「社員が本を読まない」は個人の問題ではない。リスキリング時代に必要なのは“自律性”と“スキマ時間の活用”【会社員の読書と企業の学習支援に関する実態調査】

社員の自律学習を促進するオーディオブック聴き放題プラン「audiobook.jp 法人版」を提供する株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也、以下「オトバンク」)は、読書の秋を前に、全国の20~69歳の会社員400人を対象に「会社員の読書と企業の学習支援に関する実態調査」を実施いたしました。



■調査背景:リスキリングが叫ばれる一方、進む「読書離れ」

仕事や自身の成長にとって「読書が重要である」と考える人は少なくありません。実際、世帯年収の高い人は読書量も多いというデータもあります(※1)。
しかし昨今、個人の「読書離れ」が指摘される中、企業側は社員の読書によるインプットに対し、十分な奨励や支援を行えているのでしょうか(※2)。
「読書の秋」の到来を前に、会社員400人に対して読書習慣と企業の学習支援に関する実態調査を行いました。
※1. 「おとなの読書習慣調査2022」オトバンク調べ/2022年9月
※2. 本リリースでは、社員の読書・学習を支援する環境が十分に整っていない状況を「企業の読書離れ」と表現しています

【調査ハイライト】

- 会社員の48.5%が「月に1冊も本を読まない」と回答。
- 63.3%が「自社に読書支援制度がない」と回答。個人だけでなく企業の読書離れ(=社員の読書を支援する環境の欠如)とも言える実態が浮き彫りに。
- 会社から指定された課題・推奨図書についても、47.6%が「最後まで読めなかった」と回答。
- 課題・推奨図書に挫折した理由は1位「興味・自発性の不足(48.3%)」、2位「時間不足(31.0%)」
- 今後の学習支援において、社員の45.8%が「自分で読みたい本を選べる制度」を希望
- 過半数の57.8%が「オーディオブック等の音声サービス」の利用に前向き

■約半数の会社員が「月に1冊も本を読まない」

まず、普段本を読む頻度について尋ねたところ、1カ月に「0冊(全く読まない)」と回答した会社員が48.5%と、全体の約半数にのぼりました。
仕事や自身の成長のために読書の重要性が語られる一方、約半数の会社員が1カ月に1冊も本を読んでいないという実態が明らかになりました。



■個人だけでなく“企業も読書離れ”? 読書支援制度がない企業が約6割にのぼる実態

では、社員の読書・学習に対して、企業はどのような支援を行っているのでしょうか。
会社から「課題図書(指定された本を読む制度)」や「書籍の配布・購入補助」を受けた経験があるかについて尋ねたところ、63.3%が「制度そのものがない」と回答しました。
一方、「制度がある」と回答した人は19.1%で、実際にその制度を受けたことがある人は15.3%でした。
つまり、個人の読書習慣だけでなく、社員が読書を通じて学ぶことを企業側から後押しする環境そのものが、十分に整っていない可能性がうかがえます。



■課題・推奨図書として指定されるジャンルは「ビジネススキル」「経営・マネジメント」

また、課題・推奨図書として指定される本のジャンルとしては「ビジネススキル・思考法」「経営・マネジメント・リーダーシップ」が同率(39.5%)でトップに。続いて、「自社の経営者・役員の著書、自社理念に関する書籍」(38.2%)が多く挙げられました。



■会社指定の「課題図書」、47.6%が読了できず。理由の上位は「興味不足」「時間不足」

では、会社から課題図書や推奨図書が指定された際、社員は実際に本を読み切れているのでしょうか。
読破できたかどうかを尋ねたところ、47.6%が「最後まで読み切れなかった」(「ほとんど読まなかった」14.8%、「途中で挫折した」32.8%)と回答。半数近くが読了に至っていない結果となりました。
さらに、読了できなかった理由を尋ねると、「興味・自発性の不足(一方的に指定された本に興味や必要性を感じなかったから)」が48.3%で最多となりました。続いて、「時間不足(忙しく、本を読む時間が取れないため)」が31.0%、「活字離れ(長文・活字を読むのが苦手・苦痛なため)」が27.6%となっています。
この結果から、企業側が「社員に本を読んで学んでほしい」と考えて課題図書を設定しても、社員自身の興味・関心とのミスマッチや、日々の忙しさなどによって、実際の読書行動につながらないケースが少なくないことがうかがえます。






■社員の学習意欲を高めるカギは「自律性」。45.8%が「自分で選べる方が意欲が高まる」

では、社員自身はどのような学習支援を求めているのでしょうか。
今後の学習支援施策について尋ねたところ、45.8%が「会社から本を指定される(課題図書)よりも、自分で読みたい本を選べる(書籍購入手当・補助)方が意欲が高まる」と回答しました。
課題図書を読了できなかった理由として「興味・自発性の不足」が最も多かったことと合わせると、社員の学習意欲を高めるためには、企業側から一律に本を指定するだけでなく、社員自身が興味や課題意識に応じて「学びたいもの」を選択できる環境も重要だと考えられます。



■57.8%がオーディオブックの利用に前向き。忙しい会社員の「スキマ時間」に新たな学習機会

また、通勤時間や移動中などの「スキマ時間」を活用して本の内容を耳で学べる「オーディオブック等の音声サービス」については、57.8%が「利用してみたい」(「ぜひ利用してみたい」19.3%、「機会があれば利用してみたい」38.5%)と回答しました。
この結果から、企業の学習支援においては、社員が自分に合った本を選べる環境に加え、移動中などのスキマ時間を活用できる新しい学び方も選択肢になり得ると考えられます。



■株式会社オトバンク 創業者・上田渉のコメント


株式会社オトバンク 創業者・上田渉のコメント
今回の調査で特に印象的だったのは、個人の「読書離れ」だけでなく、約6割の会社員が「自社に読書支援制度がない」と回答した事実です。私はこれを、「企業の読書離れ」ともいえる状況なのではないかと感じています。

リスキリングや人的資本の重要性が叫ばれる一方で、企業側が社員のインプットを後押しする環境づくりは、まだ十分に進んでいないのではないでしょうか。
また、制度があったとしても、従来型の「課題図書」では、興味や時間の不足から半数近くが最後まで読み切れていないことも明らかになりました。
企業が本当に社員の成長を願うのであれば、本を一方的に「読ませる」のではなく、社員自身が学びたいものを選べる「自律性」と、多忙な日常の中でも無理なく学べる「新しい学び方」の両方を提供することが重要です。
スキマ時間を活用し「耳」で学べるオーディオブックは、時間がない、あるいは活字を読むことにハードルを感じるビジネスパーソンにとって、一つの有効な選択肢になります。
オトバンクは「audiobook.jp 法人版」を通じて、企業の学習環境をアップデートし、社員一人ひとりが前向きに、自律的に学べる環境づくりを支援してまいります。



【アンケート調査概要】

調査期間: 2026年8月17日
調査対象: 20~69歳の会社員(正社員)
有効回答数: 400名
調査方法: インターネットによるアンケート調査(Freeasyを利用)

【本件に関するご取材・お問い合わせ】
取材・掲載のご相談は下記までお気軽にご連絡ください。
・株式会社オトバンク 広報室 メール: pr@otobank.co.jp
・その他お問い合わせはこちらまで: https://www.otobank.co.jp/contact/

■オーディオブックとは




オーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」です。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめます。
近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及で音声コンテンツの利用環境が急速に整ったことや、定額で様々な作品が聴き放題となるサブスクリプションプラン導入などを背景にオーディオブックの利用者が急増。現在、オーディオブックは、紙、電子書籍に続く、第3の書籍として広がりつつあります。
【参考】オーディオブック制作の様子からおすすめ作品までわかる!「まるわかり!オーディオブック」 https://bit.ly/3Xg8mFJ

■audiobook.jp 法人版




audiobook.jp 法人版は、ビジネス書や自己啓発書を中心に15,000点以上のタイトルを好きなだけ聴ける法人向けのオーディオブック聴き放題プランです。通勤中や家事中、就寝前など、耳のスキマ時間に音声を再生するだけで読書ができるため、自律学習のハードルがぐっと下がります。人材教育や、学びにも楽しみにも使える新しい福利厚生として活用いただいています。

【audiobook.jp 法人版に関するお問い合わせ】
お問い合わせフォーム [ https://business.audiobook.jp/cta_contact ]  
「audiobook.jp 法人版」特設サイト [ https://business.audiobook.jp/ ]

■株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)




「聞き入る文化の創造」を掲げ、2004年に創業した音声プラットフォーム企業です。日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」を運営し、数万点に及ぶオーディオブックの制作・配信を展開しています。創業の原点は、創業者・上田の祖父が緑内障を患った経験から、耳でも読書が楽しめる世の中にしたいと考えたことにあります。現在は、企業のブランド価値を高めるポッドキャストの企画・制作や、人材育成を支援する法人向け音声サービスなども展開。読書バリアフリーの推進や「耳活」という新たなライフスタイル提案を通じて、音声が生み出す豊かな社会の実現を目指しています。https://www.otobank.co.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ