夏の紫外線ダメージが秋の抜け毛を加速させる|皮膚科医監修の意識調査で判明した「夏の頭皮ケア不足」の実態
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、秋に抜け毛が増えるのは夏に受けた紫外線ダメージと自律神経の乱れが主な原因です。1日50~100本程度の抜け毛は正常範囲ですが、200本以上が2週間以上続く場合や、明らかに地肌が透けて見える場合は皮膚科への相談をお勧めします。抜け毛は皮膚科で相談でき、原因に応じた適切な治療を受けることができます。
・秋に抜け毛が増えたと感じる人は78.3%で、約8割が季節性の抜け毛を実感
・夏に頭皮の紫外線対策を行っていた人はわずか23.7%にとどまる
・抜け毛の悩みを皮膚科で相談できることを知らなかった人が61.0%
用語解説
■ 季節性脱毛とは
季節性脱毛とは、季節の変わり目に一時的に抜け毛が増加する生理現象である。特に秋(9~11月)に多く見られ、夏の紫外線ダメージや自律神経の乱れが原因とされる。通常は2~3ヶ月で自然に回復するが、長期間続く場合は病的脱毛との鑑別が必要となる。
■ ヘアサイクル(毛周期)とは
ヘアサイクルとは、毛髪が成長期・退行期・休止期を経て生え変わる周期のことである。成長期は2~6年、退行期は2~3週間、休止期は3~4ヶ月続き、1日に50~100本程度の抜け毛は正常な毛周期の一部である。
■ 頭皮の光老化とは
頭皮の光老化とは、紫外線の長期的な曝露により頭皮の真皮層がダメージを受け、毛包の機能が低下する現象である。コラーゲンやエラスチンの変性を引き起こし、毛髪の成長に悪影響を与える原因となる。
正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方

※一般的な目安であり、個人差があります。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、秋の抜け毛に関する意識調査を実施しました。皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験を持つ監修医師・高桑康太の知見のもと、9月~10月に増加する抜け毛の原因と夏の頭皮ダメージの関係について、調査結果を公開いたします。
調査背景
毎年9月~10月になると「抜け毛が増えた」という相談が増加します。これは季節性脱毛と呼ばれる現象で、夏に受けた紫外線ダメージや自律神経の乱れが関係しているとされています。しかし、多くの方が「どの程度の抜け毛が正常なのか」「どこに相談すればいいのか」わからないまま不安を抱えています。そこで当院では、秋の抜け毛に対する意識と夏の頭皮ケアの実態を調査し、適切な対処法を広くお伝えするため本調査を実施しました。
調査概要
調査対象:全国の20~60代で抜け毛・薄毛に悩みを持つ男女
調査期間:2026年8月24日~9月2日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】約8割が秋に抜け毛の増加を実感
設問:9月~10月にかけて、抜け毛がいつもより増えたと感じることはありますか?

78.3%の人が秋に抜け毛の増加を実感していることが判明しました。特に「明らかに増えた」と感じる人が4割以上を占めており、季節性脱毛は多くの人が経験する一般的な現象であることがわかります。
【調査結果】3人に1人が1日100本以上の抜け毛を経験
設問:秋に抜け毛が多いと感じる時期、1日に何本程度の抜け毛がありますか?

33.7%の人が1日100本以上の抜け毛を経験しており、季節性脱毛のピーク時には通常の1.5~2倍程度の抜け毛が生じることが示唆されます。ただし、50~100本程度は正常範囲内であり、過度な心配は不要です。
【調査結果】夏に頭皮の紫外線対策をした人はわずか23.7%
設問:今年の夏、頭皮の紫外線対策を行いましたか?

頭皮の紫外線対策を行っていた人はわずか23.7%にとどまり、7割以上が無防備な状態で夏を過ごしていたことがわかりました。顔や腕の紫外線対策は行っていても、頭皮まで意識が及んでいない実態が浮き彫りになりました。
【調査結果】夏の紫外線ダメージを原因と認識している人は27.3%
設問:秋の抜け毛が増える原因として、何が関係していると思いますか?(複数回答から主なものを1つ選択)

紫外線ダメージを原因として認識している人は27.3%と最多でしたが、約7割は紫外線との関係を十分に理解していないことがわかりました。正しい知識の普及が秋の抜け毛対策において重要です。
【調査結果】6割以上が皮膚科で抜け毛相談ができることを知らなかった
設問:抜け毛や薄毛の悩みを皮膚科で相談できることを知っていましたか?

61.0%の人が皮膚科で抜け毛の相談ができることを知らず、適切な医療機関にアクセスできていない実態が明らかになりました。抜け毛は皮膚科の診療範囲であり、原因に応じた適切な治療を受けることができます。
調査まとめ
本調査により、約8割の人が秋に抜け毛の増加を実感しているにもかかわらず、夏の頭皮紫外線対策を行っている人はわずか23.7%であることが判明しました。また、3人に1人が1日100本以上の抜け毛を経験しており、季節性脱毛による影響は想像以上に大きいことがわかりました。さらに、6割以上の人が皮膚科で抜け毛の相談ができることを知らず、不安を抱えたまま過ごしている実態も明らかになりました。秋の抜け毛を最小限に抑えるためには、夏の段階から頭皮ケアを意識することが重要であり、異常を感じた際は早期に皮膚科を受診することをお勧めします。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、秋の抜け毛は夏に受けた紫外線ダメージの「後払い」のようなものです。多くの場合は一時的な生理現象ですが、正常と異常の見分け方を知っておくことで、不要な不安を解消し、必要な場合には適切なタイミングで受診することができます。
秋に抜け毛が増える主な原因は3つあります。第一に、夏の強い紫外線が頭皮の毛包にダメージを与え、ヘアサイクルの休止期に入る毛髪が増加すること。第二に、夏の暑さによる自律神経の乱れが秋になって頭皮の血行不良として現れること。第三に、夏バテや冷房による体調の乱れが毛髪の成長に影響を与えることです。
通常、1日に50~100本程度の抜け毛は正常なヘアサイクルの一部であり、心配する必要はありません。しかし、200本以上の抜け毛が2週間以上続く場合、毛根が細く尖っている場合、明らかに地肌が透けて見えるようになった場合は、季節性脱毛以外の原因が考えられるため、皮膚科への受診をお勧めします。
重要なのは、秋の抜け毛対策は夏から始まっているということです。頭皮も肌の一部であり、紫外線対策が必要です。帽子の着用、UVカット効果のあるヘアスプレーの使用、日傘の活用など、簡単な対策で頭皮への紫外線ダメージを軽減できます。
日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、脱毛症の原因は多岐にわたることが示されています。季節性脱毛と思い込んでいても、実際にはAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)、円形脱毛症などが隠れている可能性もあります。自己判断せず、気になる症状があれば皮膚科で正確な診断を受けることが重要です。
【エビデンス】日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインでは、脱毛の原因診断と適切な治療法の選択の重要性が強調されています。皮膚科医としての臨床経験では、季節性脱毛と思って来院された患者さんの中に、実際にはAGAや甲状腺機能異常などが見つかるケースも少なくありません。
正常な抜け毛のサイン
・1日50~100本程度の抜け毛
・毛根が白っぽく丸みを帯びている
・2~3ヶ月で自然に落ち着く
皮膚科受診が必要なサイン
・1日200本以上の抜け毛が2週間以上継続
・明らかに地肌が透けて見えるようになった
・頭皮に赤み・かゆみ・フケが伴う
夏からできる予防策
・帽子や日傘で頭皮を紫外線から守る
・頭皮用の日焼け止めスプレーを活用する
・十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がける
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 秋に抜け毛が増えるのはなぜ?
A. 夏に受けた紫外線ダメージと自律神経の乱れが主な原因です。
本調査では78.3%の人が秋に抜け毛の増加を実感しています。夏の紫外線は頭皮の毛包にダメージを与え、ヘアサイクルの休止期に入る毛髪を増加させます。また、夏から秋への気温変化による自律神経の乱れも頭皮の血行に影響を与えます。通常は2~3ヶ月で自然に回復します。
Q2. 1日に何本抜けたら異常ですか?
A. 1日50~100本は正常範囲で、200本以上が2週間以上続く場合は受診を検討してください。
調査では48.0%の人が1日50~100本程度の抜け毛を経験しており、これは正常なヘアサイクルの範囲内です。一方、33.7%が1日100本以上の抜け毛を経験していますが、季節性脱毛のピーク時には一時的に増加することがあります。200本以上が2週間以上続く場合や、地肌が目立つようになった場合は皮膚科への相談をお勧めします。
Q3. 抜け毛は皮膚科で相談できますか?
A. はい、抜け毛・薄毛の悩みは皮膚科の診療範囲です。
調査では61.0%の人が皮膚科で抜け毛相談ができることを知らなかったと回答しています。皮膚科では、脱毛の原因を正確に診断し、季節性脱毛、AGA、円形脱毛症など原因に応じた適切な治療を受けることができます。早期受診により、効果的な対策を講じることが可能です。
Q4. 頭皮の紫外線対策は何をすればいいですか?
A. 帽子・日傘・頭皮用UVスプレーの3つが効果的です。
調査では夏に頭皮の紫外線対策を行った人はわずか23.7%でした。頭皮も肌の一部であり、紫外線対策が必要です。通気性の良い帽子の着用、日傘の活用、頭皮用UVカットスプレーの使用が効果的です。特に分け目は紫外線を受けやすいため、定期的に分け目を変えることも有効です。
Q5. 秋の抜け毛はいつまで続きますか?
A. 通常は2~3ヶ月で自然に落ち着きます。
季節性脱毛は一時的な生理現象であり、多くの場合11~12月頃には落ち着きます。本調査では78.3%が秋に抜け毛の増加を実感していますが、ほとんどは自然回復します。ただし、3ヶ月以上改善しない場合や、むしろ悪化している場合は、他の脱毛症の可能性があるため皮膚科を受診してください。
放置のリスク
・季節性脱毛と思い込み、AGAや円形脱毛症などの治療開始が遅れる可能性
・誤ったセルフケアにより頭皮環境が悪化し、抜け毛が長期化する可能性
・頭皮の炎症や感染症など、抜け毛の背景にある疾患を見逃す可能性
こんな方はご相談ください|受診の目安
・1日200本以上の抜け毛が2週間以上続く場合
・明らかに地肌が透けて見えるようになった場合
・頭皮に赤み・かゆみ・フケ・痛みが伴う場合
・円形の脱毛斑がある場合
・3ヶ月以上経っても抜け毛が落ち着かない場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科の専門知識を持つ医師による診療
・頭皮・毛髪の状態を詳細に診断し、原因に応じた治療プランを提案 ※新宿院のみでの対応となります。
・首都圏6院(新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮)でアクセス良好
・プライバシーに配慮した診療体制
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
診療予約は以下より承っております。お気軽にご利用ください。
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