4 築地外国人居留地跡と欧風建築物

築地というと、巨大魚市場をイメージする方も多いと思います。実は、築地って、外国人居留地だったんですね。築地駅から歩いて5分ほどの明石町界隈を歩いてみると、その名残があります。

 

昭和二年に再建されたカトリック築地教会があります。

カトリック築地教会は、旧岩崎邸と同じく、明治時代に建てられました。ただ、関東大震災で倒壊したため、昭和二年に再建されています。
洋風建築でありながら、旧岩崎邸に比べると、なんとなく日本的な雰囲気が感じられるよう。日本が西洋の文化を広く取り入れて、急速に昇華してきた歴史を見ることもできるような気がします。

 

※カトリック築地教会は、実際に礼拝が行われている教会です。見学される場合は、マナーを守って見学するようにされてくださいね。

 

教会の前の通りは「居留地中央通り」。その名前がついているだけあって、ガス灯など外国人居留地時代の名残になるものがそこかしこにあります。


さて、勝どきのほうへ足を伸ばしてみましょう。

もともと外国人居留地だっただけあって、様々な学校の発祥を記念するモニュメントが目立ちます。海外からの進んだ知識を身につけようとする人が集まったんでしょうね。

看護教育と市民の医療を提供している聖路加看護大学がこの地にあるのも、開国によってもたらされた海外文化の恩恵の一つと言ってもいいかもしれません。聖路加とは、キリストの弟子の一人であったルカ(St,Lukas 医師だったと言われています)のことです。