解像度が高ければ、情報量も多く表示させやすい。左から1920×1200「iPlay 50 mini Pro」と「iPlay 60 mini Pro」、2560×1600の「iPlay 80 mini Turbo」

「スマートフォンの画面は狭くて……」と嘆くそこのあなた。タブレットはいかがだろう。特に8インチ前後のタブレットは片手で持てて、情報量も多く普段使いにオススメだ。とはいえ「お高いんでしょう」と敬遠している人も多いことだろう。確かに、人気のiPad miniは高級品だ。最新第7世代では、一番安いストレージ128GBのWi-Fiモデルでも、アップルストア価格で9万9800円。SIMも使えて容量が512GBのWi-Fi+Cellularモデルになると17万6800円。まずは10万円コースから、となると、ちょっと気軽に買える値段でもない。ところが、Androidのタブレットなら、2~3万円台と格安で、そこそこの働きをしてくれる。YouTubeを見たり、メールを確認したり、Webを閲覧したりするような軽いタスクなら、手ごろなAndroidのタブレットで十分だ。

2023年、それまでとても気に入って使っていた、ファーウェイの8.4インチタブレット「MediaPad M5 8.4 LTE」が寿命を迎えた。代替機を探し回った結果選んだのが、ALLDOCUBEの8.4インチタブレット「iPlay 50 mini Pro」だ。ALLDOCUBEこと、深セン市欧度利方科技有限公司は、2008年設立の中国・深センにあるメーカー。中国国内のタブレットメーカーとしてはTOP3に入る規模だという。その同社が8月に発売したばかりの新製品「iPlay 80 mini Turbo」に、とある理由で飛びついた。購入の決め手は解像度。8.8インチで2560×1600(WQXGA)だったからだ。発売特価で2万9999円と、ギリで3万円を切る価格だったことも大きい。現在もクーポンなどを使えば、楽天やアマゾンで3万円台前半で販売されているようだ。実は「MediaPad M5 8.4 LTE」が2560×1600だった。8インチクラスでこの解像度はオーバースペックと感じられるかもしれないが、そんなことはない。これくらい解像度が高ければ、文字の滑らかさも1ランク上。さらに、小さな文字をたくさん詰め込めるので、情報量も上げやすい。この解像感を求めていたのだ。iPad miniが2266×1488なので解像度では上回っている。

「iPlay 50 mini Pro」の後継「iPlay 60 mini Pro」も続いて購入したが、いずれも解像度が1920×1200(WUXGA)。かなり物足りなかった。その後発売された「iPlay 70 mini Ultra」は待望の2560×1600のディスプレイを採用したが、GPSなしでも発売特価で4万円弱、現在でも4万円台前半と高価。この4月に発売された「iPlay 80 mini Ultra」も解像度は2560×1600だが発売特価で5万円弱、現在でも6万円弱と食指は動かなかった。「iPlay 80 mini Turbo」は、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hzでなめらか。ようやくファーウェイタブレットの代替機が見つかった気がする。一方、総じてALLDOCUBEのタブレットの「ツクリ」は若干華奢だ。この辺りはファーウェイのタブレットと比べると見劣りがする。しかし「iPlay 80 mini Turbo」は厚さ6.95mmで295gと、300gを切る超軽量モデルなので、手に持っていても疲れにくい。

同社のWebサイトでは、モバイルデバイスの性能を測るAnTuTuベンチマークは85万以上と謳っている。今回購入したモデルで実測したところ、79万7890とかなり低めだった。とはいえ手持ちの「iPlay 60 mini Pro」の実測値が50万7431だったので、57.2%分の性能向上があったわけだ。操作感も若干スムースになったように思う。個々の値では、「iPlay 60 mini Pro」比でCPUやGPUの値はそれぞれ53.8%、66.2%向上しており順当なところ。使用感などを表すUXでは、28万8924と、132.9%も数値が上がった。しかし、メモリー関連の値が11万2744と、「iPlay 60 mini Pro」の12万9166より12.7%も下回っていたのはかなり気になった。もしかすると昨今のメモリー価格急上昇のあおりを受けてメモリーのグレードを落としたのかもしれない。新製品はメモリーの性能が落ちた分をCPUのパワーアップでカバーして全体的な性能を維持しているようだ。普段のブラウジングや動画視聴では問題なさそうだが、巨大ゲームの初回インストールや大型アップデート、大容量ファイルの書き込み時には待ち時間が長くなる可能性がある。ちなみに、最新のiPad miniのAnTuTuベンチマークの値は150~160万あたりなので、歴然とした性能の差があることは確かだ。

「原神」のような重量級のゲームを楽しみたいなら、iPad miniが最有力だろう。しかし、そんなにがっつりゲームをするわけでもない、ということなら、はるかに安い中華タブレットでも十分に活躍できる。「iPlay 80 mini Turbo」は4G LTE対応なので、SIMを入れれば通信も通話も可能だ。もちろんSIMなしでもWi-Fiでネットが使える。通信はスマホのテザリングで賄うという手もある。また、タブレットをWi-Fi接続し、アクセスポイントモードにすれば、Wi-Fiの中継器としても使える。スマホ+タブレットというスタイル、オススメだ。(BCN・道越一郎)