シェムリアップから車で約3時間、国境沿いの村へ。砲弾被害が残るなか、小学校トイレの修繕や炊き出し、生活再建の支援を実施。支援総額は約120~130万円に
カンボジアで教育・雇用・関係づくりを軸に活動するNPO法人earth tree(代表理事:加藤大地)は、2026年3月から5月にかけて、紛争の被害を受けたカンボジア・ウドンミエンチェイ州において、3度にわたる復興支援を実施しました。

現地では、小学校のトイレ修繕をはじめ、41世帯への家屋修繕資材の提供、15世帯へのお米25kgの配布、約150名への炊き出し、難民キャンプへのお米300kgの配布、ソーラーパネル・蓄電池の寄贈、竹を活用したトイレの修繕・建設などを行いました。

炊き出しの様子
一連の支援総額は約8,000ドル(約120~130万円相当)となり、活動に対して現地サムロン市より感謝状を受領しました。

シェムリアップから約3時間。紛争の爪痕が残る国境沿いの地域へ
今回earth treeが訪れたのは、活動拠点のあるシェムリアップから車で約3時間の場所に位置する、ウドンミエンチェイ州の国境沿いの地域です。


現地では紛争による被害が暮らしのなかに残っており、確認されている砲弾被害は約300か所。不発弾12個が残存し、26世帯では家屋の修繕が完了しておらず、21世帯が現在も帰村できない状況にあります。
こうした状況を受け、earth treeでは現地で必要とされていることを確認しながら、2026年3月から5月にかけて3度にわたり現地を訪問。生活環境の再建に向けた支援を行いました。
2026年 活動内容
【第1弾】3月17日~19日 小学校のトイレを修繕

最初の活動では、被害を受けた小学校のトイレを修繕しました。修繕には、earth treeがこれまでカンボジアで培ってきた竹建築の技術を活用。
子どもたちにも参加してもらい、仕上げの色は子どもたち自身が選んだ青とピンクに。単に壊れた場所を元に戻すだけではなく、子どもたちがこれからも使い続ける場所として、一緒につくり直しました。


【第2弾】4月22日~25日 家屋修繕と食料支援、生活インフラの整備

2度目の活動では、複数の村や難民キャンプを訪れ、生活再建に必要な支援を行いました。
・41世帯へ家屋修繕用の資材を提供
・15世帯へお米25kgを配布
・約150名へ炊き出しを実施
・竹を活用したトイレ2か所を修繕
・難民キャンプへソーラーパネルと蓄電池を寄贈
家屋の修繕だけでなく、食料や電力、衛生環境など、日々の暮らしを再び整えていくために必要なものを、現地の状況に合わせて届けました。


【第3弾】5月3日~5日 難民キャンプへのお米300kg配布と竹トイレ完成

3度目の活動では、難民キャンプ2か所を訪問。
合計300kgのお米を配布するとともに、これまで修繕・建設を進めてきた竹トイレ2棟を完成させました。


3月から約2か月。現地の状況を見ながら、その時々で必要とされる支援を重ねてきました。
■ カンボジアで積み重ねてきた「竹建築」の技術を復興支援へ
今回の活動の特徴のひとつが、竹を活用した復興支援です。

私たちearth treeは2021年より、カンボジア・シェムリアップ州トロペアントム村で、学校・工房・レストラン・宿泊施設・農場などが集まる竹建築の複合施設「earth tree Village」の建設・運営に取り組んできました。

トロペアントム村の隣に建設した竹のビレッジ
重機などは使わず全て人の手で建設
その過程で、現地の職人とともに竹建築の技術を培い、竹を活用した建築や仕事づくりを進めています。
今回の復興支援でも、その技術と経験を活かし、地域で手に入りやすい自然素材である竹を使ったトイレの修繕・建設などを行いました。

現地の群長からは、
「日本人が初めて支援に来てくれました。政府からは鉄筋などの支援はありますが、自然素材を活かした修繕は、この地域にとって本当にありがたいです」
との言葉をいただきました。
平時から地域の人たちと一緒に積み重ねてきた技術や経験が、緊急時には別の地域の暮らしを支える力にもなる。
今回の活動は、earth treeがこれまでカンボジアで続けてきた取り組みが、地域を越えて活かされた機会にもなりました。

■現地から届いた「ありがとう」を、活動を支えてくださる皆さまへ
今回の活動に対し、現地サムロン市からearth treeへ感謝状をいただきました。
一方で、現地を訪れた私たち自身も、人々との出会いや言葉から多くのものを受け取っています。
「日本のみなさんに、ありがとうを伝えてほしい」
現地から受け取ったその言葉は、earth treeだけに向けられたものではありません。
日頃から活動を応援してくださる皆さま、マンスリーサポーターの皆さま、LOYLOY商品を手に取ってくださる方、現地を訪れてくださる方。
さまざまな形でearth treeとつながってくださっている皆さまの存在が、今回の活動にもつながっています。
私たちはこれからも、「支援する側・される側」という関係だけではなく、地域や国境を越えて、お互いに力をもらいながら生きていける関係をこれからも育てていきます。
■ NPO法人earth treeについて
NPO法人earth treeは、「イキイキとワクワクのあふれる 笑顔がつながり続ける未来へ」をビジョンに掲げ、カンボジアを中心に「学びづくり」「仕事づくり」「関係づくり」の3つを軸とした活動を行っています。
2009年の活動開始以来、17校の学校建設に携わり、現在はカンボジア・シェムリアップ州トロペアントム村を拠点に、竹建築の複合施設「earth tree Village」の運営、教育プログラム、竹建築・バンブーワークス、ハンドメイド雑貨ブランド「LOYLOY」、現地ツアー、国内での講演・映画上映などを展開しています。
一方的に「支援する」のではなく、カンボジアと日本、関わる一人ひとりがお互いに学び、笑顔や豊かさが循環していく関係を目指しています。

■法人・個人パートナー制度のご案内
earth treeでは法人・個人の方問わず、earth treeの理念に共感し、パートナーとなってくださる方を募集しています。ご寄付や物資支援、現地での企業研修など、さまざまな関わり方をご用意しております。詳しくは下記URLよりご覧ください。
https://npo-earthtree.com/join/corporation
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