~「目立った実績がないから」と志望理由が書けない生徒に対し、教員は「やりたいことの言語化が不足だ」と指摘~
株式会社NOLTYプランナーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:細野 肇)は、300名の生徒・297名の教員を対象に、年内入試の進路指導と振り返り習慣に関する実態調査を実施しました。
■調査背景
大学入試において総合型選抜や学校推薦型選抜の割合が拡大する中、生徒には「自己理解力」と「言語化力」がこれまで以上に求められています。しかし、実際の教育現場では、「書けることがない」「やりたいことが分からない」と悩む生徒が多く見られます。
NOLTYプランナーズでは、この根本原因を「生徒の『できているつもり』と教員の『まだ不十分』という評価の間にギャップがある」と仮説を立て、以下の2点を目的として調査を実施しました。
- 生徒と教員の間にあるギャップをデータによって明らかにする
- 自己理解と言語化を促す手段として、どのような記録習慣が有効かを検証する
■調査概要
- 調査対象:高校生・高校教員
- 調査期間:2026年7月15日~2026年7月27日
- 有効回答数:高校生300名・高校教員297名
- 調査方法:Webアンケート
■調査サマリー

生徒と教員の認知ギャップを調査したところ、
- 自己管理と振り返りにおいて、62.7%の生徒は「自分はできている」と認識しているが、57.2%の教員は「できていない」と指摘
- 最も生徒が不安視しているのは「実績がないこと」(36.5%)である一方、教員が生徒に対して感じている最大の課題は「やりたいことが言語化できない」(37%)
年内入試について調査した結果、
- 総合型選抜・学校推薦型選抜を前向きに検討する生徒が53%に達する一方、志望理由を自分の言葉で明確に説明できる生徒はわずか19.7%
■調査結果
●6割の教員が直面するギャップ:簡単な記録で満足する生徒と深い思考を求める教員

自己管理や振り返りにおいて、生徒の62.7%が「できている」と認識する一方、教員の57.2%は「できていない」と評価しており、明らかなギャップが生じています。また、言語化能力においても、生徒の約3割が自信を持つ一方で、教員の約半数はスキル不足を課題として認識しています。
その根本原因は、双方の「できている」基準のズレにあると推測されます。具体的には、生徒は簡単な内容の振り返りで、容易に「できている」と認識しがちなのに対して、教員は他者に説明できるような深い内省と言語化を求めています。こうした認識のズレこそが、現場の指導を難しくしている壁となっていると考えられます。
●約4割の生徒は「実績」への不安に陥り、内発的動機の「言語化」を見落としている

生徒が過去の優れた実績を求める一方で、教員は実績より「過去・現在・未来」を一連のストーリーで語る力を求めています。総合型選抜でアピールしようと考えていることの違いが浮き彫りとなりました。
●総合型選抜への関心は高いが、志望理由の言語化の準備が追いついていない

生徒の53%が総合型選抜・学校推薦型選抜を検討していると回答しましたが、志望理由を自分の言葉で明確に説明できる生徒はわずか19.7%にとどまっています。年内入試への関心の高さがうかがえる一方で、準備があまり進んでいないという結果でした。
●「振り返りができていない」生徒は、約半数が「何を相談していいか分からない」

振り返りが十分にできている生徒は、進路相談の際に「自分の考えがまとまっていない」という点を最も気にかけています。これに対し、振り返りが不十分な生徒は「そもそも何を相談すればよいのか分からない」ことが懸念となっています。
日々の出来事や考えを書き留める習慣がある生徒は、相談の場面で「話せる材料」をあらかじめ手元に持っているため、いざという時に「何を相談すればいいか分からない」という迷いが生まれにくくなると考えられます。
特に手書きで記録する場合、書く行為そのものが頭の中の漠然とした考えを一度言葉に変換する作業となるため、この反復が「振り返る力」や「言語化力」を自然と鍛えていくと推測されます。実際、記録方法別に分析すると、手帳を利用する生徒は自己理解や言語化においてよりできている傾向が見られました。
●手帳利用者の51.6%は「自己管理が十分にできている」とし、スマホアプリ利用者を大きく上回った

記録方法別で分析すると、手帳を利用して記録する習慣を持つ生徒が、自己理解や言語化においてよりできている傾向が見られました。手帳利用者の51.6%が「自己管理・振り返りができている」とし、「口頭でスムーズに伝えられる」生徒も38.7%とスマホアプリ利用者を大きく上回りました。手帳という物理的な媒体に手書きで記録・振り返るプロセスが、深い思考整理とコミュニケーション能力の向上に繋がっていると考えられます。
■まとめ:調査から見た現状と課題
本調査を通じて、「振り返り」と「言語化」について、「できている」と考えている生徒と、「まだ不足している」と考えている教員という認識のズレが確認されました。また、アピールできる実績を重視している生徒と、実績より「本当にやりたいことを明らかにする」ことを求めている教員というギャップが見られました。
さらに、振り返りが進んでいる生徒は「どのようなことを相談したらいいのか」に迷いを抱えており、逆に振り返りが十分できていない生徒は、そもそも教員に相談すること自体に不安を感じていることが分かりました。
なお、日常的に手帳を使って学習や生活を記録している生徒ほど、振り返りや言語化に対する自己評価が高い傾向も確認されました。相談時の迷いや言語化の課題に対し、日々の記録の積み重ねが助けになることが、今回の調査結果からもうかがえます。
NOLTYプランナーズは、生徒の自己理解と教員の伴走を支える具体的なソリューションを提供しております。今後も教育現場の声に耳を傾け、先生方とともに教育のアップデートに貢献してまいります。
▼詳細・問い合わせはこちらへ
https://www.noltyplanners.co.jp/schola/contact/
株式会社NOLTYプランナーズ
日本能率協会マネジメントセンターより2011年に分社化。主な事業は社員用手帳や販促用手帳のビジネスツール事業、社内での知識定着や浸透を支援するSDGs支援事業、中高生の資質能力を育む学校向け人材育成事業。成長することを求め目標に向けて歩む全ての人と組織を支援し続けます。
会社概要
社名:株式会社NOLTYプランナーズ
本社所在地:東京都中央区新川1-4-1 住友不動産六甲ビル3階
代表取締役:細野 肇
HP:https://www.noltyplanners.co.jp/
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