とは?(監修:白神 晃子先生)】 https://snabi.jp/article/976
3.専門家インタビュー・学会レポート(順次公開予定)
■ 跡見学園女子大学 鍵屋一先生インタビュー:「公助」と「共助(近助)」で守る命
跡見学園女子大学の鍵屋一先生に、災害対策における「公助」と「共助」の重要性を伺いました。一般の避難所は音や光が負担になることが多いため、在宅避難や車中泊などの多様な選択肢を事前に検討しておくことが大切です。支援者とともに個別避難計画を作成し、日頃から頼れる関係性を築くためのヒントを紹介します。
■ 日本災害福祉学会レポート:2026年7月25日(土)開催
2024年9月に設立された「日本災害福祉学会」のフォーラム取材レポートです。能登半島地震の被災地支援の実践から、平時から行う個別支援、福祉・医療など多職種が連携した包括的なサポート体制の重要性などが語られました。要配慮者の災害関連死を防ぐため、福祉の専門家がどう備えているのか、学会での様子をお届けします。
【防災特集ページ 監修者プロフィール】
井上雅彦先生
- 鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授(応用行動分析学)。公認心理師/臨床心理士/自閉症スペクトラム支援士(EXPERT)。大学教員として勤務する傍ら、阪神・淡路大震災以降、東日本大震災、西日本豪雨など数多くの被災地へ入り、障害のある人やその家族への支援活動を行っている。
▼データの引用・転載に関するお願い
本調査のデータを引用・転載される際は、必ず以下のご対応をお願いいたします。
- 出典元の明記:「LITALICO仕事ナビ調べ」
- 第2回データレポート記事のURL:https://snabi.jp/article/1042
「LITALICO仕事ナビ」は、「障害のない社会をつくる」というビジョンの実現に向け、今後も障害のある方が自分に合った環境を見つけ、主体的に活躍し共に成長できる社会を目指して、課題解決に向けた情報発信を行ってまいります。
【調査概要】
調査名:防災への備えに関する実態調査
調査期間:2026年7月19日~2026年8月3日
調査対象:LITALICO仕事ナビに会員登録している障害や難病のある方
有効回答数:46
調査方法:インターネット調査

【LITALICO仕事ナビについて】
「LITALICO仕事ナビ」は、障害のある方の「働く」を支援する就職情報サイトです。2018年3月のサービス開始以降、障害者雇用に特化した求人情報や、就職活動に役立つ記事、福祉事業所の情報などを提供しています。特に、合理的な配慮の項目を明記した求人が豊富で、障害のある方の就職・転職活動を強力にサポートしています。
【株式会社LITALICOについて】
LITALICOは、「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、発達障害ポータルサイト「LITALICO発達ナビ」、障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」のインターネットプラットフォームを軸に、障害分野で様々なサービスを提供しています。障害のある当事者向けサービスである、就労支援サービス「LITALICOワークス」及び、ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」に加え、障害のある子どもの家族向けライフプランニングサービス「LITALICOライフ」や業界全体の質向上に寄与する福祉施設向け業務支援サービスを展開しています。一般教育領域でもIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」を展開している他、学校現場の特別支援教育を支えるICTサービス「LITALICO教育ソフト」を提供しています。2016年3月に東証マザーズに上場、2017年3月に東証一部に市場変更、2022年4月にプライム市場に移行しました。詳細はhttps://litalico.co.jp/をご覧ください。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事







