過去最多となる全国70チームの中から選ばれたファイナリストが、未利用魚・低利用魚などを活用した開発へ。11月15日(日)、渋谷でグランプリを発表

全国の高校生が、地域の海が抱える課題に向き合い、未利用魚や低利用魚などの「LOCAL FISH」を活用した商品を企画・開発するアイデアコンテスト「LOCAL FISH CANグランプリ2026」(主催:一般社団法人ローカルラボ)。今年は全国から過去最多となる70チームがエントリーし、一次審査、二次審査を経て、決勝大会に進出する9チームが決定しました。
これから9チームは、11月15日(日)の決勝大会に向けて、地域の水産事業者や専門家と連携しながら、本格的な商品開発をスタートします。高校生たちが向き合うのは、単なる「商品づくり」ではありません。「獲れるのに十分に利用されていない魚がある」「漁業の担い手が減っている」「地域の水産物の魅力が十分に知られていない」「海の環境や資源を未来へどうつないでいくか」それぞれの地域が抱える海の課題を見つめ、高校生ならではの自由な発想で、その解決につながる新しい商品を生み出します。

全国70チームから、決勝進出9チームが決定
「LOCAL FISH CANグランプリ2026」には、全国から70チームが応募。一次審査を通過した33チームが、オンラインによるプレゼンテーション形式の二次審査に挑戦しました。地域の海が抱える課題への着眼点、LOCAL FISHを活用するアイデア、商品としての可能性、地域とのつながりなどを総合的に審査した結果、決勝大会へ進出する9チームが決定しました。選ばれた9チームは、これから約2か月間にわたり、地域の生産者や水産事業者、専門家などと連携しながら、アイデアを実際の商品へと形にしていきます。高校生のアイデアが、地域の海の課題を解決する「商品」としてどのように生まれ変わるのか。決勝大会では、完成した商品の発表とプレゼンテーションを通じて、グランプリを競います。

高校生が「海の課題」を商品開発で解決する
今年で6回目を迎える「LOCAL FISH CANグランプリ」は、高校生が地域の海について学び、その土地ならではの水産資源や課題、魅力を「商品開発」という形で発信する実践型のプロジェクトです。これまで「魚」に限らず、地域によっては貝類や海藻なども含め、その地域で十分に活用されていない海の資源に目を向けてきました。高校生の柔軟な発想と、地域の水産事業者・専門家が持つ知識や経験を掛け合わせることで、「食べる」「買う」という身近な行動から、海の課題を考えるきっかけを生み出すことを目指しています。今回決勝へ進出する9チームが、それぞれの地域の海をどのように捉え、どんな課題に向き合い、どのような商品を生み出すのか。11月15日の決勝大会では、9チームの挑戦の集大成が発表されます。


LOCAL FISH CANグランプリ2026


二次審査概要
募集対象:日本国内の高校生・高等専門学校生(3年生まで)、中等教育学校生(4~6年生)
     個人もしくはチームでの応募
審査対象:一次審査(動画審査)を通過した33チームが対象
審査形態:オンラインでのプレゼンテーション審査
審査基準:「海や地域が抱える問題や課題を明確にできているか。」「商品を開発するこ
     とが、その問題や課題の解決に結び付きそうか。」「商品性はどうか。」「質疑応
     答を含めた発表はどうか。」等の指標を用いた総合評価

■ 決勝大会(最終審査)進出チーム 

■ 決勝大会(最終審査)進出チームコメント
【1】岡山高等学校

商品の名前:シマレットのぎっしりフレーク
【岡山県】ボラ私たちが活動する白石島では、この約50年間で人口が約7割減少し、地域の活力低下が大きな課題となっています。その要因の一つが、水産資源の減少による漁業の衰退です。私たちは、これらの課題を解決し地域を活性化するため、これまであまり活用されてこなかった「ボラ」に着目し、商品開発に取り組みました。この商品を日本だけでなく世界へ発信し、白石島の魅力と新たな可能性を広く伝えていきたいと考えています。




【2】島根県立浜田水産高等学校

商品の名前:シイラのガーリックオイル漬け
【島根県】シイラ若年層を中心に魚離れが進む中、地元・島根県で水揚げされるシイラを活用し、島根ならではのお土産として国内外へ発信していきたいと考えています。シイラがもっと身近な魚となり、多くの人に親しまれることで、魚離れの解消につながる未来を目指します。



【3】佐賀県立唐津南高等学校

商品の名前:べらんこぐい
【佐賀県】ベラ自分だけの課題魚を見つけたいという思いから、来る日も来る日も魚釣りを続けました。そこで出会ったのが「ベラ」です。ベラはよく釣れる魚ですが、唐津ではあまり食べる文化がなく、多くが有効活用されていませんでした。そこで、佐賀県鹿島市の郷土料理「ふなんこぐい」をヒントに商品を開発しました。
この商品を通して地域に貢献し、将来は佐賀の海の価値を高められる漁師になりたいと考えています。



【4】北海道留萌高等学校

商品の名前:カズチー親子ふりかけ
【北海道】にしん私たちの地元・留萌市は、塩数の子の国内生産量日本一を誇る「数の子のまち」です。しかし、数の子はおせち料理の食材というイメージが強く、日常的に食べられる機会は多くありません。そこで、「お正月以外にも数の子を楽しんでほしい」という思いから、井原水産の人気商品「カズチー」をヒントに、「カズチー親子ふりかけ」を開発しました。
この商品を通して、数の子の新たな魅力を発信し、留萌市の活性化につなげていきたいと考えています。



【5】福島県立須賀川桐陽高等学校

商品の名前:桃薫る恵比寿ヒラメのデュグレレ風
【福島県】恵比寿ヒラメ福島県沖は、暖流と寒流が交わる全国有数の「潮目の海」として知られ、この海で育った魚は全国でも高く評価されています。しかし、東日本大震災の影響に加え、海洋環境の変化によるヨコエビの食害など、水産業を取り巻くさまざまな課題を抱えています。私は、こうした課題の解決につなげたいという思いから、この商品を開発しました。未利用魚を缶詰として新たな価値へと生まれ変わらせ、福島の水産業の活性化につなげていきたいと考えています。



【6】静岡県立焼津水産高等学校

商品の名前:食べる柚子ポン酢
【静岡県】イスズミ私たちは、価値が低く、磯焼けの一因ともなっている「イスズミ」に着目しました。「食べる柚子ポン酢」を開発することで、イスズミをおいしく味わえる新たな食べ方を提案し、未利用資源の価値向上と地域資源としての継続的な活用につなげていきたいと考えています。



【7】開智日本橋学園高校

商品の名前:TOKYO BAY RISOTTO ~黒鯛のトマト仕立て~
【東京】クロダイ東京湾は、昭和初期まで海苔の生産額が日本一を誇っていました。しかし近年は、海水温の上昇によりクロダイが増加し、海苔への食害が深刻化しています。そこで私たちは、クロダイを「食害魚」ではなく東京湾の新たな地域資源として捉え、商品を開発しました。この商品を通して、クロダイの新たな価値を発信するとともに、持続可能な海づくりに貢献していきたいと考えています。



【8】長崎県立佐世保南高等学校

商品の名前:和華蘭フィッシュ&チップス
【長崎県】アイゴアイゴは藻場の衰退・消失の一因となっており、長崎県内の各地で課題となっています。このままでは、長崎の豊かな海の環境や生態系への影響が懸念されます。そこで私たちは、アイゴを活用したチップスを開発しました。この商品を通して、海洋環境の保全と地域経済の活性化につなげるとともに、長崎の魅力が詰まった新たなローカルフードとして、地元の方々や海外の方々にも親しまれる商品を目指しています。



【9】大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校

商品の名前:「だーっちょ!」
【大阪】がっちょ大阪湾で水揚げされる「がっちょ」は、おいしい魚でありながら、サイズが小さいことから市場価値が低く、十分に活用されていません。そこで私たちは、がっちょのだしに着目し、サイズに左右されることなく活用できる「たこ焼き専用スープ」を開発しました。この商品を通して、がっちょの新たな魅力を発信し、日本中で親しまれる魚にしていきたいと考えています。



■今後のスケジュール
商品開発
地域の方々と連携しながら、実際に商品開発を行っていきます。商品開発までの様子は、公式Instagramから確認いただけます。
Instagram:@localfishcan

決勝大会(最終審査)
決勝大会に進出する9チームが、地域と連携しながら開発した商品とプレゼンテーションで挑み、最優秀賞(グランプリ)を決定します。
日時:2025年11月15日(日) AM
場所:東京都渋谷区

審査員:未定

過去の大会でプレゼンテーションのあったLOCAL FISHたち

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